象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

「郵便屋は二度ベルを鳴らす」が、今や配達人は一度しかベルを鳴らさない

2019年12月05日 02時59分18秒 | 映画&ドラマ

 「郵便屋は二度ベルを鳴らす」は、妻が愛人と共謀して夫を殺すという実話をネタにした映画だが。
 うちの田舎では大半の妻は、無能でアホな夫に一生服従&隷属してる様に思う。つまり、郵便屋(愛人)は一度もベルを鳴らさないのだ。そして、何も起こり得ない人生を全うする。何とオメデタイ事か。
 そういう私も、そんな味気ない儚い人生で一生を終えようとしてる。ごく稀に、誤解による褒め言葉もあるが、所詮誤解の範疇に過ぎない。

 この映画では郵便屋が、一度目の訪問で妻と愛人になり、二度目の訪問で妻の夫を殺すという、合理的かつ単純な設定と思っていた。
 しかし実は、一度目で旦那の殺害に失敗し、二度目は交通事故に偽装して殺害に成功するという、やや奇妙な展開だ。
 大体において、同じ事を二度やると失敗するものだが、この映画ではすんなりと成功する。

 しかし原作となると、少し複雑だ。一度目の出会いで愛しあい、二度目では交通事故に見せかけ、旦那を殺す。そして最後は、愛人となった妻が実際に交通事故に遭い、男は偽装殺人で死刑を宣告される。
 つまり、無罪放免となり気が緩んだ際に、2人に天罰が降りるのだ。

 これが田舎だと、こんなスリリングな展開にはなる筈もない。郵便屋の訪問は配達のままで終わり、訪問が愛に発展する事はまず有り得ない。万が一あったとしても、旦那に勘付かれ、脅され、結局赤の他人で終わる。以降、郵便屋は一度もベルを鳴らせなくなる。
 

 私の友人は、宗教の勧誘に来た若い女性を犯してしまい、仕方なく信者になったという。今では宗教を脱会し、二人共幸せな結婚生活を送ってるとか。
 宗教の勧誘も二度ベルを鳴らすと、スケベに至るのか?それとも、一度目のベルでスケベに至り、二度目のベルで結婚に至ったのか?

 安倍首相が開催した「桜を見る会」も、1度目の前夜祭では、税金を使って地元の後援会を招いたと非難され、2度目の”花見”ではキャバ嬢を招いた?と噂され、花見の中止を決定した。
 3度目は、沢尻エリカ逮捕で疑惑を何とか煙に巻き、4度目は、韓国のGSOMIA破棄の延長で日本列島がざわめき、”桜を見る会”疑惑も完全に忘れ去られそうな勢いである。

 事実、安倍事務所が直接的に”花見”に関わってる訳でもなく、公職選挙法違反で安倍政権を追い込むのは不可能だとされる。
 全く神様は何処を見てんだろうかね。

 これが、映画やドラマの展開ならば、愛人のキャバ嬢が”花見”の真相を漏らし、偽装殺人で消され、公職選挙法違反と証拠隠滅と安倍政権の退陣となる筈だが、再び安倍政権は安泰となってしまった。
 全く強運の強い持ち主である。追い詰められる度に、郵便屋が”神風”を吹かしてくれるのだ。つまり、現実は映画よりもずっと奇なりなのだ。


 そういう私も同じ事を2度犯し、赤っ恥をかいた経験がある。恋愛においても仕事においてもスケベにおいても、同じ事を2度犯すとまず頓挫する。
 逆を言えば、2度同じ事をして成功すれば、延々と成功する。これは数学的帰納法とよく似ている。Nの場合に真と仮定し、N+1で真なら、全てにおいて真なのだ。

 よくアホな先生は、”牛じゃないんだから同じ失敗は二度とするな”と言う。
 しかし、同じ失敗を何度もやらかすのも人間。失敗の積み重ねが成功の原動力をもたらすのもまた真実。

 つまり、押してもダメなら押してみなの単純な原理。「力の論理」とはそういうもん。
 事実、安倍がやってる事もトランプがやってる事も同じ事。赤信号も派閥と財閥で渡れば怖くないのだ(笑)。


 安倍政権には、郵便屋が何度もベルを鳴らす。その度に、安倍は疑惑のどん底から這い上がり、長期政権を確立してきた。
 つまり、郵便屋がベルを鳴らさなくなった時こそが、安倍一族が死滅する時かも知れない。


2 コメント

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昔の映画(白黒版)は原作に忠実 (mobile)
2019-12-05 11:36:30
昔の映画(白黒版)は原作に忠実に作られています。そして、主人公が『二度ベルを鳴らす』の意味を語るのです。すなわち『二度めは聞き逃さない』と。
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mobileさん (象が転んだ)
2019-12-05 12:31:31
昔の作品とリメイク版の違いですね。
”二度目は失敗しないぞ”ですか、いい響きです。
コメントどうもです。
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