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オトナメルヘンチック。

「パンがなければ作ればいいじゃない。」

夢心地でシュールな日常
2015年 トーキョー

シャヴァンヌ展

2014-01-04 23:39:39 | アート
渋谷のBunamura、ザ・ミュージアムへ久しぶりに行ってきた。
本当に久しぶりだったので・・・そもそも会場へ辿り着くのが大変だった。
学生時代、足繁く通ったというのに・・・。



見つけた!しかも今年、25周年らしい!
ポップな垂れ幕がお出迎えしてくれた。

今回行ってきたのは、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの展示。
恥ずかしながら、彼を知らなかったので・・・これを機に!!と飛び込んだ。

19世紀、フランス絵画の巨匠。
壁に描かれた絵、つまり壁画を手掛けた芸術家である。



一見フレスコ画。
でも、すべて油彩である。

彼はなんと、リヨン生まれとのこと!!!
このタイミングで彼がリヨネと知り、大興奮なのであった。

リヨンの裕福な家庭に生まれ、母を病気で亡くし、父も亡くし・・・自らも病床へ。
2年間治療に専念し、その後19歳でイタリア旅行。そこで感銘を受け、画家になる決意を固めたらしい。

彼の人生を変えてしまったイタリア旅行。すごい力だなあ。

入賞したサロンでは、美術評論家のゴーティエに絶賛されたとか。

で、今回の展示会。
まさか、壁を引きちぎって持ってくるわけにもいかないので(というか、壁に油絵を貼り付けてるのではがすことはできるのかな。)、小さい画面に再度描いた作品が多かった。
見やすく、作品解説も豊富だったので、よい教材になる。

でも、やはり、壁画そのものを見たいと感じた。
物理的に運搬が難しいのならば、自ら足を運ぶほかない。

パリ、リヨン、マルセイユ・・・行ったことのある地名がチラホラ。

もっと早くシャヴァンヌを知っていれば、12月のフランス旅行をより楽しめたのに・・・と後悔。
特に、リヨン美術館の3枚の壁画、「諸芸術とミューズ達の集う聖なる夜」「古代の光景」「キリスト教の霊感」については、ついこの前まで隣を素通りしていた自分に呆れた。

とても悔しい。
でも、再度渡仏する課題ができた。

次回はシャヴァンヌの作品にも会ってこようと思う。

作品は展示数も丁度良く、わかりやすいものが多かったので楽しめた。
インテリアにもなるような、誰もが楽しめる課題が多い。

途中、35分程度の映像を見られる。
作品解説も細かく、ソルボンヌ大学やパリ市庁、リヨンの町並みなど見どころ満載なのだが、いかんせん時間が長かった。

15分程度に短縮してほしい。
その方が客の出入りもテンポよく進むのでは?

総合的に楽しめたし、現地で作品に触れたい!と強く思わせる展示会だった。

世界一美しい本を作る男

2013-10-14 19:56:20 | アート
今日みたのはとあるドキュメンタリー映画。
「世界一美しい本を作る男」

シュテイダル社の日常を描く、ドイツ映画。
ゲルハルト・シュタイデルは、ドイツ出出版社を営む。

何から何まで手作り。
シュタイデルさんの仕事に対する愛が見て取れる。
一人一人のクライアントを大切にしたい。
だから、機械を増やすこともせず、自分のペースで仕事をする。
スタッフはわずか45人。

オフィスではなく、ここは本を作る研究所(ラボラとリー)のようなものだと語っていた。

妥協はしない。
各国のお客様のため、世界を飛び回る。

カタール、フランス、アメリカ・・・

飛行機の中の映像がリアルだった。
机の上には5台のiPod nano。とてもカラフル。
なぜ、大きいの1台ではなく、nanoを複数持つのかと疑問だった。

とある写真集の出版のため、ロサンゼルスへ20回も訪れたらしい。2年間で。

シュタイデルさんは、とことんアーティストを大切にしているが、わたしは彼自身がアーティストだと感じた。

インクの香り、手触り、光の反射。
規格サイズを用いるのか、それとも完全にオリジナルの大きさを作り上げるか。
素材一つ一つにこだわる。

クライアントの求めるものを、作り上げる。
しかしそこには予算の問題も。
予算内で、実現不可能の場合、印刷方法を変えるのか?

活版印刷からオフセット印刷に変更すれば、予算内に収まる。しかし、クライアントのもとめる、クオリティ、それを再現できるのか?

経験と直感で、すぐに行動に移す。
そのスピード、そして愛。

たくさんの事を学ぶことが出来る映画だった。

座席は満席。
朝10;50からの上映にも関わらずである。

すばらしかった。
これは2010年の作品である。ありがとう、イメージフォーラム。これからも劇場へ通います。

シアター・イメージフォーラムにて

2013-10-14 19:52:04 | アート
シアターイメージフォーラム。
その小さな映画館は、渋谷の青山にひっそりと建っている。



スターバックスの角を曲がると、白い建物が。
壁には落書きとともに、上映中、および予告のポスターが張られている。
手作り感のある、あたたかい雰囲気。

コンテンポラリーを象徴するような建築だけど、退廃的などと形象したくない。
私が思うに、イメージフォーラムは「かわいいお弁当箱」のようなイメージなのだ。

上映している作品は、「アート」に通じるものが多い。
いわゆるコアな映画なのである。
大衆映画ではない、ここが味噌なのである。

一般的、いわゆる「ふつうの映画」に物足りない人々が集まる。映画は人を魅了し、世界に引きずり込む。
日本語に翻訳されたものなので、言葉がわからなくても大丈夫。
気づくとどこか違う世界にいるような、そんな感覚。



大学生の頃は新宿が最寄り駅だったので、学校帰りによく寄り道した。
今は職場が日本橋に近いこともあり、なかなか行けなかった。
そのうちに、会員証の期限も切れてしまった。

そう、シアターフォーラムは会員制度がある。
年会費2000円で、すべての映画が1000円になる。

これは3回 通うことで元が取れる。
したがって、映画に興味があるなら、会員になることをお勧めする。

もちろん、久しぶりに会員に登録した。
これで、仕事帰りに映画へいく回数も増えるだろう。

芸術は、日常的にふれる事が大切だ。
アートにふれることで、わたしの感受性も豊かになる。
そこから何か言語が生まれるだろうか。

まず。自分が感じること。
そして、誰かに伝えたいと感じること。

この二つのフィーリング、それを大切にしていきたい。

ベローチェでコーヒーゼリーを食べながら、ひっそり考えたのであった。

BIC orangeとわたし

2013-09-27 20:27:37 | アート


フランスの老舗ボールペンブランド、BIC。
その中でも、元祖ボールペンのBIC orange !
わたしはこれが大好き。

POPな形、一ミリの幅はスラスラと書ける。
ゲルインキではなく、ねっちりとした油性のインクである。
インクの色はブルー。

なんとなく、このブルーは幸せを運んでくれる気がする。
そして、フランスにいる気持ちになれる。

DELFの試験会場にも、ペンを忘れた受験生に貸し出すため、このボールペンが置いてあった。

フランス人の友人の話によると、日本の鉛筆のごとくクラシカルなものだという。
わたしが、ファンだと伝えると、皆、笑う。

このモダンなデザインに惚れたんだと言うと、ますますヒートアップする。

日本のメカニックなボールペンではなく、シンプルで遊び心のあるデザインに惹かれるのだ。

ちなみに、幼い頃は、アメリカ製品だと思っていた。

そんなビックラバーのわたし、
ついに、二十本セットを購入してしまった。



この箱の中には、お馴染みのオレンジのボールペン。
インクはブルーだ。

Amazonは、注文した翌日に届けてくれた。
迅速な対応に驚いた。

これで、わたしのフランス語が上達するといいのだが。

リヨンのコンテンポラリー・ダンスを求めて

2013-09-01 10:07:27 | アート
12月のリヨン旅行で、必ず行きたいところが、この劇場。
「メゾン・ドゥ・ラ・ダンス」だ!

ここは、コンテンポラリーダンスの宝庫だ。
今をときめく様々なダンサーたちが、この劇場で踊る。
ジャンルはさまざま。




フランス国内外から、やってきたダンサーたちが踊る。
チケットも高額でないし、学割や、30歳以下の割引があるのがうれしい。

ここの劇場、ホームページのデザインからかっこいいのだ。
一目でくぎ付け。

何が何でも、絶対に行こうと決めた。
出来れば、いろいろとインタビューしてみたいけれど・・・今の語学力だと難しいかな?

今から、楽しみである。