goo blog サービス終了のお知らせ 

映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

エル・シド

2008-08-08 14:56:11 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 アンソニー・マン
キャスト チャールトン・ヘストン、ラフ・ヴァローネ、ハーバート・ロム、ジョン・フレイザー、ゲイリー・レイモンド、ソフィア・ローレン
1961年 アメリカ
ジャンル:アクション、ドラマ、歴史もの

【あらすじ】
11世紀、宗教対立や政権争いにより激動の時代を迎えたスペイン。祖国存亡の危機のために立ち上がった英雄、エル・シドの波乱万丈の半生

【感想】
スペインをイスラム教徒の侵略から守った英雄の話です。
どうしても「ベン・ハー」と比較され、その影に隠れてしまいがちなのですが、こちらもなかなかの力作です。3時間を越える映画ですが、最後まで一気に見せてくれます。

個人的にはエル・シドが王の側近の兵士を倒して頭角を現すまでのシーンが特に好きです。その間に父親をエル・シドに殺された挙句、結婚させられることになったソフィア・ローレンは、「結婚しても、愛を与えないで苦しめる」とか言っていた行動に最初は理解不能でイライラさせられましたが、徐々に打ち解けていくのは無理がなく上手な演技だったと思います。

最大の見せ場である合戦シーンは逆に今のようなCGは当然なく、ストレートに勝負しています。古臭い映像に見えますが、逆にその方がこの時代(11世紀)の戦いとしてはリアルだと思います。迫力は十分でした。
敵役を含め、登場人物全員がとても個性的で、それぞれの置かれている立場が十分に伝わってくるのが魅力だと思います。

あえて文句を言わせてもらえば、この編集では歴史を歪曲したように思われても仕方がないことだと思います。歴史的にはエル・シドの死後、バレンシアはシメンによって統治されるのですが、直ぐに奪われてしまい100年以上奪還できなかったのが現実です。ところがこの編集だとその事実は大して重要ではないように感じてしまいます。ドラマ性を重視するために歴史の一部分しか見せていないのです。
せめてラストで紹介すればよかったのかなと感じました。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

エル・シド デジタルニューマスター版

東北新社

このアイテムの詳細を見る

最新の画像もっと見る