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オトナメルヘンチック。

「パンがなければ作ればいいじゃない。」

夢心地でシュールな日常
2015年 トーキョー

クリスチャン・リゾ

2014-07-12 09:16:29 | ダンス

クリスチャン・リゾ振付

 

sakinan göze çöp batar (2012)

11 juillet 2014

at KAAT, Yokohama, JPN

 

おびえていた台風に見事に裏切られ、灼熱の炎天下の元向かったKAAT。

クリスチャン・リゾ振付、ケレム・ゲレベック出演のダンス公演の開催。

横浜フランス月間のイベントなので、会場には日仏関連のポスター。

INSTITUIT FRANÇAIS YOKOHAMAのスタッフさんもたくさんいらっしゃいました。

 

 

会場は5分前ということで、どんな装置なんだと思ったら、

フライヤーで見たあの光景が、そっくりそのまま再現されている。ああ、これ、なんだか見た事ある!と突然のデジャヴに胸が躍る。初めて出会ったはずなのに、なぜだか知っている!という安心感。

白いリノリウムにナチュラルな木の箱、

その上にちょこん、と座るケレム。

赤いチェックのシャツ、ジーンズ、スニーカー、大きなリュック。

どこにでもいそうな(といったら失礼かも)少年、といったイメージ。

 

とにかく移動する。

序盤はノイズに揺られ、蠢く。場所移動程度。あまり動きの伴わないパフォーマンスだと思っていた、

が。

靴を脱ぎ、帽子の中に植木鉢を入れる、箱を解体する・・・

彼なりの会場resettingを進めていくのだが、音ががらりとかわるとき、とても激しく踊る。

頭が取れそうだよ・・・と少し不安になった。

 

この作品で印象的だったのは、照明。

とにかく光の使い方がうまい。

照明デザインは、カティー・オリーヴ。

箱を引っぱがした木の板。そこに照明を反射させて、まるで板そのものが発光しているようだった。

その板の前に立つと、激しく踊らねばならない、あのミュージックに切り替わる。

(ここの部分がシュールすぎて、わたしのツボだった。)

 

それから音楽。

ずっとノイズ系なのかと思っていたら・・・まったく違った。やられた。

ラストのほうで、テーブルに変化した木の箱の上で、まるで頭がない人間のように崩れ落ちるクライマックス。

この部分は、照明もさることながら、音との融合が圧巻。身震いした。

(ここを見て、今日きてよかったと思った。)

音楽担当は誰なのでしょう。

 

 

今回の公演、リール市の助成が出ています。

キャンパス・フランスの面接試験を思い出した。

リールに行きたい旨を伝えたら、リールの文化支援に対する前向きな姿勢のことを話してもらった。

「同じ専攻だから、あなた、リールに行くのもいいかもしれないわ。」って優しかった担当者さん。

「リールだったら、パリに近いし、北ヨーロッパ回るのにも適しているのよ。」

 

正直リールは訪れた事がないし、現地の知り合いもいないし、不安絶頂なんですが、今回の公演を見て、留学先リールもいいなって再認識した。

 

Merci beaucoup, Chrstian Rizzo.

 

キーワード

孤独、静寂の中の叫び、国境(ちょっとジャポニズムを感じちゃった。)、めいっぱい、低空移動、ダイナミズム


バレエ教えてきました。

2014-06-28 14:01:31 | ダンス

今日は体操部の子供たちにクラシック・バレエを教えてきました。

 

この、並んだ上履きが懐かしい。

母校ではないんだけど、中学時代を思い出した。

 

そうそう、学年ごとに上履きの色が違うんだった。わたしは何色だったんだっけ、青かな?

 

今日のレッスン、体育館でやるものかと思っていた。

しかし、バレエのレッスンは家庭科室だった。衝撃。

 

体操部ということで、動きの軸を作るため、基礎を中心にレッスンしました。

器械体操の床の演技は「演技」ということで、芸術点が評価に加わります。

ただ、タンブリングするだけでは試合で好成績をおさめる事が出来ないのです。

つま先を意識したり、腕の動き・・・など、繊細な部分ってどうしても普段の基礎練習では補えない。

だから特別にバレエの時間をもうける必要がある。

間違った筋肉を使用して「バレエ風」の動きを繰り返しても、後々泣きを見るのは自分。

正しい筋肉を使用し、じっくり身体を作り上げないといけない。

 

しかしバレリーナを養成するわけではないので、体操につながる指導が必要。

顧問の先生もバレエの重要性をひしひしと感じているみたい。

二時間という、ちょっと長めのクラスを担当させていただきました。

子供たちは一生懸命でした。本当に。すごく集中してくれて、嬉しかった。

 

同じ時間を共有できてよかったです。

 

それにしても中学生、やはりおしゃれには敏感なのか、みんなカラフルなレオタードでかわいかった。

スパンコールやビーズが付いていたり、グラデーションだったり。

バレエとはまた違ったかわいさ!

 

もうすぐ試合を控えているみたい。

ガンバー!って叫びたいです久しぶりに。

 


六本木アートナイトnumero4

2014-04-26 15:56:16 | ダンス
三河台公園に向かった。

しかしあまりの寒さに、ドン・キホーテでホッカイロ購入。
一度に6枚貼りつけるというラグジュアリー体験を味わう。

すでに暗闇の公園には観客が集まっていた。
赤いコーンで囲まれた、遊具と砂場。
どうやらここでパフォーマンスが行われるようである。

スタッフは白い看板を持っている。
『お静かに 拍手は心の中で・・・』
『携帯電話での通話禁止』など、騒音に対する警備が強化。

六本木といえども、ここは住宅街だから。
しかし、パフォーマンスに感激したときに拍手が禁止されているなんて・・・かなりもどかしい。
しかたないのでエアー拍手をしていたら、それさえも規制がかかった。

どうやら、ビジュアル的にも拍手は心の中でないといけないらしい。

hyslom(ヒスロム)の石を使用したパフォーマンスの次に、岩淵貞太さんへと続く。

暗すぎて写真はとれませんでした。残念。

hyslomの作品はわたしのハートを見事にキャッチ。
笑いが止まらない、シュールな作品でした。
ああいう奇妙奇天烈な、遊び心あふれるパフォーマンス大好きえです。


岩淵貞太さんは、公園全体をステージとして使っていたので、追っかけるのが大変だった。
音のないダンスは久し振りに観ました。
というか、これはダンスなのか。

モノと身体をいかにマッチングさせて動くかが重要なのだと感じた。





六本木アートナイト numero3

2014-04-26 15:33:38 | ダンス
先週の六本木アートナイトでは、学生時代の友人たちが出演している公演もあり、とても貴重なイベントに参加できてよかった。

みんな、自分の道を進んでいるんだなあと、改めて時の流れを実感した。

六本木国立新美術館。
ここで、お茶の水女子卒のグループが踊っていた。

プロジェクト大山
《仮面舞踏会》





ぎりぎりに到着したので、もう観られる場所は無く・・・
しかたなくエスカレーターを上り下りし、鑑賞。落ち着きがない観客で申し訳ない。
でも、常にエスカレーターは回転してるし、効率的でしょ?

美術館は通常、絵や写真、彫刻など動きを伴わないアートが多い。
静かな館内に響き渡る音楽、そして動く身体が面白い。

舞台とは違った楽しみ方があるよね。

お茶大の舞踊は久しぶりに見ました。
あの試験をパスした人たちなんだって思うと、本当にすごいなと思う。
今だから言えるけど、お茶大の舞踊に入学するのって本当に難関中の難関だと思う。
試験はもちろん難しい上に、舞踊の技術、表現力など、求められるものがはんぱない。
入試の試験課題も、長すぎて長すぎて・・・もはやいい思い出。
試験会場で、目の前でアキレス腱切っちゃった受験生いた時、青ざめたなあ。

面白かったのに、正面から見られなかったことが悔やまれる。
もっと早めにいかないとだめだね。


外は暗い。夜です。

お次は、ピラミデビルで踊る東野祥子さん。
パリのオペラ座のような透明のピラミッド。パリのメトロの若干鼻にかかったアナウンスを思い出す。

本日は一番最初のステージを鑑賞。



うっすら寒さを感じる六本木の夜。
これだけは観なくちゃ!と早めにプロジェクト大山を切り上げ向かった。(場所がとれなくて・・・ごめんなさい!)

祥子さんの動きは、本当におもしろかった。
これはインプロなのか、果たして振り付けが存在するのか。



日常的空間を見事にステージへと変化させ、止まることなく踊る。
身体を隅々まで、繊細に、かつ大胆につかっている。
気づいたことは、同じ動きが無かったこと。
それだけ身体の語彙力が高いということ。



小柄な身体だけど、とても芯がある。
すらっとした脚だけど、強い。

寒さの中、見入ってしまった。
公演の後、すてきでした!と感想を伝えられてよかった。
大胆でエキセントリックで、でも繊細な部分を秘めたダンス、個人的に好き!!

大学で祥子さんのクラスとっていたんだよね。ノンストップ走行で、面白い動きが続いていくの。すごく難しかった。
伝統レシピばかりお料理していたようねバレリーナちゃんにはなかなか難しい!
だから、軸を維持して、どう崩していくか?そこに重点を置いていたの。

これだからコンテンポラリーダンスって面白い。

舞台観に行こう!

Paris Opera座 チケットとっちゃいました その1

2012-10-08 21:02:58 | ダンス
2012年、年末に控えた最大のイベント・・・

それは!
パリ旅行!!!

日本を出たことのない、
身分証明書がわりにパスポートを持ち歩くこの私が!
ヨーロピアンデビューを果たすスーパーウルトラビッグイベントです。(やや大袈裟)

職場はわりかし有給がとりにくい雰囲気で、
かつ、入社数年しかたっていないペーペーなので、「一週間のお休み」なんてもらえるわけもなく。
(申請すれば通るかもしれないが、そんな勇気は無く・・・)

と、いうわけで!
今年の年末年始をParisで過ごすことを決意!
幼馴染といっしょにいざ!花の都へ!

※航空券は、なんと5月に入手済み。このことについては後日書くことにしましょう。

今回の旅行の目玉は、なんといってもParisのオペラ座。
そう、あのオペラ座だ!

子供のころから、憧れだったガルニエ宮でのバレエ。
華やかな衣装。
完璧なダンサーたち。
黄金の建築に赤い絨毯。

ぜーったいに観たい!!!!


狙う演目は12月31日、
ウィリアム・フォーサイスとトリシャ・ブラウン振付のバレエ。

フォーサイス振り付けの「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」は、大学時代惚れちまったバレエの一つ。(好きすぎて自分たちで再現もした)
あのシャカシャカした金属音に、身体の軸を少しずつずらしていく。
クラシックバレエにはない、ねじれ。
ステージはとてもシンプルで、舞台にはただ、ダンサーの身体のみが在る。


19:30の開演。これを見て、年越し・・・
考えただけで、鼻血が出ます!!w
しかもガルニエ宮で見られるなんて!!!!

幼馴染とPCの前でスタンバイ。

そうです、わたしたちは、オペラ座のホームページから直接購入したのです。

オペラ座サイトでの購入方法について説明しているサイトは多々あります!
しかし、それでもよくわからなかった・・・!

今回はわたしたちがチケットを購入した手順を、シンプルに、でもわかりやすく書きます!
※自分たちの記録にもなるしね!

→つづく!