ポコアポコヤ

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「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~ 」感想

2015-09-22 | 小説・漫画他

前作の4巻(栞子さんと二つの顔 2013/2/22発売)は、随分前に読んでいたものの、感想を書くのを忘れてしまっていました。ちょうど読んだのは、ドラマが終わった頃で、4巻までのエピソードがドラマで放映されていたのを、ちょっと見てしまった事もあって、まっさらな気持ちで読めなかったんです。
で、久しぶりのビブリア、5巻目。
人気があるのか、もう忘れた頃に順番が回って来ました。発売日から、もう1年半が経ってしまっていました。
面白かったです!4つ★~4つ★半

本作は、3つの短編があって、その3本とは別に、短い繋ぎにあたるようなお話が、挟まれているという構成になっていて、なかなかそれが良かったです。

第一話「彷書月刊」
雑誌を売りに来た女性が、暫くしたら、またそれを買取りに来る・・というミステリーでした。
その雑誌の中には、●や、手書きの文字が書かれていて・・・。

第二話は「ブラックジャック」
私も大好きな漫画で、子供の頃も、また大人になってから再度読み直しても面白い名作です。色々な出版社から、発売されているなあ・・とは思っていたけれど、内容が変わっていたり、含まれているお話が違ったりと、知らなかった事が色々あって、とても興味深かったです。
また、昔、同じ作品が好きな者同士が文通・・・というのがありました。
昔はインターネットとかが無かったので、手紙でやり取りっていうのが普通でした。そういう出会いから結婚したご夫婦。2人が駆け落ち同然に一緒になった時に、それぞれが持って来たため、同じ巻の漫画が重複して棚に・・っていうのとか、貸漫画屋とか、懐かしく感じる部分が色々あるお話でした。

第三話は寺山修二について。
かつてとある3兄弟は、栞子さんのお母さんに惹かれていた。
長男のコレクションの寺山作品、出入り禁止になった次男・・・

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
1話目 路上生活者で、せどりの志田の妻だったとは・・・。
志田は、元妻から、別れた後産まれた息子に心臓の疾患があって、その手術のために、大金が要るといわれ、つい3千万のお金を渡してしまったが、それは全くの嘘で詐欺だった。ひどい人間もいるもんです・・。
3話目 直筆の文字を消しゴミで消してしまったのは、奥さんだったんですね。智恵子さんへの嫉妬から、やってしまったとのこと。

そして、ついに栞子さんが、大輔にYESの返事を言います!!
大輔に返事をした後がちょっと・・。照れ屋でウブな栞子さんが、自らキスの流れを待つような体勢を取るというのは??栞子さんのイメージじゃないなー。
そのとき、窓に小石が。栞子さんの足を怪我させて裁判沙汰になった、あの男が戻って来てしまいました。

最後まで読み終わって、あれ?日付がおかしいぞ・・・と気がつき、また最初のプロローグを読み返して気がつきました。栞子さんのご両親のエピソードだったんですね。母親の方は5月31日で、栞子さんは5月26日前後ですね.この仕掛けには、すっかり騙されてしまいました。 三上さん、やるぅー!

それにしても、栞子さんが、大輔に返事をする前に、母親に会ってハッキリさせたかったこととは、自分の中にも、ある日突然ふらりとどこかへ・・・という血が流れているのを自覚していて、もしも自分も母の様な行動を将来取って、夫になる人を不幸にさせてしまったら・・という恐れがあったようです。
それにしても、偶然にも両親も、5月末までに、交際に対しての返事をする、という約束をしていたとは。
そして、母は「いつか出て行ってしまうかもしれないけれど、それでもいいか」と前もって了解を得ていたそうです。 だから父は文句を言わずに寂しそうではあるが、母を待っていたのですね・・。
それについての心配を栞子さんは、率直に大輔に言うのですが、大輔の返事は「自分も一緒に行く」と言うんですよ とても微笑ましい返答で、この後2人がラブラブになるのが解りますよね
以上

現在6巻目もリクエスト中ですが、そちらはもうちょっと早く回って来てもらいたいな。

ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ 2014/1/24 三上延
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに4巻についても、ちょっと付け足しておきます。
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ 2013/2/22

内容(「BOOK」データベースより)
珍しい古書に関係する、特別な相談―謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。

とうとう、10年前に、突然いなくなった母親が登場します。この母親が、とんでもないヤツで・・。
彼女も、江戸川乱歩のコレクションを狙っていたのでした。
なんだか、この母親が、現実離れし過ぎていて・・・。
かつては子供2人を育てて普通の結婚生活を10数年送って来ていたというのが逆に信じられない・・。
大輔はついに栞子さんに告白します。さて、その返事はどうなるのか?

「ビブリア古書堂の事件手帖3」
「ビブリア古書堂の事件手帖2」
「ビブリア古書堂の事件手帖1」

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8 コメント

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Unknown (苗坊)
2015-09-22 13:24:33
こんにちは^^
この物語の全体のカラクリには騙されましたよね。そうきたか!と思いました。
栞子が告白の返事をして自分の想いを告げた後の大輔の言葉が私凄く好きなんです。
栞子がずっと思い悩んでいたことを大輔はいとも簡単に答えを導き出していて、あぁそんな方法があったんだ…と読んでいて思いました。この2人ならきっと大丈夫だと思えました。
もうこのシリーズもあと少しと思うと寂しいです。
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Unknown (日月)
2015-09-22 17:52:28
『彷書月刊』は古書店専門誌で、他の古本漫画にもでてきていました。廃刊になったのは残念です。

栞子さんの母親が家族をおいてまで放浪することになった理由、というか原因が次の巻でちょっと書かれています。

私は、彼女がそうしてまでも追い求めたい本が何なのか、それが気になるんですよね。
ラストまでにわかればいいのですが…
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苗坊さん☆ (latifa)
2015-09-25 10:12:53
こんにちは!苗坊さん
>栞子が告白の返事をして自分の想いを告げた後の大輔の言葉が私凄く好きなんです。
私もです!
でもね、栞子さんのお父さんだって、もしかしたら、そうしたかったのかもしれないけど、子供が2人いたから、それもできなかったのかな・・・とも思ったり・・・。
栞子さんと大輔も、子供ができちゃったら・・自由に放浪?とかできないだろうし、2人は子供を作らない方が良いのかな・・とか(考え過ぎ!笑)色々考えちゃいました。
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日月さん☆ (latifa)
2015-09-25 10:16:20
日月さん、こんにちは!

>『彷書月刊』は古書店専門誌で、他の古本漫画にもでてきていました。廃刊になったのは残念です。

そうなんですね・・・。
一度も見た事がなく、これからも見られるチャンスに恵まれないかもしれない、貴重な雑誌ですが、興味あるなあー!

>栞子さんの母親が家族をおいてまで放浪することになった理由、というか原因が次の巻でちょっと書かれています。

おおー!そうなんですね。6巻を読むのが楽しみです。
早く読みたいなあー
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Unknown (はまかぜ)
2015-09-28 12:29:13
こんにちは。
母親の智恵子が暗躍しまくる巻になりましたね。
栞子と大輔の恋愛物語はなかなか面白かったです^^
返事がどうなるのか、読んでいて興味深かったです。
あと、智恵子は時折大輔に冷たい視線を向けてきて敵視しているのですが、何となく最終巻で智恵子が目的達成のために動く時、大輔がそれを阻止するのかな?という予感がしました。
シリーズも終盤になっているのでどんな展開が待っているのかすごく楽しみです
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はまかぜさん☆ (latifa)
2015-09-30 11:23:35
こんにちは、はまかぜさん
シルバーウィークに故郷に帰られていたのですねー、山口に戻られて、いつもの日常が戻ってきた頃かしら・・^^

実はつい数日前、6巻が回って来たんです!
5巻はあんなに待たされたのに、6巻はすぐで、驚いています。どういう事なんだか・・?いずれにしても、5巻を忘れないうちに6巻に取り掛かれて、とても嬉しいです。

6巻を読みながら、大輔のおばあちゃんが、かつて不倫をしていたらしい男性の子孫が!!っていう、非常に大切な事を私ったら、すっかり忘れていた次第です・・・
でも、親切にも作者の方が、そういうことを文章に入れてくれていて、助かりました・・・。
こんな調子ですが、6巻目、読んでみます!
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こんばんはー。 (minori)
2016-05-05 20:32:14
こんばんはー。

わー。私は忘れたころに6巻読むんだろうなぁ。この5巻はこの前帰国した際に購入してようやく読んだ次第です。

栞子さんは私とは対極にあるので「なんだかな」という感じで思ってましたが、そんな彼女と対照的なキャラとして書かれているリュウ(昭和っぽい名前!)がおっぱいメガネなんて言ってましたが、いくら女子でサバサバしてるキャラでもこりゃないだろう、と思いました(苦笑)作者は男性ですよね?

ブラックジャックは大好きだったのでテンションあがりましたねー。でも知らなかった!そんなたくさんのバージョンがあったとは!!タイトルを聞いて、ああ、そんな話だった、と思いだすものもたくさんあって、これが日本の家だったら絶対全部読み返してましたよー。ないのが悔しい!
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minoriさん☆ (latifa)
2016-05-06 16:15:10
minoriさん、こんにちは!
minoriさんが、この本を読んでいるとは!
これ、家の近所の図書館だと、ものすごいリクエスト数なんです。値段はそんなに高い本でもないのですが(単行本だと1500円くらいすることを考えると)
私も、買って読めば良いんですけれども・・・

そうなのよね、栞子さんって、男性からはモテそうだけど、同性からちょっと避けられそうなタイプなのよね。

作者は男性なので、色々男性の願望とか理想とかが、やっぱり入ってる印象です。

ブラックジャック、面白いですよね。私も大好きです。
大人になってから、また再度読み返して、やっぱり面白いなーって思いました。
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