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4月28日「主権回復の日」に沖縄で抗議大会 県議会では反対する決議あがる

2013-04-02 | 沖縄

 沖縄で、政府が強行しようとしている「主権回復の日」に対する批判と怒りが高まっている。3月29日、沖縄県議会では“4・28「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に対する決議”が上がった。4月28日には同時刻に抗議大会を行うことが決定された。

----以下朝日新聞記事より抜粋---
 主権回復の日、抗議大会 沖縄野党、28日式典時に
http://digital.asahi.com/articles/SEB201304010062.html?ref=comkiji_redirect

 政府が今月28日に開催を予定している「主権回復の日」の式典をめぐり、沖縄県議会の野党会派は1日、式典と同じ日時に県内で抗議大会を開くことを決めた。与党や県内の市町村長や議員、労働団体にも参加を呼びかけ、沖縄側の反発を政府に訴える。・・・ 実行委員会を設け、昨秋に米新型輸送機オスプレイの沖縄配備に反対する県民大会を行った宜野湾海浜公園で開催する予定だ。
 1952年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効し、日本は連合国による占領から独立したが、沖縄は米国の統治下に入った。このため沖縄では、4月28日は「屈辱の日」とも呼ばれている。
 社民・護憲ネットの会派長を務める仲宗根悟県議は「屈辱の日を祝う式典開催は、沖縄の2度目の切り捨てに他ならない。県民が集まって、怒りを政府に示す機会にしたい」と話す。・・・

[関連記事]
※「主権回復の日」、沖縄県議会が開催反対の決議(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130329-OYT1T01286.htm?from=ylist
※「主権回復の日」で議員懇談会 自民沖縄議員から配慮要請相次ぐ(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130325/stt13032522120001-n1.htm
※主権回復の日「心踏みにじる」 県議会が抗議決議(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-204584-storytopic-3.html
※主権回復の日、32首長「式典反対」 本紙調査、開催賛成はゼロ(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-204550-storytopic-3.html
※4・28式典、県内全首長が反対(沖縄タイムス)
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-03-31_47336
※県議会、4・28抗議決議 政府式典に反対(沖縄タイムス)
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-03-30_47293

[3月29日沖縄県議会で採択された決議]

4・28「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に対する決議(沖縄県議会)
http://www.pref.okinawa.jp/site/gikai/h2502ikenketugi.html#ketugi

4・28「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に対する決議

 3月7日の衆議院予算委員会において、安倍晋三首相はサンフランシスコ講和条約が発効した4月28日を「主権回復の日」と位置づけ、政府主催の式典を開催する考えを表明し、3月12日の閣議で決定した。
 日本は1951年9月8日にアメリカ合衆国を初めとする連合国諸国との間でサンフランシスコ講和条約に調印し、翌年4月28日に発効した同条約第3条によって北緯29度以南の奄美・沖縄・小笠原は日本から分離され、米国の施政権下に置かれた。
 安倍首相は国会でサンフランシスコ講和条約の発効で我が国の主権は完全に回復したと述べているが、その日をもって日本から切り離された沖縄はその主権下になかった。
 ゆえに4月28日は、沖縄の人々にとって「屈辱の日」にほかならないのである。
 沖縄は、去る大戦で本土防衛の捨て石とされ、二十数万人余のとうとい命が奪われた。
 戦後も新たな米軍基地建設のため、銃剣とブルドーザーによる強制接収で米軍基地は拡大され、1972年の本土復帰後も米軍基地は存在し続けている。県民は今日なお、米軍基地から派生する騒音問題や米軍人・軍属等による事件・事故等により、日常的に苦しめられ、さらには県民総意の反対を押し切る形でオスプレイ配備、辺野古基地建設に向けた手続が進められている。
 政府がまず行うべきことは、沖縄における米軍基地の差別的な過重負担を改めて国民に知らしめ、その負担を解消することではないか。
 沖縄が切り捨てられた「屈辱の日」に、「主権回復の日」としての政府式典を開催することは、沖縄県民の心を踏みにじり、2度目の沖縄切り捨てを行うものであり、到底許されるものではない。
 よって、本県議会は、今回の政府の式典開催に反対し、強く抗議する。
 上記のとおり決議する。
  平成25年3月29日


沖縄県議会

(あて先)

内閣総理大臣
内閣官房長官

(ハンマー)

 


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