お.寒.い.電.子.工.作...

技術もノウハウも知識も情報も人脈もコネもカネも測定器も無いけど、たまーに電子工作に挑戦する「ゆるーい」ブログ。

構想⑤

2010-02-13 17:13:02 | 6CA7pp

④は欠番です。

次に決めなければならないのは、「どういう回路方式にするか」です。

手持ち部品として、

①TANGO FE-25-8 2台
②エレハモ 6CA7 マッチングクォッド(特性の揃った4本組)

が、出番を待っているという状況がありました。 ①では、どう考えても、「シングル」構成は有り得ません。

木と紙で出来た四畳半という空間で鳴らすアンプとしては、

「6CA7はB級で100W出るらしい」という情報は「へー」の一言で片付いてしまい、

「UL接続ができたとして、25Wくらいか」という予想も「木と紙で出来た四畳半」には無用の長物であると却下(※1)

そんな訳で、「3結でいこう」、という事にしました。軽く検討すると、「A級プッシュプルで9Wくらいは出せそうだ」という結果が出たので、これで十分、これでいこうと決定。

そういう訳で、A級プッシュプルの詳細を検討すると、
①固定バイアスプッシュプル
②自己バイアスプッシュプル
差動プッシュプル
とういう選択肢を列挙、「とりゃぁッ」と決定したのが、③。

この方式は、「御球のIP(※2)のバランスが崩れると片方の御球に、二本分の電流が流れて、場合によっては御球が破損する」という欠点があり、これは「定期健康診断」でIPをチェックするしか無い。

①の方式でも、バイアスの狂い方によっては、上下両方の御球に大電流が流れる可能性がある。安定化して作り出したバイアス電源であっても、真空管の「成長」によって、「真空管にとってズレた値になる」かもしれない訳だ。

リスクを抱えるなら、①も③も同じ。では何故②にはならなかったか。それは「信号経路としてバイパスコンデンサを必要とするから」であり、この部分に「ブランド」という問題が生じ、作業が煩雑になるのを避けるため、あえて②は却下。

小生のような「駄耳」では、微小あるいは微妙な音なんぞは聞き分けられるハズもなく、またそのような微妙あるいは微小なところを余すところ無く再生できるスピーカーを所有している訳でもなく、

「それならばどうしてそこまで拘る?」

と怒られてしまいそうですが、

「ワタシがやりたいんだから、文句言うな」

という感じですかね(笑)


とにかく、9Wも出たら、どんなに効率の悪いスピーカーであっても、我が(木と紙で出来た)四畳半では十分過ぎると思うのであります。

半分の4.5Wでも十分(笑)



※1:6CA7 UL接続 AB1級プッシュプル は、実は製作済みなのでした・・・
※2:IPとは「無信号時のプレート電流」という意味で記号を割り当てました。


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