今ちまたに「ケア」があふれている。
心のケア・ケアプラン・ケアワーカー・ケアスタッフ・カーケア、
ヘアケア・褥創ケア・精神的ケア・痴呆ケア・身体ケア・・・
思いつくものを並べても、いっぱいある。
とすると、ケア=非常に大きな概念であることがわかる。
で、写真を見ていただきたい。
仕事が終わって、そろそろ帰ろうかな、なんて思ったときだった。
所長から内線が入る。
「ちょっと事務所まで来て!」
何事かいな?と思いながら行って見た。
そこには施設の機能訓練指導員の看護師と入所者さんと所長。
話を聞くと・・・
靴が破れて、新しい靴を買いたい、そこでカタログを見ているのだが、
PTのたちばからいい靴を選んで欲しい、という事だった。
詳しく聞くと、どうやら破けて指がどこかに当たって血が出たとの事。
「今なら店が開いています。買いに行きましょう!」
私は思わず提案した。
だいたい、カタログの身障者用の靴はロクなのが無い。
その機能訓練指導員に車を手配させ、入所者さんと一緒に乗り込んだ。
その車の中で、ほとんど説教。
「この靴はなに?ここまでほっておいたの?傷つくまで気付かなかったの?
だいたい、車椅子も汚すぎ。タイヤに空気も無い。いったい何してたのよ!!」
思わず口をついてでた。
この靴、普通ここまで履くか?
いや、その前に、このデザイン、あり??
で、店について、靴を選ぶこと5足。
あれでもない、色が悪い、サイズが・・・
これが面白いのだ。入所者さんの価値観がわかる。
そして、選んだ。
そして、この方、食品売り場のほうへ勝手に行かれる。
そりゃそうだ。久しぶりの外出だ。
お餅・お菓子なども購入。
で、帰るのかな?と思ったら、生鮮食品売り場で生卵を購入。
お菓子までは私も想像できた。生卵は意外だった。
で、聞いて見た。なぜ生卵か?
「卵かけご飯が食べたい」という答えだった。
で、施設へ帰って、もう、夕食が来ていたので、
私が早速卵をとこうとすると、
「今栄養士さんに食べていいか聞くので、待っていてください」
と看護師。
プチっという音が私の頭の中で聞こえた気がした。
ひょっとしたら、周りに聞こえたかもしれない(笑)
「そんなの後回し!、こっちが先!!」叫んでいた。
その卵かけご飯をめでたく召し上がり、今日の日当に卵を一つ頂いた。
長い説明だった。
そうしてみると「ケア」ってなんでしょう?
狭義では「看護」「介護」となるかもしれない。
中間の意味では「世話」になるだろう。
広義では「配慮」「関心」「気遣い」であると思う。
今の現場では狭義の意味でしか、解釈していないような気がする。
目の前の利用者さん・患者さんに「配慮」しているのか?
利用者さんに「関心」はあるのか?「気遣い」しているのか?
そんなことを考えさせてくれるエピソードだと思う。
心のケア・ケアプラン・ケアワーカー・ケアスタッフ・カーケア、
ヘアケア・褥創ケア・精神的ケア・痴呆ケア・身体ケア・・・
思いつくものを並べても、いっぱいある。
とすると、ケア=非常に大きな概念であることがわかる。
で、写真を見ていただきたい。
仕事が終わって、そろそろ帰ろうかな、なんて思ったときだった。
所長から内線が入る。
「ちょっと事務所まで来て!」
何事かいな?と思いながら行って見た。
そこには施設の機能訓練指導員の看護師と入所者さんと所長。
話を聞くと・・・
靴が破れて、新しい靴を買いたい、そこでカタログを見ているのだが、
PTのたちばからいい靴を選んで欲しい、という事だった。
詳しく聞くと、どうやら破けて指がどこかに当たって血が出たとの事。
「今なら店が開いています。買いに行きましょう!」
私は思わず提案した。
だいたい、カタログの身障者用の靴はロクなのが無い。
その機能訓練指導員に車を手配させ、入所者さんと一緒に乗り込んだ。
その車の中で、ほとんど説教。
「この靴はなに?ここまでほっておいたの?傷つくまで気付かなかったの?
だいたい、車椅子も汚すぎ。タイヤに空気も無い。いったい何してたのよ!!」
思わず口をついてでた。
この靴、普通ここまで履くか?
いや、その前に、このデザイン、あり??
で、店について、靴を選ぶこと5足。
あれでもない、色が悪い、サイズが・・・
これが面白いのだ。入所者さんの価値観がわかる。
そして、選んだ。
そして、この方、食品売り場のほうへ勝手に行かれる。
そりゃそうだ。久しぶりの外出だ。
お餅・お菓子なども購入。
で、帰るのかな?と思ったら、生鮮食品売り場で生卵を購入。
お菓子までは私も想像できた。生卵は意外だった。
で、聞いて見た。なぜ生卵か?
「卵かけご飯が食べたい」という答えだった。
で、施設へ帰って、もう、夕食が来ていたので、
私が早速卵をとこうとすると、
「今栄養士さんに食べていいか聞くので、待っていてください」
と看護師。
プチっという音が私の頭の中で聞こえた気がした。
ひょっとしたら、周りに聞こえたかもしれない(笑)
「そんなの後回し!、こっちが先!!」叫んでいた。
その卵かけご飯をめでたく召し上がり、今日の日当に卵を一つ頂いた。
長い説明だった。
そうしてみると「ケア」ってなんでしょう?
狭義では「看護」「介護」となるかもしれない。
中間の意味では「世話」になるだろう。
広義では「配慮」「関心」「気遣い」であると思う。
今の現場では狭義の意味でしか、解釈していないような気がする。
目の前の利用者さん・患者さんに「配慮」しているのか?
利用者さんに「関心」はあるのか?「気遣い」しているのか?
そんなことを考えさせてくれるエピソードだと思う。
たまごかけご飯ぐらい、
大人は、
誰の許可も得ずに、
食うって。
自分の判断で。
なんで、施設でそれがで着ないんだろう。
自分のお金で、自分の好きなもの買って、
自分の好きな時に、食べて何が悪いんだろう。
規則で縛り付けることが、ケアだと勘違いしてはいませんか?
いつもそんなふうに思いながら、老健施設で働いていました。
たまごかけご飯は、確かにうまい!
炊きたての秋田小町に、かんなんさんのたまご(黄身に爪楊枝を刺してもつぶれない位のすごいたまご)に、キミセ醤油(備前焼の瓶で熟成させた醤油)をぶっ掛けて食べると、最高です。