ふつうの暮らしとリハビリテーションとケア

もし、障害を負ってしまったらどうするか?
今までの生活は??
暮らしを支えるリハビリテーションとケアを考えます。

オムツ ゼロ

2005年05月24日 | ケアの話
数年前の話だ。
とある施設でのこと。

その施設のスタッフと談笑していると、オムツの話となった。
そのオムツの話から、オムツをどうやってはずしていくか、という話になった。

「ウチでは安楽尿器を使ってオムツを減らしているよ」
などという。

安楽尿器とは、寝たままで使える尿瓶と思っていいだろう。

それがオムツはずしとどう関係があるのか?
お部屋を見せてもらうことにした。

確かにオムツはつけていなかった。
お部屋に帰った寝たきりの方は、ズボン・パンツを下ろし、
安楽尿器をつけて寝ていたのだ。

これでオムツを減らしている?
オムツが安楽尿器になっただけだね(苦笑)

本当は、オムツだったらどうやったらポータブルトイレになるか、
ポータブルトイレができたら、どうやったら普通のトイレが使えるか?
戦略をもったケアを考える必要があるのだろう。

入所者・利用者さんに、そのチャンスをどれだけ提供できているか?

本来のオムツゼロはそういう意味合いだ。
オムツの代わりに安楽尿器を用いることではない。

「身体拘束」

ふとこの言葉が浮かんでしまった。

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2 コメント

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冷笑しそうな事柄ですね・・・ (流離いの理学療法士Tada)
2005-05-25 03:15:29
まあ、おむつ代のコストは減るかもしれないけど、オムツをゼロにするてのは、尿意・便意を感じ、便所で用をたせないと意味ないですものね。介護の人の思考はどうなってるんだろう・・・ 脳を開いてみてみたい。
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ケアと後始末 (MH)
2005-06-06 21:58:30
本来のケアを見落として、

いかにすばらしい後始末をするのか が

ポイントだと思いますね。
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