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18MHz用ホイップアンテナ

2009年09月10日 | 管理人のアンテナ

DX用に18MHzモービル・ホイップアンテナを用意しました。

元はコメットのHR21をベースに、18MHzバンドでも対応できるように途中のエレメントを長いものに取り変える加工をしただけですが、これで今まで使用して来たDiamondの18MHz用ホイップアンテナよりもずいぶん長さのあるアンテナになりました。

アンテナの中央にある短縮コイルより下の部分と上の部分にエレメントがイモネジで固定されています。

下のエレメントが直径5mm、上のエレメントの取り付け部分が直径3mmでしたので、ホームセンターでアルミ棒を買ってきて差し替えることにします。ただお店にあるのは最長1mなので、下のエレメントはそのまま購入して来た1mのアルミ棒にそっくり取り替えます。オリジナルが「30センチ」だったので、それがいきなり100センチになります! これだけでずいぶんアンテナの長さが長くなります。(本当は下のエレメントはそのままに、上のエレメントだけ交換してなんとか18MHz用のアンテナにしたかったのですが、それでは長さが不足でした。)



上のエレメントについては、オリジナルが1.2mほどあるので、そのまま買ってきた1mのアルミ棒に差し替えてしまうと「全体で短いアンテナ」になってしまいます。

ここはどうしても「継ぎ足し」をしてコイル部分より上のエレメントの長さを何とか延長しないといけないようです。 どのくらい延長したらいいのか分からないので、とりあえずオリジナルのエレメントと、購入して来たアルミ棒を重ねてガムテープで固定し、少しずつ長さを変化させながらアンテナアナライザーでVSWR値をチェックして、おおよそどのくらいの長さにしたらいいのかを最初に確認することにします。







どうやら、僕の車のアンテナ基台に取り付けた状態で「 おおよそ28センチ 」延長してやると、このアンテナが18MHzモノバンドアンテナになってくれるようです。



(今まで見たこともない「絵柄」が目の前にあります。ずいぶん上へ上へと長いアンテナになっています。今日は比較的穏やかな風が吹いているのですが、ゆーーーらーーーり、ゆーーーらーーーりとしています。(^-^;))



買ってきた1mのアルミ棒を「少し大きめに」28センチを目安にカットします。(最初は長めに用意してここから少しずつカットして行って18MHzバンドに調整していくことにします)



センターコイルから上のエレメント部分の材料が揃いました。

ここで先に、エレメントの継ぎ足し部分を加工しておくことにします。当初は二つのエレメントをアルミ板で挟んでそれをネジで固定しようと、ホームセンターでパーツを購入して来ました。(アルミ板が見つからなくて店内をうろうろしていたら、手ごろなものが1個¥10であったので予備も入れて三つほど購入して置きました。何に使うものなのか、いまだに不明のままです(^-^;))



それから、もうこの長さのアンテナは車内にはそのまま乗せることは出来ないので、使うたびにエレメントを分割することになります。六角レンチがなくても手でかんたんにネジを締めたり緩めたり出来るように、止めネジも買っておきました。



・・・で、ふと思いつきで作業の針路変更です。

部屋にあったアルミ中空パイプを使って(430MHz6エレ八木アンテナを作るときに購入したもの)、補強をかねた継ぎ手を作ってしまうといいかも・・・と。材料はアルミなのでカットはかんたんです。そこへ3mmでねじ切りをして、ホームセンターから購入して来た止めネジを使うことにしました。( ひと袋の中にたくさん止めネジが入っているので、それを使わないのはもったいない!・・と (^-^;))



万力にはさんで、ふつうのキリを当ててコツンと叩くと穴が空きます。アルミの中空パイプですから楽ですね。その小さな穴を、やはりキリを使って軽く、わずかずつ穴を広げていきます。2mm少々になったところで、タップをあてて「ねじ切り」をしていきます。




ところが・・・そのアルミがやわらかすぎて、雑な作業をしているとネジきりのつもりが「ただの穴」になってしまいました(^-^;)。全部で4つの穴が空いてしまいましたが、まともなネジ穴になっているのは「ふたつだけ」です(^-^;)。



・・・で、できあがりました(^-^)。



本当は、部屋にあった中空アルミパイプは内径が3mmより大きかったのですが、そこは柔らかい素材なので、ペンチやニッパー、それにヤスリなどをちょっと当てることで、口の部分を少しすぼめて整えることが出来ます。エレメントの出入り口のところで3mmぴったりにしておいて、中ほどで止めネジで押さえつけると意外としっかり固定することが出来たのでほっとしました。





・・・ということで、HR21に新しいエレメント(センターコイルより上のエレメント)がつきました。用心のために長めのエレメントにしてありますから、これからアナライザーでアンテナの現状の中心周波数をチェックしながらエレメントカットの作業に入ります。




・・・ということで、エレメントカット、アンテナ調整が出来ました(^-^)。VSWR値も良好です。




とはいえ、実はこの作業がもっとも煩雑で根気のいる作業でした。
   
   アンテナを基台に取り付け
        ↓
   アナライザーで中心周波数をチェック(16MHzとか17MHzにあってる!)
        ↓
   アンテナを取り外し
        ↓
   エレメントを取り外し
        ↓
   延長エレメントを万力に固定し
        ↓
   金鋸で切り落とし
        ↓
   再びアンテナエレメントを取り付け
        ↓
   アンテナを車の基台に取り付ける

・・・・これが延々繰り返される作業です(^-^;)。

当初の16MHzから17MHz、そして次第に18MHzに近づいて・・・18MHzアマチュア無線周波数帯へ・・。



最終的には、エレメント延長部分のアルミ棒はずいぶん短くなってしまいました。

(何センチカットしたら、何ヘルツ中心周波数が移動するかを最初に確認したら、その後はどのくらいカットしたらいいか見当がつくのですが、あとちょっとだから・・・とひたすら「 あてがって 」のすり合わせ作業をしてしまいました。)


VSWR値は1.1から1.3くらいの間で「揺れています」。・・・というのも長くなった18MHz用アンテナが風に吹かれてゆーらり、ゆーらりと揺れているからです(^-^;)。幸い延長部分は結果的にずいぶん切断されて短くなったので、調整の段階でどんどん安定して来たのですが、実際の運用ではアンテナの途中にロープを付けて車のルーフキャリアを使って固定するようにもう一工夫したほうが良さそうです。( 今の所ボンネットにしか基台はないので・・・)





HR21のエレメントを取り替えて完成した「18MHzモノバンド・ホイップアンテナ」です。今まで利用してきているDiamondのアンテナと並べて写真を取っておくことにしました。今度のアンテナはずいぶん長いアンテナになっているなあとあらためて思います。
(Diamond HF17FX 1.2m に対して、完成した18MHzモノバンド・アンテナは・・・エレメントカット後に長さを測っていないので全長が分かりません。最終的には2.8mくらいになっているのかなあ・・・ずいぶんカットしたので・・・(^-^;))


・・・ともあれ、思いつきに任せた加工作業だったにもかかわらず、今回のアンテナ加工の作業も何一つ不都合なことが発生せず、最後にはVSWR値も良好な状態でアンテナ調整が完了し、即運用可能な18MHzモノバンドアンテナができあがりました。ほんとうにただの偶然なのですが、幸いでした(^-^;)。




最後に・・・それでも唯一根気のいる反復作業=エレメントカットの「 証拠 」写真です(^-^;)。


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Unknown (hubuki)
2009-09-11 11:54:49
こんにちは
自分も同じようなことをしていました。
50MhzのSSB帯と仲間との交信用のFMというか、53Mhz台の共用のためです。
走りながら使うのは53Mhz帯が多く、SSBは停めて運用が多いわけです。
で有ればあまりきちんと固定しなくても良いのでは?と考えた結果が…
そうです。
従来のエレメント頂部の整形部をとってしまい、そこに真鍮パイプで出来たエクステンションを被せます。
今考えるとアルミで十分ですが、その反対に必要な長さの延長エレメントを付けてやれば取り付けもワンタッチでした。
一度だけ走行したら風ですっ飛んだのと、木に引っかかって持ってゆかれました。
こういうのもメーカーさんでやってくれるとおもしろいんですけどね!
安全面で市販は出来ないのでしょうね。
返信する
ずっと覚えていて (管理人)
2009-09-11 13:49:56
Hubukiさん、こんにちは。

そうですよね、エレメントの先にスポンとかぶせて「延長」・・・というのを以前に話題にあって、その時のことがずっと頭の隅にありました。それで今回の加工もアンテナの先の部分だけ!という方針で作業を始めたのでした。(ステンレスのエレメントを苦労してカットしている場面で、コメントいただいたように覚えています(^-^))

が、今回のベースのCometHR21は先のエレメントが1.2mの長さで、根元が3mm、先が1mmとしだいに細くなっていました。ステンレスで重たいのですが、でもテーパー型をアンテナの先に持ってきたほうがアンテナ上部のしなりには好都合だろうなあと考えて、根元の方を継ぎ足すことに変更しました。

大体2.8mくらいの長さになっていて、アンテナ途中のセンターコイルが結構重たいらしく、かなり不安定に大きな幅でアンテナ全体が揺れます(^-^;)。いわれるとおり、もうこうなると「安全性」という言葉からはまるで遠くはなれたアンテナになってしまっているなあと、昨日も揺れるアンテナを眺めながら思いました。

アンテナ下部のエレメント用に、真鍮の棒を!とホームセンターでチェックして見たのですが、4mmと6mm直径のものはあるのに、必要な5mmの直径のものを見つけることが出来ませんでした。(下の方を真鍮製に変更すると安定性がぐんと増すように思います)

でも、手で回す止めネジも付けたことで二分割して車内にのせることができ便利になりました。また、なかなか厳しい国内18MHzコンディションの中少しでもモービルステーションの基礎体力があがることになればなあと思っています。 管理人
返信する
全長2.8m (JO1KVS)
2010-05-08 08:10:20
こんにちは。
全長2.8mは飛びそうですね~。
このアンテナで一回り耳が良くなり、強い電波を送ることが出来そうですね。
返信する
RE:全長2.8m (JN4VWH)
2010-05-08 16:13:45
JO1KVSさん、こんにちは。

ありがとうございます。この春も少しずつ電離層が出来つつあるようなので、交信が実現するとうれしくおもいます。その時はよろしくお願いします。
返信する
Unknown (nh*h)
2010-07-17 14:08:46
インピーダンスは18Mでうまく、50オームになりましたか。昔HR7のエレメントをつめて、10Mに出ていましたが、アナライザーで測ったら、インピーダンスが
相当にづれていました。HR21をつめると、24,28にも共振すると思いますが、インピーダンスを50オームにもっていけるかかが問題です。共振周波数を18から21に持っていけるので、三倍の高調波アンテナで50M
にも共振点を持っていけると思います。
返信する
インピーダンス (管理人)
2010-07-17 23:22:47
nh*hさん、こんにちは。

この改造18MHzバンド用アンテナのインピーダンス、
たぶんアナライザーで計測していません。
というのが、記憶がありません。
(単に記憶を失っていたら怖いのですが(^-^;))

他のアンテナで、アナライザーのモードを切り替えて
チェックしているのは覚えがあるので(ほっ、良かった)。

今度、このモービルアンテナのインピーダンスを
チェックしてみることにします。
ありがとうございます。     管理人
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