とあるところに預けていたパウエルのピッコロが戻ってきました。
この楽器は銀製のピッコロですが一番の特徴は円筒管だということです。
過去ヘインズの円筒管も所有していたこともありましたが、それもいい楽器だったと思います。
現在はパウエルもヘインズも円筒管ピッコロは作っていないと思いますが
その理由についてパウエル本社に尋ねてみたことがありますが、その時の答えは
「我が社の顧客は円錐管ピッコロの音色を好まれます。」というものでした。
う~~~ん 判らなくもないですけどね。
また銀製のピッコロの製作本数を尋ねたところ、
その時のメールがPCのクラッシュで消えたため正確には覚えていないのですが、
25本か26本という答えでした。
いままで私の処には銀製円錐管ピッコロが2本やってきたのでこの円筒管で3本目。
他にも日本国内で銀のパウエル・ピッコロをお持ちの方も数人知っていますが、
その数を合わせると結構な数が日本にあることになりますね(笑)
Powell社のHPの Bible Search↓によれば1942.11.24に出荷された楽器です。
http://www.powellflutes.com/mtroll/bible.asp
このように表示されます。
Serial Number: 503
Completion Date: 11/24/1942
Specs: Sterling silver piccolo, sterling silver keys
Model: Handmade Traditional Piccolo
円錐管か円筒管かという点については表記ありませんが。
左人差指の支えの部分には厚みを稼ぐためのプレートが付いています。
過去見たパウエルの楽器ではこの他に右親指の部分にもこういうプレートが付いているのもあったと記憶しますが
この楽器はここだけ。
トーンホールはソルダード(ハンダ付け)。丁寧な造りです。
ケースはさすがにくたびれていますが、こんな感じで収まります。
上部にはネームプレートを埋めていた形跡が。銀のプレートでも付けましょうか?
ケースの裏には製造番号の503の数字が残っています。
この楽器に限らずですが、円筒管のピッコロは「ミニ・フルート」といった感じで
フルートとほとんど吹奏感が同じに演奏できます。
高音域のHやCでも楽に吹くことができ、それもフォルテだけではなくピアノでも演奏可能というところが
円錐管の楽器とは大きく違うところだと思います。
イギリスではこの「ミニ・フルート」という感覚が重宝されていたように聞いており
クーパーさんも円筒管、しかも最低音がCまでのピッコロを作っていたようです。
他の違いと言えばやはり音色感でしょうか?
円錐管の集約された響きよりはeasyな響きと言うことはできるかもしれません。
それはもちろん吹奏感の違いにも拠るところが大きいようにも思いますけれども。
聴いている人がその違いをどれだけ認識できるかは疑問ではありますが
吹いている本人にははっきりと判るものですね。
ま、私はこのパウエルに関しては嫌いではありません。
円錐管の音色と円筒管の自在さを兼ね備えたピッコロを誰か作ってくれませんかねぇ???
現在円筒管の金属製ピッコロを作っているメーカーもあるそうですが
このパウエルのようにしっかりした楽器を作ってくれるところはどこかないものですかね?
中学、高校の生徒さん達が吹奏楽で演奏するには円筒管は扱いやすいんじゃないかと思うんですがね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
先日記事にしたアウグスト・リヒャルト・ハンミッヒは現在オーバーホールに出しています。
またPaul Krebs パウル・クレプスという旧東ドイツのピッコロも同時にオーバーホールに出しました。
戻ってきたら紹介したいと思います。
最近すっかり「ピッコロの館」ですけど(苦笑)、来月辺りには初代ロットが戻ってくるだろうと
希望的観測でおります(笑)。
この楽器は銀製のピッコロですが一番の特徴は円筒管だということです。
過去ヘインズの円筒管も所有していたこともありましたが、それもいい楽器だったと思います。
現在はパウエルもヘインズも円筒管ピッコロは作っていないと思いますが
その理由についてパウエル本社に尋ねてみたことがありますが、その時の答えは
「我が社の顧客は円錐管ピッコロの音色を好まれます。」というものでした。
う~~~ん 判らなくもないですけどね。
また銀製のピッコロの製作本数を尋ねたところ、
その時のメールがPCのクラッシュで消えたため正確には覚えていないのですが、
25本か26本という答えでした。
いままで私の処には銀製円錐管ピッコロが2本やってきたのでこの円筒管で3本目。
他にも日本国内で銀のパウエル・ピッコロをお持ちの方も数人知っていますが、
その数を合わせると結構な数が日本にあることになりますね(笑)
Powell社のHPの Bible Search↓によれば1942.11.24に出荷された楽器です。
http://www.powellflutes.com/mtroll/bible.asp
このように表示されます。
Serial Number: 503
Completion Date: 11/24/1942
Specs: Sterling silver piccolo, sterling silver keys
Model: Handmade Traditional Piccolo
円錐管か円筒管かという点については表記ありませんが。
左人差指の支えの部分には厚みを稼ぐためのプレートが付いています。
過去見たパウエルの楽器ではこの他に右親指の部分にもこういうプレートが付いているのもあったと記憶しますが
この楽器はここだけ。
トーンホールはソルダード(ハンダ付け)。丁寧な造りです。
ケースはさすがにくたびれていますが、こんな感じで収まります。
上部にはネームプレートを埋めていた形跡が。銀のプレートでも付けましょうか?
ケースの裏には製造番号の503の数字が残っています。
この楽器に限らずですが、円筒管のピッコロは「ミニ・フルート」といった感じで
フルートとほとんど吹奏感が同じに演奏できます。
高音域のHやCでも楽に吹くことができ、それもフォルテだけではなくピアノでも演奏可能というところが
円錐管の楽器とは大きく違うところだと思います。
イギリスではこの「ミニ・フルート」という感覚が重宝されていたように聞いており
クーパーさんも円筒管、しかも最低音がCまでのピッコロを作っていたようです。
他の違いと言えばやはり音色感でしょうか?
円錐管の集約された響きよりはeasyな響きと言うことはできるかもしれません。
それはもちろん吹奏感の違いにも拠るところが大きいようにも思いますけれども。
聴いている人がその違いをどれだけ認識できるかは疑問ではありますが
吹いている本人にははっきりと判るものですね。
ま、私はこのパウエルに関しては嫌いではありません。
円錐管の音色と円筒管の自在さを兼ね備えたピッコロを誰か作ってくれませんかねぇ???
現在円筒管の金属製ピッコロを作っているメーカーもあるそうですが
このパウエルのようにしっかりした楽器を作ってくれるところはどこかないものですかね?
中学、高校の生徒さん達が吹奏楽で演奏するには円筒管は扱いやすいんじゃないかと思うんですがね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
先日記事にしたアウグスト・リヒャルト・ハンミッヒは現在オーバーホールに出しています。
またPaul Krebs パウル・クレプスという旧東ドイツのピッコロも同時にオーバーホールに出しました。
戻ってきたら紹介したいと思います。
最近すっかり「ピッコロの館」ですけど(苦笑)、来月辺りには初代ロットが戻ってくるだろうと
希望的観測でおります(笑)。
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