魯露西亜夢酔談

何でも話そう、ロシア状況のあれこれ
未来、芸術、多様な社会

恋のバカンス

2006-03-31 10:04:43 | 音楽と絵画

作曲家の宮川泰氏が3月21日、75歳で死去した。

1960年代にロシアでヒットした、「カニークルィ・リュブビー Каникулы любви」と言う歌がある。この歌は、現在のロシアの若者もたいてい知っている。宮川氏作曲の「恋のバカンス」とロシア語のこの歌はメロディーが同じことは知っていたのだが、元歌がロシアだと長い間思いこんでいた。ロシア人に「恋のバカンス」の話をすると、本家はロシアに有りとみんな言う。「百万本のバラ」の例もあるし、そうかもしれないと長い間思っていた。今回初めてその真相にふれることが出来た。

http://www.yomiuri.co.jp/tabi/world/abroad/20060130tb0e.htm

もっとも、「百万本のバラ」の方はラトビアのライモンド・パウルスの作曲になる1981年にリリースされたラトビア語の「マーラが与えた人生」がオリジナルだ。ラトビア出身のアイヤ・クレレが歌っている。このあたりかなり面白い。ロシア人はアラ・ブガチョワが歌って大ヒットしたМиллион алых роз” はロシアの歌だと思っているし、それを加藤登喜子が日本で歌い、ヒットした。今では日本人はたいてい、「百万本のバラ」は日本の歌だと思っている。下記のサイトを訪れるとアイヤ・クレレのラトビア語での原曲「マーラが与えた人生」を聞くことが出来る。

http://byeryoza.com/topic/log2006/mara.htm

ともあれ、謹んで宮川泰氏のご冥福をお祈りいたします。



最新の画像もっと見る