先日調整を依頼された楽器です。
クライアント様から許可を戴きましたので掲載させていただきます。
Johannes Hammig ヨハネス・ハンミッヒ の銀製フルート、Eメカ、G-Aトリルキイ付き。
歌口。
オーバーカットなど施されていない「古き佳き時代」の歌口ですが、下に向かってのサイドの傾斜は結構あります。
リッププレートの横に " J H "の刻印。
実は . . . 本文を読む
使わなくなったフルートの頭部管。
某国産メーカーの銀製のものですが、私が使うには中途半端なので出番がありません。
どうせならロットなどとは全く違う方向性のものにしてしまえ!と
歌口をゴリゴリ削りました(笑)
すると あ~ら不思議!
なかなかいい感じに仕上がりました。
(マネして失敗しても知りませんよ。)
リッププレートをヤスリで削ったせいか? 変色が激しいので金めっきをかけてみました . . . 本文を読む
NHKの「美の壺」を楽しみに観ております。
さっき観た録画は「アンティークジュエリー」の再放送でした。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/program/file181.html
その中で直径0コンマ数ミリの金の丸い粒を並べる技術、グラニュレーションが紹介されていましたが、
これを観ていて思い出したのが、フルートの頭部管の先端の部品の「クラウン」でした。
現代のものは型 . . . 本文を読む
ブラウンのC足ピッコロがやってきてほぼ1年経ちました。
この一年、ピッコロに低音のCやCisを要求する曲も数曲ありました。
作曲家はきちんと楽器のことを判って書いていたのです。
そういうCまで出る楽器が当たり前にあった時代だったのです。
やはりピッコロもC足であるべきだなあとつくづく思った一年であります。
そして・・・・
その昔にロットやボンヌヴィルがC足のピッコロを作っていた . . . 本文を読む
我が社の第553回定期演奏会、一昨日と昨日でしたが、
その中で R.シュトラウスの交響的幻想曲「イタリアより」を演奏いたしました。
その第3楽章にはピッコロに低音のC、Cisが要求されています。
やはりこの時代、あの地域ではC足ピッコロが当たり前に存在したのだと思います。
無論ブラウンのC足ピッコロで演奏しました。
買ってよかったと思います(笑)。
この第3楽章よりも大変だった . . . 本文を読む
久々の更新となります。
鮎釣りシーズンも終わり、猛暑もやっと納まりつつある札幌です。
引き続き出番の無くなった楽器を断捨離しております。
キーフのピッコロ
御興味のある方はcurtis-creek2000☆nifty.com(☆を@に変えて下さい)までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。 . . . 本文を読む
R.シュトラウスの「ばらの騎士」組曲。
ごく普通のピッコロの最低音Dより低いDesやCが出て来ます。
この譜面で以前演奏したヒトはこれらの音に括弧を書いていますが、吹かずに済ませたことでしょう。
今回はC足ピッコロを使っているので問題なく演奏可能。
ピース!
マーラーもレスピーギもピッコロにCまで書いていますが、
これはイタリアやドイツ・オーストリア圏で当時使われていたピッコロが多 . . . 本文を読む
久々の更新となります。
北海道にも桜前線がやってきて、札幌は遅咲きの桜が少し残っている程度ですが、函館は満開で見事でした。
え~と、このブログをご覧になると、なんと沢山の楽器を持っているのかとお思いになるかと思います。
私自身気がついてみると出番が無くなった楽器もあり、これでは楽器の墓場に等しいものだと思います。
そこでそういう楽器を手放すことにしました。
ロット3代目の円筒管木 . . . 本文を読む
「八丈島のキョン!」というギャグを御存知の方はおおよそその年代が判るというものです。
懐かしいですね(笑)
これが実物のキョンだそうです。
大きくても柴犬くらいの大きさの鹿なのですね。
このキョンの皮で作られた「キョンセーム」にハマっています。
粗悪品の鹿のセーム皮というのとは全く違うものです。
いままでは化学繊維のクロスで楽器を磨いてはご満悦でしたが、
このキョンセームを使い . . . 本文を読む
Anton BraunのC足部管ピッコロ。
もう夢中になっています。
いままで吹いたどのピッコロよりも素晴らしい。
望んでいた楽器が目の前にあるというこの幸福感!
音色に関しては好みがありますので、その点は意見は様々でしょう。
しかし機能性を考えた場合、この楽器ならばいままで苦労していたことがいともあっさりできてしまう。
あれだけ悩んでいた高音域のA-Hのトリルもフィンガリングを . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。
色々なことが起きてしまった2011年でしたが、今年は何事もなく過ぎて欲しいものだと思っています。
数少ないこのブログの読者の皆様、本年もよろしくお願いいたします。
さて、昨年書いた記事ですが
【ルイ・ロットの価格表を読み解く その3】
http://blog.goo.ne.jp/louislot1800/e/8129bd34c804411fbb66f4 . . . 本文を読む
今週末の受け取りかと思っていた荷物がなんとさっき届きました。
首を長~~~くして待ち焦がれていたドイツのアントン・ブラウンのピッコロです。
2月にウェイティング・リストに名前を載せてもらい、5月にオーダーの確認をし、納期は約3ヶ月と言われていたものですが、
Eメカニズムを無しで、と注文する際になんやかやと大変なやり取りがあり、やっと納得してもらい、特別注文となりました。
待つこと4ヶ月 . . . 本文を読む
最近、私には初めての某社のピッコロがメーカーから送られて来ました。
吹いて忌憚の無い意見、感想を聞かせてくれという訳です。
2種類の機種とそのどちらにも合う頭部管が3種類、頭部管自体は4種類のラインナップです。
私はピッコロ吹きとして様々なメーカーの楽器を試して来ましたので、
そのメーカーの担当の方からいい楽器ができたので是非試して欲しいと言われた時には、
いままでのピッコロの概念を . . . 本文を読む
ピッコロもフルートもパッドの表面はフィッシュスキンであることが多いと思います。
一昨日、私の元に送られて来た楽器、某社のピッコロですが、これはトリルキイ、左人差し指、親指、裏GisとEsキイのパッドが
革のものが使われていて、他は普通のフィッシュスキンのものです。
今日、これを本番で使っていて、親指のキイが一瞬上がらなくなり、第九のソロだというのにおかしなことになってしまいました。
練習の . . . 本文を読む
ピッコロや木管フルートのジョイントのコルク、汚れていませんか?
コルクと接する金属の汚れが付着し黒っぽくなることが多いですが、
実はペイント薄め液(シンナー)で簡単に汚れ落としができます。
ティッシュにペイント薄め液を浸して拭き取るとこの通り。
楽器はキレイにしておきたいものです。
お試しあれ。
きれいになった後のコルクにはコルクグリスを塗りすぎない程度に塗りましょう。
コル . . . 本文を読む