象が転んだ

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女優は見た目か?それとも中身か?〜 国威高揚と映画「フライト・キャプテン」

2024年07月08日 06時00分28秒 | 映画&ドラマ

 「インファナル・アフェア」(2003)で世界的にその名を知られるアンドリュー・ラウ監督による中国映画で、2018年に実際に起きた四川航空8633便不時着事故の映画化であるが、中国国内では何と450億円を超えるメガヒットとなった。
 誘惑と脅しと虚構に弱い私だが、フライトモノにもとても弱いし、どんなレベルの作品でも、知らず内に引き込まれてしまうのだが、アンドリュー・ラウ監督と実話という事のみに惹かれ、気がついたら見入っていた。
 

国威高揚と見た目だけの女優

 典型のフライト・パニックものだが、離陸直後にフロントガラスが割れ、墜落の危機に乗客は勿論、パイロットも客室乗務員も混乱状態に陥ってしまう。
 と、ここまでは緊張感溢れる展開で、実話を元にしたならではの展開を期待させた。だが、違う意味でその期待を大きく裏切られる。
 それは、1人の若い客室乗務員の存在にあった。パッと見では”ほしのあき”似の女優さんで、ほしのあき(以下、星野亜希)から巨乳を外し、少し美人にした様な感じだった。勿論、最初に見た時は少なくともそう思えた。
 因みに、今の人に星野亜希と言っても殆ど知らないだろうが、彼女も昭和の巨乳アイドルの典型で、巨乳なしでは取り柄も魅力もないタレントでもあった。言い換えれば、昭和とは”目立てば勝ち”っていう恵まれた時代だったんだろうか。

 最初に本作を見た時、この中国版・星野亜希に不思議と惹かれ、そればかりが印象に残っていた。以降、B級っぽいの中国映画を2本ほど見たが、中国本土の女優さんも香港や台湾や韓国に負けず劣らずの可憐さを備えてる事に感心する。
 お陰で、中国の星野亜希を再び拝みたくなった。全くよせばいいのに、全ては後の祭りでもある。
 因みに、この女優さんはモン・ズーイーとの名前で、そこそこの人気はあるそうだが、整形疑惑と性格の悪さでも有名らしい。
 何でもそうだが、第一印象が良すぎると、その後の印象はパッとしない。今回も悪い方の予感が的中する。

 確かに、美人女優のその魅力はその多くが薄っぺらで、存在感も質感も貧相に感じてしまう。勿論、彼女もその例外じゃなかった。
 つまり、見てくれだけのグラビアアイドルが簡単に飽きられ、捨てられるのも、同じ理由だからだろう。そういう意味では星野亜希と同じ運命を辿ってる様にも思えた。
 とにかく、この女優さんは見た目とスタイルだけが売りなのか、俳優としての属性は曖昧だし、その質感も乏しい。そのうち、美人なのかどうかも疑う様になっていく。

 更に、実話を元にしたというメガヒットな本作も、”作ってる感”が満載で、2回目は所々に粗が見え隠れし、物足りなくも感じた。
 国威高揚が目的で作られた映画が失敗に終わる事はよくあるケースだが、今作も例外ではないし、少なくとも再び見たいと思わせる映画ではない。
 巨乳を抜きにした星野亜希同様に、見かけだけのモン・ズーイーさんには何の取り柄もない女性に見えてくる。但し、彼女以外のパイロットや客室乗務員たちは、実話に負けまいと決死の演技をしていた。ただ、それだけが救いの様な作品でもあった。


最後に〜普通に生きるとは

 まるで、批判だらけの記事になってしまったが、私が言いたいのは”普通である”事の大切さと重要性にある。
 女優になりたいとか、周りから注目される有名人や著名人になりたいとか、そういう思いを抱くのは勝手だが、そうした人種の人生を振り返ると、その殆どは失敗に終わっている。
 今は飛ぶ鳥を落とす勢いの大谷選手だが、メジャーを引退した頃はどんな生き方をしてるのだろうか?ひょっとしたら(今は絶命寸前の)水谷被告の方が充実した人生を送ってるのかもしれない。つまり、人生とは死ぬ間際まで、その意義はわからないのだろう。

 一方で、今年のアメリカ大統領選は不正と汚職に潰された政治家よりももっと酷い。犯罪に塗れた老ぼれと痴呆症に悩まされた老害との一騎打ちである。どっちが勝利しても、民主主義の敗北に変わりはない。
 2人の老人が普通の生き方をしていたら、見た目上の地位や権力やお金はなくとも、中身のある素晴らしい人生を送ってたかもしれない。少なくとも、トランプは4件の罪で起訴される事もなかったろうし、バイデンはウクライナ戦争に悩まされる事はなかったろう。

 幸か不幸か東京都知事に再選した小池オバ様も、”学歴詐欺”とのイメージがしっかりと定着してしまった。今年で引退してたら、残り少ない人生は普通に送れてた?だろうに・・・
 同じ様に、星野亜希もモン・ズーイーも普通の女性の生き方をしていたら、素晴らしい家庭を築いてたかもしれない。少なくとも、インスタで誤魔化す様な”作られた感”満載の人生ではなかった筈だ。

 という事で、かなり愚痴っぽくなりましたが、国威高揚の娯楽映画が空前のメガ大ヒットを生んだ「フライト・キャプテン」(2019年)についての単純な考察でした。



2 コメント

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象が転んだ様へ。 (りくすけ)
2024-07-08 08:03:30
お邪魔します。

女優は見た目か?それとも中身か?
見た目(整った容姿)は絶対条件。
中身(人間性や信条)は付加価値。
たとえ悪女でも聖女のふりをして、
観客を騙してくれればいい。
そう考えます。
何と言っても「演技者」ですから。
但し騙す為には知性や知識が必要。
バカではダメだと思います。

では、また。
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りくすけサン (象が転んだ)
2024-07-08 21:51:31
実はこの女優さん
よく見ると、言われてる程の美人でもないんですよね。
そういう目で見るからか、性格は悪そうで、エゴが強すぎる気もします。
勿論、完璧な美人ならそれも許せましょうが、中途半端だと周囲の反感も買うんでしょうか。
でも最初見た時は非常に魅惑的に映ったんですが、2度目見た時は結構なアラが見えました。
結局、人間とはいい加減なもので、無意識の内に見た目で判断してるのでしょうか。

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