ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

ロットの洋銀製フルート

2009-05-05 19:36:46 | 日記
洋銀製の楽器といえば現代では初心者向けの安価なものというイメージしか湧かない人が多いと思う。

Lotの洋銀製フルートはそんなイメージを払拭する楽器だった。

「だった」と過去形なのは昨年暮れに手放してしまったから・・・・。



手に入れたのは5000番台 (1895) Baratの作。

歌口のエッジもしっかりとしていてパリッとした音がした。


現代の洋銀製フルートはほとんどがトーンホール引き抜きだろうけど

Lotの頃はもちろんハンダ付けしてある。

当然まだその技術はなかっただろうけど。

スケールも完璧だったように思う。


パイプは巻き管だったかどうか覚えていないが

時代的にはすでにシームレス管だったのかもしれない。

でも初代の頃は巻き管で作っていたいはずだ。


洋銀製といってもリップ・プレートだけは銀で作られており

他の部分は銀メッキしてある。

メッキしていないと金属が持たないですからね。



物の本によれば洋銀をフルートに使ったのはLouis Lotが最初だったようだ。


洋銀というのは洋白(ジャーマンシルバー)と洋銀(ニッケルシルバー)に分けられるのだが

Lot のはどっちだ?


メッキしていない洋銀のキイを見るとニッケルシルバーというよりは

シャンパン・ゴールドっぽい色調なのでジャーマンシルバーのようにも思われるけど。


ご存知の方がいらしたらどうか御教示ください。


この金属はフランス語ではMaillechortと記すんだが

これは「マイショー」と読むのだとフランス語の権威が教えてくださったが、

楽器屋がこれを「マイユショール」なんて書いているのを見ると気恥ずかしくなりますね。

止めてください(苦笑)。

いつまでも「ルイ・ロー」って言ってるようなもんです(笑)




とても気に入った楽器で家で気軽に吹く時はよくこの楽器を吹いたものだ。

本番でも使ったけど。



やはり思い出せばこの楽器も惜しかった・・・・。

どうして手放したんだっけ?


あ、ボロの Bonneville の洋銀を残しておくことにして売りに出したんだったな。

すぐに売れちゃったけど、そのくらい魅力的な楽器でした。













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