ルイ・ロットの館

ルイ・ロットにハマった笛吹きのブログ。

「イタリアより」 要!C足ピッコロ!

2012-10-14 20:05:59 | 日記
我が社の第553回定期演奏会、一昨日と昨日でしたが、

その中で R.シュトラウスの交響的幻想曲「イタリアより」を演奏いたしました。

その第3楽章にはピッコロに低音のC、Cisが要求されています。



やはりこの時代、あの地域ではC足ピッコロが当たり前に存在したのだと思います。

無論ブラウンのC足ピッコロで演奏しました。

買ってよかったと思います(笑)。



この第3楽章よりも大変だったのは第1楽章で、高音域のピアニッシモが殺人的ではありました。

Fis、G、Aなどの弱音・・・・

これもC足のお陰で替え指で演奏しました。

CisだのCだの小指のキイを全部押さえたりと色々な可能性を試してみたところ

D足のピッコロではできないことができる!

発音、ピッチの点でこの楽器に助けられました。


本当に買ってよかったと思います!(爆)



それに新たな発見がありました。



いままでのチューニングよりも頭部管を入れて(といってもわずか1mm程度ですが)みたら、

いままで若干低めに感じていた中音域のCの音程が取りやすくなったのです。

(反射板の位置も若干距離を短くしてみました。)

それは第1楽章冒頭のDのオクターブ上がる所で、このDも替え指を使ったのですが、

この替え指はピッチが上がりすぎるため、若干低めに吹かなくてはいけません。

でもそのセッティングでは他の高音域が逆にぶら下がってしまう。

そこでDの時だけ今まで通りのセッティングにし、他では1mmほど入れて吹くと

上手くバランスが取れることが判りました。



そして試しにその1mmほど入れたセッティングで他の楽章のfffを吹いてみても

息を若干下向きにしてやるだけで音程もピッチもしっかり取れる。

音色も密になったように思います。

よりピッコロらしくなったとでも言うのか?



どうもいままでのセッティングは外向きに吹くためのもので

お陰で全体のピッチを上ずらせてしまい、

結果頭部管を多く抜くこととなり、音程のバランスを崩していたようです。

そのため中音域のCが低くなっていたのでしょう。

もっと早く気づけよ!って話ではありますけどね・・・。

しかしこのバランスを崩すのがほんの1mmの差だとは・・・・。



これが判ったのでA=440Hzの楽器を注文しなくてもいいかな???(笑)

でも440の楽器ならもっと楽になりそうな気もします・・・・。



まだまだ煩悩は捨てられないようです(苦笑)




最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
白尾彰のリサイタル (tetsu)
2012-10-29 22:47:46
ご無沙汰しています。記事とは直接関係なくて失礼します。
さきほど、白尾彰のリサイタルに行ってきました。
http://www.kkdac.co.jp/inst_info/flute/event.html

楽器は初代ではありませんがルイロットです。特に中音域の音色が明るくて好きな音色です。あんな感じでいつも練習できたら、とおもっています。
louilot1800さんはリサイタルの予定はないのでしょうか。
返信する
RE:白尾彰のリサイタル (louislot1800)
2012-10-31 12:05:24
tetsuさん

白尾さんのリサイタル、私も上京して聴いておりました。

白尾さんのロットをあんなに近くで聴くのは初めてでしたが、
実に素晴らしい音色ですね。

音色以上に音楽が素晴らしいと思います。



私はリサイタルよりはリサイクル・・・・ です(笑)

返信する
Unknown (tetsu)
2012-10-31 20:30:29
もちろん音楽も素晴らしいです。モーツァルトのK.13は未だに頭の中でグルグルとまわっています。
ちなみに聴いた席は演奏者出入りの通路の前から3番目あたりでした。
返信する
Unknown (tetsu)
2012-11-02 21:10:11
louilot1800さんが東京にいらしたのは知りませんでした。今頃はParisでしょうか。

--
http://yaplog.jp/ayako_ciao/archive/3387
> 今週末に特別に、パリで工藤氏により息が吹き込まれるそう
返信する
RE:Unknown (louislot1800)
2012-11-03 17:06:37
tetsuさん

私は大事な日本シリーズがありましたので、

翌日すぐに札幌に帰りました。


ランパルの18kのロット、素晴らしいですよね。

工藤さんの演奏も聴いてみたいですね。
返信する
Unknown (tetsu)
2012-11-03 18:47:09
どうもです。そうでしたか。てっきりParisかとおもってしまいました。
元師匠の話では、工藤重典さんはアンサンブルの練習場所にフラッと現れてはいろいろ吹いて、元師匠曰く「ロットがすごくよかった」らしいです。それだけでも聴きたいくらいです。ランパルのロットの修理依頼がアキヤマさんのところにくると、far eastの日本で聴くことができるかもしれません。
返信する
Aus Italien (tetsu)
2012-11-24 16:12:35
どうもです。本題の件です。手元にあったCDで
RICHARD STRAUSS ORCHESTERWERKE
STAATSKAPELLE DRESDEN
RUDOLF KEMPE
EMI

から1975年録音のAus Italienをようやく聴きました。RICHARD STRAUSSは大好きですが、このCDも買うだけで通しては聴いていませんでした。
スコアは
http://imslp.org/
からダウンロードしてみましたが、この録音でピッコロで最低音のCが出ているのかどうかは貧弱な自分の耳と安い再生装置のせいか不明です。でもいいですね。失礼しました。
返信する

コメントを投稿