象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

ゴーン去っても独裁去らず〜日産もルノーもゴーンも消滅する?

2019年04月07日 03時54分36秒 | カルロス・ゴーン

 先日は、ゴーンの4度目の逮捕について書きましたが、そこでほんの少し触れた日産の腐った独裁体質について述べたいと思います。
 日産も日産ですが、ゴーンは自分の息子の経営する会社に30億を不正に送金してたというから、開いた口が塞がらぬ。こんなレバノンの猛禽類みたいな詐欺親父に、いい様にあしらわれてたんですね。ゴーンもルノーも日産もフランスも終わったのかな。そしてこんな事は言いたくはないが、日本もね。

 ”バカ程出世する”ではないけど、まさにそれが100%現実になった。全くゴーンと猛禽類は叩いても何とかですね。
 何時から日本はこんな”害人”にいい様に騙される様になったのか?戦後、欧米というだけで何の疑いもなく全てを受け入れてきた。欧米に認められる事がそんなに凄い事なのか?って言いたくもなる。
 いくら平和な日本といえど、これじゃ軍国主義の時代の方が・・・と言いたくもなる。つまり、「国家の品格」じゃないが、日本人は全員が武士道精神をゼロから学ぶ必要があるのかもです。
 東京地検も世界のメディアに何と叩かれてもいいから、武士道精神を思い起こして欲しいもんだ。 

 さてと本題に入ります。

 「”独裁企業”日産、ゴーン氏と西川社長は同罪?ゴーン氏が日本人を舐め切っていた証拠」 以下、ビジネスジャーナルより、以下抜粋です。
 日産自動車のゴーン前会長は3月6日、東京拘置所から作業着姿に”変装”して出てきた。”無罪”ではなく”無実”を主張しているのだから、正々堂々と背広姿で出てくるべきだった。これじゃ、”無実”の主張まで”変装”している様に受け止められたのだから。


ゴーンとナポレオン

 母国フランスの有力紙フィガロは、次の様に皮肉った。
 ”ゴーンが思いついたのは、ナポレオン3世が脱出する時に労働者から服を借りた事だった” 
 これは後に、ナポレオン3世となるルイ•ナポレオンが1846年5月、石工職人の服を着て、収監先のアム要塞から脱走したエピソードになぞらえたもの。
 歴史家は、ナポレオン3世を”民主主義という名の専制君主”と定義した。

 ゴーンの保釈に合わせたかの様に、「日産独裁経営と権力抗争の末路〜ゴーン•石原•川又•塩路の汚れた系譜(有森隆 さくら舎)」が刊行された。
 帝王、皇帝、暴君、独裁者、ワンマン、カリスマ等など、猛禽類の様な鋭い目をしたゴーン氏には、こんな”異名”がつきまとう。結局ゴーン氏も”民主主義という名の専制君主”だったと、いや単なる”盗人”だろう。 


日産の権力闘争の歴史

 なぜゴーン氏に権力が集中し、暴走を許したのか?誰がそうしたのか?同書は歴代の日産トップに遡って日産の構造的な腐敗を検証する。著者は、権力抗争と腐敗の系譜について、以下の様に書いた。

 ”戦後、日産の経営陣は1953年の大規模な労働争議を頂点に、強力な左翼労働組合に翻弄。だが日産の大争議の時、会社側は第二組合の誕生により窮地を救われた。
 故に、第二組合の力を借り、第一組合の切り崩しに狂奔する。業績を盛り返した9代目社長の川又克二は「日産中興の祖」と評され、1973年まで16年に渡り社長に居続け、この川又に権力が集中し、公私混同があった。
 この川又の懐刀で、自動車労連会長の塩路一郎は組合で絶大な権力を握る。その後、日産の生産現場を牛耳り、人事権まで手中に収め、絶対権力を長期に渡り行使した。

 工場のオペレーションやクルマの開発などの経営方針は本来、経営側が決めるべきものだ。しかし日産では、経営権を塩路1人に奪われ、役員ですら口出しできない異常事態に陥ってしまう。
 更に、塩路は独裁体制をつくった。1983年には「英国に工場をつくる事に反対する」と主張。海外進出計画に労組が公然と異を唱えた事に、11代目社長の石原俊は激怒した。塩路は組合の則を越えてしまったのだ。

 謀略の応酬の果て、石原は塩路を追い落とし、日産の新たな独裁者となる。
 川又(9代目)、塩路(10代目)、石原(11代目)の3人はそれぞれ独裁的な権力を手にする為、激烈な社内抗争を勝ち抜いてきた。人事をエサにした懐柔工作は当たり前。怪文書が飛び交い、社内は疲弊。特に塩路と石原の対立は、経営の混迷を齎す。故に1999年、経営破綻直前まで追い込まれ、ルノーの軍門に下る遠因となった”
 

独裁者を生み出す日産の社風と土壌

 ”日産の救世主として登場したカルロス•ゴーンも彼ら同様に絶対的な権力者となり、会社を私物化し、欲しいままに収奪する。人事権と予算権を握り、独裁者として君臨。それは、川又、塩路、石原がやってきた事と全く同じだが、日産がグローバル化した結果、ゴーンの権力は海外にまで及んだ。
 ゴーンの行状で際立っているのが、報酬などをめぐる疑惑がルノーでは起きず、日産とオランダに設立された日産•ルノーの、そして日産•三菱自動車の共同出資会社に限られている事。つまり、ゴーンは日本を舐め切ってるのだ。

 ただ、一つだけはっきりしている事がある。日産の企業統治は、取締役会から業務執行のあらゆる局面で、以前から機能不全に陥っていたという事だ。
 その意味では、“ミニ•ゴーン”或いは“ゴーン•チルドレン”とされる西川廣人は、ゴーンとほぼ同罪である。
 圧倒的なパワーをもつ権力者が現れると圧倒されてしまう。長い物には巻かれろなのだ。権力•権限をもつ者や強い者に逆らっても得にならないし、言うなりになるしかない。権力に従順になる日産の社風こそが、権力者を生みやすい土壌となる”

 著者の有森氏は、これからも川又、塩路、石原、ゴーンに連なる“独裁のDNAは脈々と生き続ける”と言い切る。本書では”日産の正史(社史)から消された裏面史である”と結んでいる。
 以上、長々と抜粋&編集しました。
 

日産もルノーも消滅したほうがマシ?

 そう考えると、”ゴーンが去っても独裁去らず”となる。結局独裁を潰すには、会社そのものを潰すしかないのか。日産解体の日はすぐそこまで来てるのか。フランスもルノーも失脚し、唯一残った三菱だけがいい思いをするのか。こんな日産に誰がした?

 一方、留置所から去った筈のゴーンも不正疑惑から離れられないでいる。オマーンの販売代理店側に日産資金(約35億円)を不正に支出し、一部を流用した(妻の会社に9億、大型クルーザー購入に16億)疑いがあるとして、東京地検が同法違反(特別背任)容疑で近く再逮捕する方針を固めた(4/3)。もし逮捕されれば、4度目となる。事実その通りとなった(4/4)。 
 民事が始まる前に、ゴーンを徹底して叩くという東京地検の目論見だろうか。”もう外人には騙されない、外人だからとて容赦はしない”という姿勢が見え見えでもある。

 個人的には、私も東京地検の半ば強引なやり方には賛成ではある。「国家の品格」じゃないが、絶対悪はどんな言い訳をしても覆る事はない。そしてその今こそ東京地検は武士道の精神を発揮して欲しい。欧米のメディアがどう言おうと、”悪いものは悪い”という武士の態度を貫かないと、日本は舐められ、日産の全ても終わりそうな気がする。
 人を外見で判断すべきではないが、猛禽類の様な顔付きのゴーンは、やはり根っからのワルの様な気がする。山城新伍やMrビーンと見る向きもあるが、とてもそんな人徳のある顔には見えない。私には最初からゴーンがレバノンのマフィアにしか見えなかった。そしてその予想はピタリと当った。

 ゴーンが仕出かした”暴力的排除”という絶対悪は、日本最大の暴力団でも成し得なかった事だという記事があった。まさにゴーンはマフィア以上のワルだったのか。いや、ゴーンは”金と共に去りぬ”がお似合いなのか。



2 コメント

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paulさんへ (lemonwater2017)
2019-04-12 16:53:05
丁度、ゴーンの最期でブログ立てようと思ってた所です。何だか私の胸の内を読まれてるみたいで、paulさんの洞察力も半端ないですね。

ある程度はこうなると判ってたんですが。アメリカが参戦するとは、余程美味しい獲物なんでしょうね。
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ゴーン最悪のシナリオ (paulkuroneko )
2019-04-12 05:56:15
ゴーンは、いやゴーン一族は終わったみたいです。というのもアメリカが捜査参戦するらしく、ゴーン一族の資産を引っ剥がすらしいです。

これはかなりの信憑性の高い情報ですかね。

結局、転んだサン言うように、ゴーンは何処にも去れなくなったんです。まさにゴーンイズノットゴーンです。

ゴーンは最初から経営者の才とか全くなかったらしいですよ。

こんな無能なゴーンに騙される日産も終りです。


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