今日、またまた新しく、古いカメラが届きました(2018.03.13)。
Canon EOS 20D 、2004年登場のデジタル一眼レフカメラのようです。
( Amazon 詳細:Canon EOS 20D ボディ )
キャノンカメラミュージアムの情報によると、このモデルは、先のEOS Kiss Digital N 2005年3月搭乗よりも、もうひとつ古い機種のようです。
EOS kiss DN も EOS 20Dも今から(現在2018年)十数年前の、ほとんど同じ時期、ほとんど同じ機能レベルの機種になります。が、前者がいわゆるエントリーモデルで、後者が中級機という一般的な分類がされているようです。
デジタル写真を撮影するという意味では違いはないと言ってもいいのですが、個人的に「エントリー機」と「中級機」の違い、感触を実感してみたいという思いで、試しに購入してみました。
安く出ていたEOS20Dは、(レンズ無し本体のみ、ストラップなし、ボディキャップ無し、バッテリーなし、充電器なし、CFカード無し、本体裏のバッテリ・ふたなし、フタのかわりにバッテリーグリップ付き、でした。ある意味、普通かな(^^;と思っての購入です。)
これらEOSが登場した当時は、仕事上小型デジタルカメラを利用はしていたものの、趣味のカメラ遊びでは、バッテリ駆動フィルム一眼レフカメラをごっそり手放して、電池不要の完全機械式フィルムカメラに移行していた時期でした。
そんなわけで、信じがたいほど高額なデジタル一眼レフカメラの記事を横目で見ながら、ずっとスルーしてきていました。(当時も今も超高額という点では変わりませんが、現在はカメラ好きの人が普通に手を出すことのできる価格帯でもモデルも各メーカーが用意しているという点では、大きな違いだと思います)
先月、初めてのデジタル一眼レフ EOS Kiss Digital Nを手にした時に思いました。このあとデジタル一眼の沼に近づいていって、ぬかるみに足を取られてしまうようなことのないように‼と。にもかかわらず「中級機って、どんな感じ、何が違うの?」とかいいながら、自分で張った結界を簡単にまたいでしまった?これって?まだあまり自覚できていないようです(^-^;)。
ともあれ、いちばん確認したかった点は、
〇エントリー機と中級機のファインダーがどれほど違いがあるのか?
〇Kiss系と**D系の、配置の異なるパネルデザインでどれほど操作感が違うのか?
この二点を、実際に使いながら感じてみたかったのでした。
どちらも時間の経過した中古機種なので、いつ寿命がきて、ある日突然に動作しなくなるということになると思いますが、それまでは面白、楽しくデジタル一眼レフカメラで遊んでみたいと思います。(まさか、自分の寿命の方が早いということはないよなぁ汗)
とりあえず、届いた今夜は、ボディ外回り全体をクリーニングして愛でました。
〇大きさ比較 EOS Kiss Digital N と EOS 20D 2018.03.14
( Kiss DN 485g / EOS 20D 685g )
( Amazon 詳細: Canon EOS KISS デジタル N ブラック ボディ )
EOS20Dを手に取ると、先のEOS Kiss Digital Nにくらべてカメラ全体がグラマラスな感触です。実際どうなのかと思って、床にならべた二台のEOSを出来るだけ真上から撮影してみました。撮影途中ですぐ気づきましたが、こうして並べてみるとEOS20Dのほうがずいぶん大きいカメラになっています。
付属品として、バッテリー・充電器・ストラップなどなどは一切ありませんでしたが、BG-E2バッテリーグリップが付いてきていて(乾電池バッテリーマガジンはなし)、
( Amazon 詳細:Canon BG-E2 バッテリーグリップ )
カメラ本体も、このCanon純正バッテリーグリップ(BG-E2)も不思議なほど痛み、傷がなくて、ほぼ新品に近い状態だったのは驚かされました。cf BG-E2N という型番は防塵・防滴仕様のアップグレードバージョンのようです。(E2とE2Nの違いが何かちょっと検索してみました)
EOS20D | EOS Kiss Digital N |
2004年9月 | 2005年3月 |
820万画素 | 820万画素 |
本体 685g | 本体 485g |
モニタ1.8型 約12万画素 | モニタ1.8型 約12万画素 |
ファインダー0.9倍 95% | ファインダー0.8倍 95% |
最大file size 3.6MB | 最大file size 3.3MB |
電池 BP-511、511A | 電池 NB-2LH |
BP-512、BP-514 | |
BG-E2, E2N (縦グリップ) | BG-E3 |
EOS10D 2003.03 | Kiss Digital | APS-C | 35mm版 | |
EOS20D 2004.09 | KissDN 2005 | 2006 | 5D | |
EOS30D 2006.03 | Kiss X | |||
EOS40D 2007.09 | ||||
EOS50D 2008.09 | Kiss X2, X3 | 2008 | 5Dmk2 | |
7D | 2009 | |||
以降の世代、EOS(kiss)に動画機能が追加される | ||||
EOS60D 2010.09 | Kiss X4, X5, X6 | 2012 | 5Dmk3 6D | |
EOS70D 2013.08 | Kiss X7, X8 | 7Dmk2 | 2014 | |
EOS80D 2016.03 | Kiss X9 | 5Dmk4 | ||
6Dmk2 | ||||
<中級機種> | <エントリーKiss> | 上級機種 |
ずっとスルーをしていて、デジタル一眼レフカメラの型番の識別が出来なかったので、今回EOSデジタルを手にしたのを手がかりに、何がどうなっているのか?少しずつチェックしていました。覚えのために、上のようにメモしておきます。( ニコン機種のカメラ本体の型番は・・・ちょっと見ただけではどうも簡単には理解できないなあと・・(^-^;))
〇カメラあるある
沼・・・2018年の現在でも、いわゆるハイエンド・カメラは、20万、30万、そして40万円を超えていくような、デジタル一眼レフカメラであるようです。・・・が、その登場から年数を経て、技術も進歩し、中級機種、エントリー機種はずいぶんと手の届くところに降りてきているようです。
面白いのは、それぞれのカメラが登場したタイミングでの新品価格が、数年でぐんぐんと値下がりするのも特徴的だと思いますし、さらに古くなった機種では数十万円したものが、数千円で中古購入出来たりするのも、すごいなあと思います。(実際、EOS Kiss Digital Nも、EOS20Dも、どちらもカメラボディは¥5000ちょっとでした。)
<このあとAPS-Cサイズ・7シリーズに手を出したり、やっぱりフルサイズだよなあとかいいながら5シリーズに触手を伸ばすようなこと・・・にだけは・・・なりたくない!と思っています(^-^;)。 フィルムカメラの時に、そうやって一番上のカメラを手にしたあと、反動で電池不要の機械式カメラへ移行したわけですから、ここでまた、デジタル!といいながら、同じことをやらかすのは、あまりにも・・・・。 でも、そんなことを言いながら、安いからという理由で、KissDN買って、まだ磨いている途中だというのに、20Dを買っていたりしています。こういうのって、楽しいんですよねえ。こまったことに。うーむ。(--;) (2018.03.15)
〇エントリー機EOS Kiss Digital Nと中級機EOS20Dをさわって気づくこと
ボディの作り
後から届いたEOS20Dを手にした時、瞬間でわかる違いが、「あーしっかりしたボディだなあ」ということでした。これは単に重いというだけではなく、ボディそのものがガチッとした存在感という意味です。EOS Kiss Digital Nでは届いてすぐボディ内部の異物を取り除くために、カメラを分解しました。その時にネジを外してはプラスティックの外装をはがしていったわけですが、それに対して、EOS20Dのボディ、外装は マグネシウム合金です。
手に持った時に、ペットボトルを握るのと、ガラス瓶を握るのとの違いに近いものがあると言えそうです。実際重さが大きくなっていますが、それ以上にゆるぎない道具の形の存在感がEOS20Dにはあります。
初級エントリー機と中級機の違い、値段の違い、のひとつには、道具としての立ち位置もあるようです。例えばプロのカメラマンが仕事でカメラを使う場合、目的が「写真を撮る」という一点に集中していますので、小雨だろうが、雪が降っていようが、とにかく写真を撮影するという行為を継続します。
僕のように「あーカメラがぬれるぅ」「レンズがぬれるう」とドタバタするようなことがないわけですね。僕の場合は、逆に今日は天気が悪いので機材が濡れるといけないから写真撮影はやめておこうとなります(^-^;)。
基本的にはエントリー機種カメラを使うユーザーは、天気や条件の悪いところにみずから飛び込んで、全身をその悪条件にさらしながらもたじろがず写真撮影する!というようなことはなくて、天気のいい、景色のいいところでバッグからカメラを取り出してシャッターを切る、というのがほとんどになりそうです。
だとすると、エントリー機種には「防塵・防滴機能」をカメラに盛り込んでコストをかけて値段を高くするというのは得策ではないですね。カメラとしての基本性能の高さはいつも要求されると思いますが、ヘビーデューティ仕様は必ずしも要求されないかもしれません。
しかし、いわゆる中級機種、ハイアマチュアカメラユーザーの使用を考えた時には、やはりより厳しい環境、条件を想定する必要があるかもしれません。
カメラの基本性能は同じでも、その外回りにも防塵・防滴、その他、カメラのハードな使用を想定して、コストをかけて、あれやこれやに対応し盛り込んだカメラを構成することになるのかもしれません。
ということは、
僕がある小雨の日に桜を撮影するためにEOS Kiss Digital NとEOS20Dの二台を肩にかけて撮影に出かけたとします。パラパラと降る小雨にさらすことがないように注意しながら、カメラを使用したとしても、やはりどうしてもカメラが水滴をかぶることになると思います。
・・・・で、半日撮影して帰宅。すぐカメラのメンテナンスをして、その翌日・・・
EOS20Dはふつうに動作するのですが、「あれっ、EOS Kiss Digital Nが起動しないぞ」というようなことになるのかもしれません。
エントリー機と中級機で、実際どのくらい違いがあるのか僕にはわかりませんが、さらにその上の上級機種、プロ用カメラのレベルだと、あれだけ高価な値段の道具になっているわけですか、撮影道具としての基本性能と並行して、道具の耐久性という点においても、外から目につかないところであれやこれやコストをかけて、カメラ全体が構成されているのだろうと想像します。(そんなハイエンド機種は使ったことがないので、よくわかりませんが)
カメラをつかんだ時の大きさ
セールスポイントが小型軽量のEOS Kiss Digital Nは、先月、最初に手にした時に「ああ小さいなあ、軽いなあ」と思いました。・・・本当でした(^-^;)。それに対して、その後に届いた EOS20D は、「おお、ごついなあ」という印象でした。
EOS20Dがとても重たいカメラというわけではないのですが、でも確かに実際20Dの方は、サイズがグラマラスになるだけではなくて、若干重量も大きくなっているのもすぐ感じ取れるほどでした。
「どちらがつかみやすいか」という点については、基本的には・・・慣れ だと思います。
とはいえ、Kissの小型軽量は、眺めているだけでもかわいらしいし、そのコンパクトさは「ちょっと持ち歩こう」という気持ちにさせられます。
この身近に持ち歩こうという気にさせるという点は、カメラという道具において、大事な要素の一つでもあります。
他方、落ち着いてじっくり撮影しようと思うような時には、ボディもグラマラスで、しっかりとしたマグネシウム合金ボディの存在感をそなえた、どっしりカメラというのも大事な要素の一つでもあるかとおもうのですが。
〇EOS20D 年代相応のシャッターボタン不具合、修理 2018.03.28
Kiss DNの方は、最初からシャッターボタンの動作については不都合が全くなかったのですが、EOS20Dの方は「時々シャッターボタンを押しても切れなくなる」「切れたり切れなかったりする」「まったくシャッターを切ることが出来なくなる」・・・と、症状がとても不安定な、シャッターボタン不具合が当初よりありました。
歴代キャノンEOSでは、使っているうちにシャッターボタンの反応が悪くなったり、半押しからカチッと音がした後、さらにボタンをグイッと押し込まないとシャッターが切れなくなったり(これで一気にカメラぶれ、手振れ写真が増発される)、最後にはシャッターを押し込んでもシャッターが切れなくなる、という「持病」のように書き込まれている記事をWeb上で多く目にします。
対策としては、分解してボディ内部のシャッターボタン・スイッチユニットをクリーニングすることで、上記のシャッターボタン問題の多くは解決するということのです。
先のEOS Kiss Digital Nはプラスティックボディで、カメラ全体にネジの頭がそのまま見えます。そんなこともあって、プラモデル感覚でボディを分解して、ボディ内のクリーニングと異物取り出し修理を行いました。( ちなみに、その異物取り出し以降、以前のような不可思議な動作は一切なくなりました)
ところが、EOS20Dは・・・マグネシウム合金製のボディを眺め回してもほとんどネジの頭が見えません。
仕方ないので、WebでEOS20D分解について検索して情報をサーチしました。結果、この機種はボディに巻いてある、滑り止めのシボ皮をはがすことで、ボディ表面にネジの頭を見つけることが出来るようです。
ネジがボディのどこにあるかが分れば、基本的には、
「ネジを緩める」「ボディとケースを接続するフレキシブルケーブルを外す」 とこの二点を実行することで、カメラを分解できるわけです。
ただ、シャッターボタンの基盤スイッチにアクセスするためには、ほぼマグネシウム合金ボディケースを一通り外していくことになりそうです。
「うーん、途中の作業量が大きいなあ」
シャッターボタンスイッチユニットのクリーニング作業を「1」とすると、そのための分解と組み立て直しの作業量は「4」くらいに思えます。
そんなわけで、シャッターボタンの動作をそのまま観察し、様子を見ることにしました。
結果、いかにも接触不良という印象です。正面に構えてシャッターを押したとき、普通に動作する時もあれば、少し捻じ込むように押さないと反応しなかったり、また縦位置でカシャカシャ写真を撮った後、正面に戻してボタンを押すと反応しなかったり・・・・と。
もっと具体的に言えば、EOSのバッテリー室、シャッタボタン近くのダイヤル、と、シャッターボタンスイッチにとても近い部分で、ボディの外側から内側へと空気が出入りする構造になっています。ほこりや、細かい砂、そしてカメラ内部の機会動作部分の摩滅による削り粉などが、EOSグリップのシャッターボタンユニット周辺に蓄積するのは避けられない、仕組、構造、になっています。
ということで、「シャッターボタン」-「反発ばね」-「接点A」-「接点B」という、サンドイッチになった部分の、接点A と 接点B の間に、電気を通さないようなホコリ、粉、物質が、「右に行ったり、左に行ったり、べったり張り付いたり、逆にポロっと剥がれたり」という動作をしていると考えると、上記シャッターボタン不具合症状にぴったり合致します。
とくに、縦位置で撮影した後、正面位置へという場合など、シャッターボタンの接点の上でゴミが、ガラガラゴロゴロ移動しているわけですね。 試しにカメラを上下ひっくり返してシャッターボタンを押すと、何の問題もなく普通にシャッターを切ることが出来たりしますし、また逆にひっくり返すとまったくシャッターボタンが反応しなくなる、というケースもありました。
<分解して、シャッターボタンまわりのクリーニングと接点をクリーニング>
ほぼ、この作業で問題は解消されそうです。・・・でも、作業量が多くて面倒だなあ・・(^-^;)
ということで、今回は
「シャッターボタン・スイッチユニットをアルコールでじゃぶじゃぶ洗浄」することにしました。
EOS20D カメラ本体を逆さにして、バッテリー室のところから、スポイトやストローを使って、アルコールを流し込み、内部を「水浸し」というよりは、「アルコール漬け」にしました。シャッターボタン周辺は、上にも確認したように、コントロールダイヤル、シャッターボタンいずれも、密閉された構造、仕組のものではないので、液体のアルコールはその隙間から結構勢いよくボタボタボタボタと流れ落ちてきます。
このアルコールの流れで、シャッタースイッチまわりのホコリ、ごみ、粉を「流し落としてしまおう」という、結構かなり野蛮な作業です(^-^;)。
注意点は
〇バッテリーは取り出す
〇日付、時刻保存用ボタンバッテリーも取り出す
(電源を完全に落とさないと、瞬間にカメラは完全破損でしょう)
〇カメラ内部構造(内部のパーツの位置とボディケースの隙間、位置関係)の理解
〇アルコール漬けでボタンをカチカチと辛抱強く押したり放したりの動作
〇ボディ内部の完全乾燥
この作業はYoutubeで 検索語「EOS shutter button fix 」あたりを入力すると、その作業の様子を動画で見ることが出来ます。(僕もいくつか動画を見ました)
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海外のメンテナンスYoutube動画につけられたコメントを見ると、このやりかたは良くない自分のカメラは故障してしまったというのがありました。おそらく特に 〇ボタン電池を外さずに作業をしたり、 〇必要のないカメラ内部機構の方へアルコールを流れ込ませてしまったり、 〇精密工業製品洗浄用の純度の高いアルコールではなくて、 〇ふつうに手元にある燃料アルコールや消毒アルコールなど不純物の多いアルコールを利用したり、また 〇ボディ内にアルコールが残っている状態でバッテリを入れて回路をショートさせたり、〇注ぎ込んだアルコールをボディ内部の別のところ、流れ込ませてはいけないところへ流してしまったり というケースが想像できます。
(たとえば、ボディ反対側にはフラッシュ用のコンデンサがあります。バッテリを抜いてもその時にも蓄電されているはずですから、アルコールをそちらへ流し込むと当然、爆発的なショートが起きるはずです)
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EOS20D、ボディ分解・組み立てをするのが面倒で、アルコールでのじゃぶじゃぶ洗浄をすることにしましたが、それでも、これをまたやり直しするのは、やはりまた面倒です。というわけで、今回の作業だけで決着つけるぞ!という意気込みで、それなりの分量のアルコールを、逆さにしたEOS20Dのバッテリー室から繰り返し・・繰り返し・・・繰り返し・・流し込んで(カメラの下にはタオル)、シャッターボタン・スイッチユニットを徹底的にアルコール洗浄しました。(^-^)
作業後は、まだかなりのアルコールがカメラボディ内部に残っていますので、逆さにした状態をそのままずっと維持して、精密機器洗浄用アルコールのすべてが揮発するまでそのまま放置します。(不純物のほとんどないアルコール=常温でどんどん揮発して、カメラ内部、回路基板上に一切なにも残さず消え去ってくれるアルコール)*<イソプロピルアルコール Amazonで¥500ほどで購入可能>
追記 ----------- 〇洗浄用アルコール
カメラの洗浄クリーニングに利用するということで、今回は新しく精密機器洗浄用の高純度アルコールを購入しました。
( Amazon 詳細:IPA イソプロピルアルコール 500ml / 脱脂 洗浄 )
幸い、最近は、好天が続き乾燥した空気で、日中の気温も高くなっています。作業後カメラを動かさず、しばらく部屋でそのままアルコールを揮発させましたが、そのあとは、同じさかさにしたまま屋外の車へ持ち込みました。室内が16.7℃、屋外が20℃あたり、最近の日差しですから、ガラス張りの車の中はそれよりもはるかに高い気温になります。
EOS20Dの最終換装は、その車の中で行いました。(^-^)
この季節なので、上記のように半日ほど放置した後、夜にバッテリーを入れて動作確認をしてみました。
*バッテリーを入れて、EOS20Dのパネル表示の正常を確認・・・OK、良かった(^-^)
*レンズをつけて、AF動作確認、シャッターボタン操作、撮影・・・OK、良かった(^-^)
・・・・で、シャッターボタン動作の感触は・・・
今までの不安定で、不規則で、気まぐれなシャッターボタン反応が、「 ふつう 」になりました。
なんと!ふつうにシャッターボタンを押して写真を撮ることのできるカメラになりました。
ちなみに上の写真は、ショッピングモール駐車場からちょっと試しに撮影したものですが、この時にはEOS20Dのシャッターボタン洗浄修理前だったので、10回シャッターを押すと、6回くらいはEOS20Dが反応せず、何回かシャッターボタンを押し直しているうちにフレームを新幹線が突き抜けたりしました。しかも、ずいぶん焦って、力を込めてボタンを押したりします。シャッターボタンを半押しから押し込んで、カチッと指先に感触を感じたのち、さらにぐいっと押し込んで、シャッターを切ることになるので、この力を込めたシャッター押しでカメラぶれが発生したりしていました。
ふつうに景色を取るだけであればそれほど気にしなかったので、「シャッターボタン不具合は、しばらくEOS20Dを使っているうちに自然になおるかもしれない」とたかをくくっていました。
・・・・が、上の新幹線を取った時に、「これはだめだな、いざという時に使えないカメラは具合悪いな。この際、さっさとシャッターボタン不具合を直してしまおう」と、決意させられたのでした(^-^;)。
(EOS20Dに対して、同じ中古EOS Kiss Digital Nは、最初からシャッターボタン動作については何も不具合がなくて大当たりかなと思いました。・・・ボディ内部に金属製の異物が入って回路をショートさせてましたが(^-^;) )
ともあれ、こうしたわけで、
EOS シリーズの持病のようなシャッターボタン不具合を、ボディケース分解、組み立てなしの、とても簡単な作業で、問題をクリアすることが出来たのは幸いでした。(^-^) クリーニング後、少し試写をしてみました。半押し・・・AFオートフォーカス・・・もともとこの接点には不具合はありませんでした。さらに押し込む、スイッチユニットを覆う金属板がペコッとへこんで、指先に「カチッ」という感触、と同時にシャッターが切れるようになりました。シャッター動作はクリーニング後、10発10的中の100%動作になりました。・・・つまり普通のシャッター!ですよね。(^-^;) あーふつうはありがたいなあ。
*おまけ
シャッターボタン手前のダイヤルにオイルが回って、ホイルを操作したときに空回りする症状もあるようですが、上記のアルコール洗浄作業の途中で、ホイールも動かすことで、解消させることが出来ます。
かんたんにその理屈の記述を試みると、
自動車のタイヤで、金属製のホイールとゴム製のタイヤの、接触部分にオイルが付着して、金属ホイールとゴムタイヤがずるずる滑っているというのが上の問題です。ですから、金属ホイールとゴムタイヤの接触した部分をアルコールで油分を分解して、洗い流すことで、ぬるぬる、ずるずる滑っていたものが解消され、金属ホイールとゴムタイヤが一体化されます。これがEOSを構えて人差し指でダイヤル操作したときに、意図した分だけ確実にクリックさせてダイヤルを回すことが出来るようになる、ということです。
これはキャノンのダイヤルホイールが、指の感触をよくするために、樹脂パーツとゴム系パーツの二つを組み合わせて配置されていることで発生する問題でしょうね。もし長い使用に耐える装備とするならば、ダイヤルホイールそのものを樹脂だけで成形してグリップに装備していたら、「ダイヤルがすべる」などという問題は発生しないことになります。
(僕のケースでは、ダイヤルを軽快に回すことが出来るようにと、ダイヤル軸部分へのグリスアップ作業の途中で、樹脂とゴムの間にオイルは入ってしまい、ずるずるとダイヤルが滑る症状が発生しました。その問題発生時には、綿棒の先にアルコールをつけて、ダイヤルの樹脂とゴムの間のオイルを何度も何度もぬぐって、ダイヤルの滑りを解消させました。その後に、じゃぶじゃぶアルコール洗浄をするとなると、その作業の時にシャッターボタンとダイヤルを同時に、一気にクリーニング出来そうですね。)
<後日追記> 2018年4月14日 先のシャッターボタン・スイッチ周辺のアルコール洗浄クリーニングの後は、それ以前に常態化していたシャッターボタン反応不具合が、完全に解消されました。古いカメラなので、シャッターボタンの反応は、時々良好、時々不調・・くらいになるかなあと覚悟していたのですが、アルコール洗浄後の動作はもう別物、新品パーツ・ユニットを丸ごと交換したかのような感触で、EOS20Dを使うことが出来ています。良かったよかった(^-^)。
<後日追記> 2018年5月6日 ・・・その後EOS20Dのシャッターボタンは、以前の接触不良の問題が再現することもなく、EOS20Dで撮影しようとシャッターを押したとき、ごくごく普通に写真を撮ることが出来ています。きっとこのあともずっとこの普通の良好なコンディションが維持されるのではないかと思っています。
〇Pentaxレンズテスト CanonEOS20D画像 2018.11.20
手持ちレンズの比較試写で、EOS20Dを撮影した中、Pentax-M50mmF1.4レンズが思いのほかいい印象だったので、ちょっと張り付けておきます。 (AE露出 F8.0 IOS100 Sony NEX-5R 曇天屋外)
予備バッテリーあちらこちらにゴロゴロさせると、必要な時にどこへやったかわからなくなることが何度もあったので、最近は本体にずっとバッテリーグリップを取り付けたままにしておいて、中にバッテリーパック二個を入れておくようにしています。 取り付けてあるレンズはZeissPlanar50mmF1.4、もう20年以上になるので鏡筒中心部の張り合わせたレンズに少し曇りが出ていて・・・最近は「雰囲気満点の、味のあるレンズ」ということにして、EOSを使うようになってからかなり使用頻度が高くなっています。
追記 Canon EOS20D 手放す 2019年 1月
この後、上記のEOS20Dはオークションに出品しました。
というのも・・・オートフォーカスで利用する場合は、20Dも40Dも同じなのですが、EOS40D(ライブビュー機能、ピント拡大機能)を得て以降は、ライブビューを使ってマニュアルピント合わせをとても多用するようになりました。
手元にはもう一台、きわめて小型で軽量なEOS Kiss Digital Nがあるため、 EOS Kiss / 20D / 40D と三台ボディがあったのですが、上記の理由で結果的にEOS40Dばかりを使ってしまい、EOS20Dを使う頻度が極端に小さくなってしまいました。
EOS Kiss Digital Nは極めて小型、軽量なので、EOS40Dとのつかいわけ、すみわけには都合がよく、ほどほどに活用しているのですが、どうしても20Dは控えのカメラになってしまっていました。
中古市場での相場は数千円なのですから手元に置いていてもいいのかもしれませんが、個人的には、しっかりメンテナンスしていい動作をするようになった20Dがまた新たに現役活躍する場が得られたらその方がいいなと思ったのでした。
・・・・ということで、現在は EOS Kiss Digital N と EOS40D の二台だけとなりました。
( Amazon 詳細:Canon デジタル一眼レフカメラ EOS40D )
( Amazon 詳細:Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss Digital N )
(星空撮影をする時、三脚の上のカメラ背面液晶を見るのに都合のいい バリアングル液晶の付いたカメラボディを何かのタイミングで入手出来たらいいなあと、今は思っています。)