魯露西亜夢酔談

何でも話そう、ロシア状況のあれこれ
未来、芸術、多様な社会

人身取引対策_その2

2006-04-03 08:04:37 | ニュース

なんともタイムリーな話なのだが、以前ディズニーシーで働いていたロシア人の知人からこの週末連絡があった。

前稿で書いたが、スポーツクラブで友人になったロシア人の女の子を通して、同じ職場で働く30人ほどのロシア人のメンバーと知り合いになった。彼はその中の一人で、音楽大学を卒業しロシアの某有名サーカス団勤務を経て来日、ディズニーシーで働いていた。在職中に日本人女性と知り合い結婚、一児をもうけて現在は定住者として日本に住んでいる。結婚や子供の誕生とか、機会があるたびにみんなで集まって祝った。

同じ境遇(日本人女性と結婚)の仲間とコンビを組んで、ロシアンクラブを所有する会社と契約、埼玉県下のロシアンクラブで音楽とコミックのショウをやっていた。そのナイトクラブのオーナー会社は県下で3店舗のロシアンクラブを経営していたのだが、彼らはその3店舗を掛け持ちでショウに出演していた。勿論この場合、彼らの活動は合法的で定住者の資格保持者は、何らの制限もなく日本人と同じように合法的なあらゆる労働に従事できる。

で話とは、そのナイトクラブが3店舗とも閉鎖することになり、職を失うとのことだった。ロシア、ウクライナ等から3店舗で70~80名ぐらいの女性が働いていたのだが、興行資格のビザが下りず外人女性の補充が効かないためやむを得ずの閉鎖だという。ここまで書くとその筋通の男性諸氏は、あのクラブのことか、あの人たちのことかとお分かりになるかもしれない。

彼らから話を聞いたかぎりでは、そのオーナー会社が格別悪質であるとは思われないし、また働く女性たちが人身取引の対象とされていたとはとうてい思えない。そこは同国人同士のことであるからして働く女性たちのあらゆる情報が筒抜けのはずだし、またわたしの知人は大人の男性であるからして若い女性が異常事態に置かれているならば、何らかの相談にあずかるはずだ。事実、カルチャーやコミュニケーションのギャップによる相談事は絶えずあったみたいだ。

全くの憶測で言うことで申し訳ないが、仮の話どこかで組織犯罪に繋がっていると言った表面には出てこない理由で、この会社は当局に狙い撃ちにされたのだろうか。それとも、もはやこれはたんに、いちロシアンクラブ経営会社の問題ではなく全国外パブ撲滅運動の端緒なのだろうか。各地での状況はどうなのだろうか、その手の板を覗いてみたが逼迫した状況が見えてこない、皆さんあまり話題にしていないようだ。似たような状況により都内での外パブの閉鎖が始まっているとの、確かな内部情報を幾つか持っているのだが。



最新の画像もっと見る