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心の健康 身体の健康 自己治癒力増強を目指して

茂木健一郎著『ひらめきの導火線』より

2010-12-03 15:46:47 | 新書
 考え続け、探し続ける課程は、とても苦しい。けれど、その苦しさを経てひらめきにたどり着いたときほど、脳が喜ぶことはない。お金をもらうより、社会的地位を得ることより、はるかに良質の喜びを脳にもたらす。これを「報酬の通貨」という。
(中略)
 数学者にとっては、未解決の難問を毎日うなりながら考えるのがなによりの快楽だ。問題を一生懸命考え続けることと、その課程でひらめきが生まれることは、無上の喜びと満足感を脳にもたらしてくれる。ただやってみるだけでなく、「やりきる」ことが快楽であり、
やりきる」ことができれば、脳はさらに大きな報酬を受け取る。この時にドーパミンが出て、強化学習は成立する。
 脳の学習とは、成功体験をやり遂げるまでがワンセットなのである。その過程が苦しければ苦しいほど、やりきったときに出るドーパミンは多量になる。「結果を出す」ことには、きわめて大事な価値があるのだ。

放り出さないよう、頑張って行きたいと思います。