緑の紙片BLOG

「緑色した軽いもの」に、なりたい。ゲーム日記はネタバレあり。引っ越して、添削中でした。格闘中に、クラスチェンジしました

創作物「パーフェクト・カレシの場合(上)」 ←勢いで書いたんだが・・・

2010年02月27日 22時54分00秒 | 絵画倉庫なのかな
今回の文章、どういう形式で書く?
・・・・・・・・・・
前後編が、いいかな? 
いや。
書いてから考えればいいか・・・。

じゃ、舞台は?
22世紀あたりの地球とかかな? 
近未来が、いいよね。



ところで
この物語は、
ネットを回遊して受けた
色んな刺激により、発生しました φ(・ω・ ) 

文中の
パーフェクト・カレシは
いまだ、リアル世界に
実在するロボットじゃありません・・・。

しかし、
実在するといい、とか思っとります・・・。ふ・・・。



前文、おわり。

--------------------

「パーフェクト・カレシの場合」


ある日、
ある時
女主人公のところに、
セールスマンが、やってきた。


セールスマンにしちゃ、若かったかな?
というか
発声術に長けた人だった。


その人は
豊かに響く
よい声で
ロボットの行商を、毎日してるんだ。

そろそろ上役から、
せっつかれそうなんで
気が向いたら1台買ってくれ、と言ったよ。

しかし・・・
クールな解説は、そこまでだった。



だって
セールスマン氏は、ロボットが大好きな人。
説明に、
どんどん、熱が入る!!


「いいですかっ!!
赤丸、急上昇中なんです。絶賛発売中なんですっ!!
高機能かつ、低価格。
お客様が大満足する、最高級ロボットなんですっ。
つまり
流行中の、コミュニケーション・スキル!! 
勉強しても、身に付くとは限らない、コミュニケーション・スキル。
家庭生活で、身に付くのかもしれないけど 
だれもが、家庭がもてるとは限らないでしょう? 
だから
当社のロボット、パーフェクト・カレシなんです。
たかがロボットではありますが
このコが、あなたのコミュニケーション・スキルを、強力に成長させるかもしれません!!

このコね、とても、よい教師になるんです。

どうです? 
教師にして秘書という過剰な能力補正をもつ、パーフェクト・カレシを売っているのは、当社だけ。
これこそ、本当のファイナル・チャンス!! 

ところで。
無料版のパーフェクト・カレシ・ベータは、配布終了しました。
カタログの、ここを見てください。
このコが、パーフェクト・カレシです。
ステキでしょう? 
今なら、フルカラーの水着カタログつきで、このお値段!!
正々堂々、このお値段!!
3 月31日までは、価格据え置き!!
春の、お買い物祭りって、感じですか? 

とにかく、チャンスです。
生活習慣を変えるためにも、このぐらいの冒険、したいですよねっ!! 

常時、1台は、トラックの中に待機させてセールスしてますから。
ご購入の暁には、即起動できますよー?
ね?
ね? たのしみでしょっ?」

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・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
気づいたときには
買っていました、
パーフェクト・カレシという、ロボットを。私は、きっと、寂しかったのでしょう・・・。


しかし、週刊誌みたいなカタログだ!!
しかも!!
カタログなのに、イケメン特集。



ちょっとまて
これって、本当にロボットのカタログなの・・・? 

だって
水着が、3000円。
いやいや
水着は、10000円。


最後のページまで、めくったら
なんと
水着は、90000円!!



・・・・・・・・・・。
ふーん。
水着って、高いんだー。



金額で、驚き
次いで、水着の趣味で驚く。
頭が、がんがん、クラクラするよ・・・。

丁寧な手刺繍と
山盛りのスパンコールで、
水着が、まるでネオンサイン・・・。



( ↑ 凄すぎるかも? いや。カタログなんだから。売れりゃいいのよ。ネオンサインのような水着・・・。・・・・・・・・・・。売れるといいよね・・・ )

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ところで
ロボット自体は売れた。
だから
ここからは、支払いの話だ。
・・・・・・・・・・・





しかし
セールスマン氏が
ぶっとんだ、お金の話をする。

「ローンのことは、考えなくてけっこうです。
ロボットである、パーフェクト・カレシの記憶力は完璧!!
あなたは、誓うだけでいい。
彼には
起動中に、あなたの資産から、わが社の取り分を払いこむ
自動払い込み機能がついています。
きちんと、伝えましたからねー?」




ちょっとまてー!!

自動支払い装置つきの、同居ロボットだって!?
それは、あぶない!!


しかし
セールスマン氏が、唱える。
「パーフェクト・カレシは、あなたを管理する、最高の税理士です。パーフェクト・カレシさえいれば、資産管理が、完璧になります!!」

( ・・・・・・・・・・。まるで宗教だ・・・ )




・・・・・・・・・・あ
突然、文句が言いたくなった!!

つまり
セールスマン氏は、会社の会計を完璧にしたい!! 
当然
私の、生活の会計は、どうでもいいんだなーっ!?




それでも・・・
セールスマン氏は、うれしそう・・・。

「表の、トラックの中にいるので!! みんなで、運び込みましょうねー。
たのしみですよね!? 
夢、ありますよね?
宣誓しないと、ダメなんですよー!!」


( ロボット好きに、悪い人はいない? いや、これは、そういう問題じゃない。・・・・・・・・・・。そうだね。私が、しっかりしないと・・・ )

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緊張する・・・。

お金の問題。
税理士問題。
そして、
私は、ロボットに宣誓しないといけないらしい。



呆然としていると

セールスマン氏は
こちらの不満を見透かしたかのように、かくかくしかじかと、説明しはじめた。


「こんな奴と契約したおぼえはない、と言われて。激怒されて。
無料のベータ版は、
お客様から、今まで、けっこう契約破棄されてきました。
だから、工場の技師たちが改良しました。
この機種は、現状
シリアル番号の暗証という、主の契約行動を確認し、
ようやく、主のために活動します。

多少、批判的なコです。
しかし、常識的なコです。
そして
非常識なほどカッコイイ、ビジュアル性を実現しました!!

もうね、スーパー・デラックス版!!
それでも、
何度も言いますが
彼らにとっては、シリアルナンバーが絶対です。
何かのときには、当社のサポート窓口を使用してください。
こちら、有償サポートの一覧表です。
工場とか倉庫とかが、当社製のロボットにおいては、故郷となります。
何かあるたび、彼らは当社にもどりますが、ご心配には及びません。
仕様です!!

そして、当社のメンテナンス技術は、充実しています!!」



・・・・・・・・・・
親切な説明。

しかし、せっかく説明を聞いても
言ってることの、
半分も理解できないのは・・・ 何故でしょう?



けど
カタログは見る・・・。
このカタログは、絵と写真が多くて、たのしい。

「この、カタログの●●セットっていうのは、何だろう?」



セールスマン氏が、高らかに、うたう!!
「●●セットですか? 本体購入後に、サポートから購入。インストールしていただければ!!」



( ・・・はい )
しかし
ここで、セールスマン氏が
復唱するのだ。

「インストールして、いただければ!!」



( ・・・・・・・・・・。『インストールして』、了解しました!! さっさと、結論を言え!!  )

高らかに、うたう!!

「そうしたら・・・ わかります!!」




え・・・・・・・・・・・?

今、明らかに
セールスマン氏に、質問、スルーされたよね・・・?


女主人公は
それほど
マズイことを、聞いたの?



女装セットだったら、どうしようとか? 
いや、そういうロボットじゃないだろう。
なんたって
会計ソフトも入ってる・・・。

まさに、秘書ロボット・・・。しかも、イケメンらしい・・・。

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・・・・・・・・・・・。
ネット機能の問題が、あるから・・・。

セールスマン氏に
さらに、問いかける。


「このロボットは、インターネットに、自動で接続するんだよね? 勝手に、ネットするんだよね? 私が、パソコン与えなくても・・・。これは・・・。もしや・・・」



・・・・・・・・・・・。
ちょっとだけ、セールスマン氏が緊迫した。

「はい。深夜にチャットとかも、するかもしれませんねー。しかし、それも、彼らなりの情報交換ですからねー。
彼らは、ロボットです。
人間じゃ、ありません。彼らと、喧嘩しないでくださいねー。
彼らとて、主の不幸は願いませんよ?」



・・・・・・・・・・・。
また、
高度なスルー力を、見てしまった・・・。

私は、個人情報の問題が、気になったんだけど・・・。
( ↑ 個人情報が、そんなに気になるのに、どうして、うさんくさいロボットを欲しがるんだ!! )



そうだね・・・。

ついに、
本格的に
うさんくさいものを、買ってしまった・・・。

ここは、22世紀の地球。

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ところで
舞台が22世紀であっても、
ロボットの搬入作業は、大変なんです。

「そっち、もってくださいー」 ←こちら、セールスマン氏。
「・・・・・・・・・・・。重い・・・・」 ←こちら、購入者。



購入者に
あまり、お金がないから、人力搬入。
こういうときには
セールスマン氏も、汗をかきます!!

「初回は、平らなところで起動しないと、機嫌が悪くなるんです。
それでも、あばれることは、ないんですが・・・」 ぜいぜいぜい・・・。
「ダンボールには、人形が、はいってるのか。不気味・・・」 重いです。重いですー!!


「しかし。剥き出しだと、衝撃的すぎます。
( ぜいぜい はぁはぁ・・・ )
だから、ダンボールなんですよー。剥き出しだと、ボディに、傷も付きそう。
この機種ね、イケメン仕様なんです。
本当に、イケメン・・・。
それでもね・・・。
パーフェクト・カノジョの場合も、そうなんですが。
何かあって、倉庫に彼らが大量に帰還すると。
こわいんですよ? 
当社を長期的にご利用くだされば、こわさの意味も、わかると思うんですが・・・。今は、このぐらいで・・・。
どの部屋を、彼のホームポジションにします? 彼らは、初回起動時に、自動記憶します」

--------------------

セールスマン氏、頭いい。
しかも、
ポケットから出したタオルハンカチも、しわしわじゃない。

( わ、わたしは。今こそ、自分のだらしなさを、少し、かっこ悪いと感じますっ!! )




しかし・・・
おかげで、我に返ったよ。
極限まで頭のいい、ロボットさまか・・・。


生活習慣改善のためとはいえ

私のような
ろくでなしが
ロボットさまに、君臨できるんだろうか?



セールスマン氏に、聞いてみた。
「不安になってきた。同性タイプのほうがいいんじゃない?」



セールスマン氏、少しだけ親身だ。

いや
もうすぐ、パーフェクト・カレシが起動するからだろう。
さっさと成果をあげて、おうちに帰りたいのだろう。
気持ちは、わかる!!

「・・・・・・・・・・・。当社独自の調査結果なんですが。
異性タイプのロボットのほうが、生活改善機能に関して、好成績を上げています。
もちろん。
女性型である、パーフェクト・カノジョも、ビジンですよ?
大変なビジンです。
しかし、
性格が、性格です・・・。
この
パーフェクト・カレシと、ほぼ同じ性格です。
多少、批判的。そして、常識的。
・・・・・・・・・・。
そんな同性から、生活指導されるんです。疲れませんか?」



疲れそう・・・。
「しかし、イケメンに生活指導されても、同じぐらい疲れそう。きっと、同じくらい・・・」



ここまで聞いて
セールスマン氏が、セールスマンたる本領を発揮した!!

「もし、カレシだろうとカノジョだろうと、同じ価値だったら!!  
今も、迷っているのなら!!
ぜひ、ぜひ。
あなたの目の前にいる、そのダンボールの中のコを、選んで起動してください。
私たちは、
毎日、トラックで営業しています。
それでも、ロボットは
すぐ売れることも、なかなか売れないこともある。

このコは
縁あって、お客様の手にわたるコです。
いちおう、考えてるんですよー?」  ←でも、はやく帰宅したい・・・。



・・・・・・・・・・。
セールスマン氏の言葉は、力強いものだった。

---------------------

ここで、ちょっとだけ、お勉強。
パーフェクト・シリーズとは?

目がつぶれるほどビジンだという、パーフェクト・カノジョと
とんでもないビジュアル力をもつという、パーフェクト・カレシ。


他にもあるのかもしれないけど、カタログ全然読んでない・・・。



そんなものを
行商しているのだと、うたう
合資会社●●工場所属
セールスマン氏の未来は・・・混沌を極めている・・・。



「起動しますよー!! しかし、ホームポジションは、台所ですか。とても、もめそうです。
いえ。
思いっきり、指導されてあげてください!! 
あちらはあちらで、張り切ってるんだし、ちょうどいいでしょう!!」 ←混沌かつ、元気なセールスマン。

女主人公も女主人公で
生活習慣の改善、かったるいなー、とか、内心では思っている。




「そうだ。そのロボットに、名前は必要?」
セールスマン氏は、頭をかく。
「必要と思えば、つけてあげてください。しかし、つけた名を忘れると、教育的指導が入ります」

「・・・・・・・・・・」 こわいものを購入したのかも? 今、やたらと、変な予感がする。

--------------------

それでも
コンセントにつないで、カバーをとった・・・。


「このロボット、背が高いね・・・」

「はい。見栄えの良さに、重点をおきました」

--------------------

足元ふいて・・・


「本当は、周囲を掃除をしておいたほうがいいんですけど。
お客様の場合は・・・。
このままにしましょうか・・・。
教育的指導に、早めに慣れるのも、いいですよね!?」



??????????

セールスマン氏に
今、スパッと、見切られた気が・・・。



しかし

いいかげん
疲れてきたので、とっとと起動し
もう、解散したい!!

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「実はね。アップグレードすると、このコも、いろんな性格になります。

けど
デフォルトの性格は、万人受けします。
積極的にアップグレードをお勧めしたい、お客さまも、
たまには、いらっしゃいますが・・・。

お客様の場合は
特に、このカタログの、このあたりを・・・。
熟読しないほうが、いいです。
保証します。
不快保証です!!

性格のアップグレードとはいえ
この性格に
アップグレードしたコは、倉庫に、定期的に帰ってきて・・・。


いえ、なんでもないです・・・」



・・・・・・・・・・不快保証つきの、性格アップグレード?

びっくりしすぎて
疲れてたのに、目がさめたよっ!!

--------------------

「そろそろ、起動しましょうか!! はい、これがシリアルナンバー。このコは主を記憶し、主を声紋で識別します。」

--------------------

ところで
このロボットの
スイッチは、どこなのかな? 



問う。

すぐに
セールスマン氏は、教えてくれた。

「何かのとき、スイッチがなくなってると、とても困りますよね? 
だから、このコのスイッチも、体幹部にあります。
そして、起動直後は、機嫌が悪いのがデフォルトです。
首のうしろだったかな?
・・・・・・・・・・ はい。そこらへんです!!」



背が、高すぎる・・・。手が、届かぬ・・・。
と・・・
届いた!!

やった
起動したっ!!


シュイーーーーーン!!!!!!!!!!
ピポピポピポピポ
ピピピピピピピピピピピピ!!!



「・・・・・・・・・・。素体、確認。
時刻、確認。
セキュリティシステム、作動確認」




「( さすがに、機械的な声。セールスマンさん。こいつ、今、何いったの?)」
「( 起動時には、いろいろなことがおきるんです。さて、そろそろ周囲にも反応しますよ? )」

-------------------

「照明、確認。
支払い、確認。
犯罪度、確認。
ほこり・・・」

ピピピピピピピピピピーッ!!!!!!!!!



「( あ・・・。予想通りだ。怒り始めた。主さん、出番ですよ? しかられてくださいね!! )」
「( う。ま、まだ主とは、認められていません!!  だから・・・)」
「( いいえ。これぞ、コミュニケーション!! いいでしょ、いいでしょ。この、ライブ感!! あー、久々です。叱られるのも、いいものですよ? 
大丈夫。こいつは、キレナイ!! そういう仕様です )」
「( しかし・・・ )」



「生命体反応、確認。」

キュインキュインキュイン・・・。
ピピピピピピ・・・。



「シリアル番号を、確認中。・・・・・・・・・・。シリアル番号が、存在しません。
前方の生命体反応、シリアル番号を唱えてください。」

・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。



「生命体反応っ!! シリアル番号を、唱えろっ!!」
 
--------------------

「( 彼、明らかに怒鳴ってますよね? これも、仕様ですか? すごく、こわいんですけど・・・?)」
「( しかし、キレませんからねー。怒る性格、それ自体は、このコを守るために、必要なプログラムなんです。そして、機嫌が直れば、普通の表情になりますよ? また、初回起動時に、このコがイケメンだと認識する方は、少ないです。この、鬼面のせいです。たんに、機嫌が悪すぎるせいなんですが・・・ )」



いやな状況だ・・・。
とにかく
シリアル番号を、唱えることにする。

「N3ML-6LLR-・・・・・・・・・・・・」 長い。長すぎる・・・・。今、どこまで読んだっけ?




「( 今、半分。そのうち、怒りも解けます。お客様、がんばって!! )」
セールスマン氏が、応援してくれてるけど
心底、疲れてきたー。

だいたい、
ロボットの怒りが解ける「そのうち」って、いつよ。


( ぶつぶつぶつぶつぶつ・・・ )


前編 おわり

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★実は、ブログの文字数制限系エラーが、出てしまいました。
よって
ここまでを、 前編とします・・ φ(・ω・ ;) 約半分・・。


そして、次回予告!!

「女主人公は、はたして、
 シリアル番号を、最後まで読み切れるのか!? 
 『愛と青春と、シリアル番号と、旅立ちと』に、ご期待ください」  ←読み切れないはずないし。旅だたねーよっ!!




・・・・・・・
というわけで

なぜか、
このタイミングで
老眼鏡を欲しくなってしまう、私とか・・・。


キラキラしてて、いいでしょう?




でわでわ。  ←ろ・・・ 老眼鏡(´◇`;)? ますます、わけわからん奴。



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