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今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

カティンの森

2011-09-12 23:11:16 | ★★★★★★☆☆☆☆

監督 アンジェイ・ワイダ
キャスト マヤ・コモロフスカ
2007年 ポーランド
ジャンル:ドラマ、実話

【あらすじ】
1939年9月1日ドイツに、17日にソ連に侵略されたポーランド。そして、捕虜になった約15,000人のポーランド人将校が行方不明になるが、後に多くの遺体がカティンで発見される。タブーとされてきた“カティンの森事件”の真実を、将校たちの姿と彼らの帰還を待つ家族の姿を通して描いた衝撃作!将校たちの、国家への忠誠と、家族への愛の狭間で引き裂かれる思い。人々の運命は戦争によって翻弄され…。

【感想】
歴史上の出来事がテーマになっている作品は基本的に結末がわかっているので、特に本作のような悲劇を扱ったものに関しては辛い気分になります。悲劇を迎えるのをただ見守るだけですから。

第二次大戦下、約1万5千人ものポーランド人将校がソ連の捕虜となったのち虐殺された“カティンの森事件”の真実を、犠牲者家族たちの姿を通して描いた人間ドラマ。

序盤~中盤はそれほど残忍な描写はありません。一万人以上の自国民が虐殺されながらも、ドイツとソ連の両国から占領されていた関係で犯行がどちらによるものなのかで大きく翻弄され、しかも政府も弱腰で事件を追求しようとしなかった点が本事件が持つ固有の問題であることがよくわかりました。怒りの矛先さえ定まらずに生きなければないのは本当に不幸だと思う。

そしてラストシーンで惨殺シーンが延々と流れます。全て後頭部から銃で一撃です。この手口がソ連軍の犯行である証拠の一つですが、処刑シーンの連続で作品を終わらせてしまうのは映画を作る上で少々楽してしまったのではないかという印象を受けてしまいました。

それからこのような内容に対して持つ感想としては不謹慎なのかもしれませんが、街並みや景色を撮影した映像が非常に美しかったです。触れないのはもったいないので記録に残しておきます。

映画としての作り方としては好ましくない部分もありますが、カティンの森事件を扱ったことに関する価値は高いと思います。事件を知らない人はぜひ。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

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