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夜と霧

2009-11-11 00:03:15 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 アラン・レネ
キャスト なし
1955年 フランス
ジャンル:ドキュメンタリー

【あらすじ】
第二次世界大戦中、ナチスがアウシュヴィッツ強制収容所で行ったユダヤ人大虐殺を告発したドキュメンタリー映画。当時のニュース・フィルムや写真などのモノクロ映像と、現在の荒廃した収容所跡地の映像をコラージュした生々しい映像の数々は、見る者を戦慄させる。

【感想】
朝、いつもより早く目が覚めてテレビをつけたら本作を放送していました。早朝に数え切れないほどの死体の山の映像(しかも全て本物)を見せる番組編成は絶対におかしいとムービープラスには苦言を呈したい。朝の目覚めに観るような映画ではない。

映画チャンネルに対する文句はここまでにするとしてこの映画、映像の全てが本物であることに尽きる。これに勝る説得力はないです。

ブルドーザー死体の山を運ぶシーン、プライバシーを剥奪し全裸にされ整列される姿、不衛生なトイレ、ガス室や死体の焼却炉etc。第三者による主観的な意見は避け、映像という決定的な証拠を突きつける手法は説得力があり過ぎて吐き気がしてきた。もはや目を覆いたくなるというレベルではない。これを観てしまうと「シンドラーのリスト」など所詮は作り物に過ぎないとすら感じてしまいました。

ちなみに上映時間は32分しかありません。チャップリンの短編映画集を除けば、私が観た中では最も短い映画です。時間は短いですが、内容的にこれ以上は耐えられないのでその意味では決して短いとはいえないでしょう。

凹む映画なので積極的にオススメはできませんが、このような映画もあるということを紹介できればそれで十分と思っております。IMDbにて8.6点という高評価がマイナーながらも本作から受ける衝撃の強さを物語っています。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

夜と霧 [DVD]

アイ・ヴィ・シー

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