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届く 古いEOS 5D初代 フルサイズ

2021年10月17日 | カメラ・ビデオ関連
今日2021/10/17 Canonのフルサイズ一眼レフ EOS 5D (初代)ボディが届きました。 (付属品:バッテリ2個、チャージャー、CFカード8GB、ストラップ) 35mmフルサイズセンサーのデジタル一眼レフカメラ 1280万画素 実用ISO感度1600(拡張で3200まで)


このカメラは登場が2005年ということでした。もう15年以上も前の製品なんですね。

 

カメラの作り、全体のデザインは手持ちのEOS40Dとほとんど変わりなく、操作に手間取るというような違和感がまったくないところがいい感触です。

 
(ボディ左の各種アクセス・コネクタのゴムカバーはちぎれています)
(モードダイヤルは必要最小限の選択肢だけ)


 
(液晶サイズはやや小さめです。描画ドット数は極端に小さい!)
(ボタンの数は少ない。 ON/OFFスイッチはEOS40Dと同じ位置!)



 
(付属していたCFカード・TypeI 8GB)(バッテリーも充電中)

EOS40Dで利用してきているバッテリ・バッテリ充電器がそのままCanon EOS5D(初代)に流用できます(共用可能)

ここまでAPS-C(センサーサイズ)の一眼レフカメラを日常的に利用してきています。(お手軽撮影、ブログSNS関連写真撮影、星空撮影遊びなど)

APS-Cですっかりなれてしまっていて、不都合や不満があるわけではありません。・・・ですが・・・次第にカメラの世界がミラーレスカメラの時代になり、そしてそれぞれのメーカーで<フルサイズ・センサー>がどんどん一般的になってきて、どうしても<フルサイズ>という単語を目にしたり、耳にすることが多くなってきています。

「フルサイズ・・・ってどうなんだろう?」

やっぱり、次第に気になり始めました。当初は高価な機種であり、その後処理においても要求されるPCをはじめ、各種機器のスペックが必要だったりすることから、「 自分はフルサイズはいらない! 」などと、自分なりに割り切っていたりしました。

でも、Nikon、Sonyに対してCanonのフルサイズカメラボディ 5D初代 の中古価格がどんどん下がってきていて、手の届くところで ほーら、ほーら、こちらフルサイズですよー、どうしますかぁ? とチラチラするものですが、目の前に流れてきた<フルサイズ5D>、パクゥッと食いついてしまった! というのが実情です(^-^;)。

「どうせフルサイズに食らいつくのなら・・・」ということで、初代の5Dか、それともその後継機種で現代カメラに匹敵する各種機能が充実した5DMarkII とどちらにする? と迷うことところがあります。

我が家では他のSony,Canon,Pentaxで、それぞれ必要な役割を十分こなしてくれるカメラが、仕事に、趣味に、十分応えてくれているので、メインカメラ機種が必要ではない、という状況です・・・・・

Canon5D と Canon5DmarkII とどちら?にする・・・

と一眼レフカメラとして比較したら、ちょっとまだ値段の高い機種ですが、比較しなくても、5DmarkII の方! とすぐ答えは出ると思います。
(ライブビューあり、背面液晶の表示能力、動画撮影機能、その他現行カメラ機種にも装備されているさまざまなポテンシャルを一通り5DmarkIIのカメラボディは備えていますから。)

もし「一台、デジタル一眼レフカメラを手に入れて使おう!」というケースであれば、5Dと5DmarkII での迷いは不要ですね。ちょっと上乗せしてでも、入手すべきカメラは5DmarkIIだと思っています。


なのに!なぜ5D?

今手元で日常的に使っているCanonのメインカメラはAPS-CのEOS40Dです。そして、このEOS40Dとほぼ同時期で、さまざまな規格が同一のものであるのは、5DmarkIIではなく、5D(初代)のカメラボディでした。

まず1つ目は、カメラを駆動させるバッテリーです。

EOS40Dも5Dも、カメラボディ内に差し込むバッテリーパックはBP-511(そのバリエーション)となります。 個人的な話ですが、EOS40Dの放電・充電を繰り返したバッテリーが十分な働きをしなくなってきていたので、ついつい先日、そのBP-511バッテリを追加入手したばかりでした。

このBP-511バッテリパックは、少し製造年代の異なる5DmarkIIには<使用不可>でした。もし5DmarkIIを使うとなると、かりに中古ボディでバッテリが付属していたとしても、結果的にはMarkIIに適合する新しい形状のバッテリパックを用意しないといけなくなります。

個人的には、このCanonフルサイズカメラを唯一のメインカメラに使用する目的では購入していないため、出来るなら手持ちのアクセサリー、周辺パーツで「とりあえずフルサイズカメラでの撮影を実験してみよう」という要素のほうが比重が大きく、5D初代のボディを選択することにしました。
(もし、5D初代でフルサイズはやっぱりいいなあ!とかの感触を実感したときには、また次の段階でフルサイズカメラのことをあらためて考えたら良いかなと思っています。)

2つ目は、特にどうしても必要というわけではないのですが、バッテリーパックの形状が同じ、同型のバッテリーを使用するということは、もしカメラに外部電源を供給して使用する、という場合・・・DCカプラーという周辺機器をカメラの電池スペースに差し込み、そのカプラーから伸びたケーブルを<電源>に接続する、ということが可能になりそうです。

このアクセサリーを持っているわけではないし、使ったこともないのですが、カメラの基本的な各部の規格が<同じ時代の設計で共通している>というのは、このようにいろいろなところで好都合となります。
(これは自分のCanonメインカメラがEOS40Dだから、ということで)


3つ目は、リモートシャッターレリーズのコネクタが同型で、実際にEOS40Dで使用中のレリーズを、5D側面のコネクタに合わせてみたら、差し込むことができ、かつ、実際にシャッターをきることが出来るのを確認しました。

最近よく遊んでいる星空撮影で、EOS 5Dのフルサイズセンサーを使ってみようとも思っているので、こうした同じ規格で手持ちの機器が使用可能というのは、とても好都合です。

(先日早速試してみましたが、初代のEOS 5Dは、背面液晶を利用したライブビュー機能が装備されていない機種なので、星にレンズを向けたあとのピント合わせは<ファインダー>からということになります。 ライブビュー拡大表示させて背面液晶に映し出された星の様子を見ながらピント合わせをする、ということは完全に実現不可能です。
・・・・なので、ピント合わせが極端にハードルの高い操作となります(^-^;)。ここはのんびりと、ピントを合わせては撮影してみて、その写真を取り出し確認して、またピントリングを少しだけ回す・・という繰り返し操作でピント位置を探すしか無いのかなあと思っています。・・・Wifiカード~接続~タブレット・拡大表示 とか。)

個人的な状況として、基本的にはGPS信号をキャッチして簡易星追尾が可能なPentax機材で星空撮影遊びは楽しみたいと思っていますし、必要に応じて動画撮影をする場合は、やはりPentaxK-30,K-5か、もしくはSony NEX-5Rでの動画撮影をしています。

動画撮影機能がまだ装備されていないEOS Kiss Digital NやEOS40Dでは、普通の写真撮影を楽しんでいるのが現状です。そこへ、<普通の写真の撮影>の領域で <フルサイズでの写りを実感してみたい>ということで、今回のEOS 5Dが装備に追加されたということになります。

(繰り返しですが、一台で写真撮影も、動画撮影も、一通りこなすCanonのフルサイズカメラと言うと、初代から一つステップアップしたEOS5DmarkIIが、そのすべてを一通りこなしてくれるカメラなので、その場合は5D中古価格にもう少しだけ上乗せして5DmarkIIを求めるというのが正しいですね。)




届いたCanon EOS5D(初代)にレンズを付けて試写をしてみました。



◯見た目はほとんど同じで、形がぜんぜん違う  2021.10.23  

手持ちで常用しているカメラがEOS40Dです。今回入手したのは EOS5Dです。この新しく届いた5D、手に持って眺め回しながら、あちこち汚れてくたびれているボディを少しずつクリーニングして遊んでいます。

・・・・で、その時、 「なんか新しいカメラ」の感じがないよなあとついつい思っていまします。

 
 (左がCanon EOS5D(初代)Full Frame           右がEOS40D APS-C )

よく見比べるとグリップ部分の角度、カメラの方の角度、ペンタ部分の形、

 
 (左がCanon EOS5D(初代)810g     右がEOS40D 740g 
    1280万画素               1010万画素 )

 液晶の大きさに関連して、各種ボタンの配置・・・などなど、そのつもりで見比べると、EOS40DとCanon EOS5D(初代)は全然同じところがない、といってもいいデザインになっています。

・・・・が、どちらも合金属ボディの黒塗りで、手にしたときの印象、感触、そして撮影のための操作が、その<違い>を感じさせられない、共通性があります。

<初めてのフルサイズ一眼>ということで、嬉しく、楽しくCanon EOS5D(初代)に触っているのですが、残念ながらいつものCanon EOS40Dを触っているのと勘違いしてしまうところが、

「せっかくカメラボディを新しく入手したのに、なんだかなあ」と思ってしまうのでした。


◯ 同じCanon一番 40D と 5D 取り付けるレンズ  

上のボディ2つは、同じCanonというメーカーの製品で、レンズを接続するマウントは当然共通です・・・・ ですが・・・・、フルサイズ・イメージセンサーの5Dは <Canon EFマウント> であり、少し小型センサーAPS-Cの40Dは <Canon EF-S マウント> となっています。

後発のEF-Sマウントは、その登場以前の形式EFマウントのレンズを取り付けることは可能になっています。いわば<自分たちの世代のレンズ>だけではなく、それ以前の<ご先祖の世代のレンズ>も取り付けることを想定してデザインされています。

それに対して、そのご先祖の形式EFマウントでは、のちの子孫にEF-Sという少し規格の異なるレンズマウントが登場するということは予測することは当然不可能です。 そしてその結果、フルサイズCanon EOS5D(初代)に、後発のEF-Sマウント(規格)のレンズを取り付けようとすると・・

<< 物理的に5Dボディに、最近のEF-Sレンズは取り付け不可能 >>

です。我が家にはEF-Sキットレンズで、18mm-55mm、55mm-250mmと、広角から望遠まで連続する二本のCanon製ズームレンズがあるのですが、このズームレンズは、レンズが5Dのボディマウントに< はまりません >!

ここで、上記写真でふたつボディ、5D と 40D 、よく似た存在感のカメラなのですが、同じメーカーながらレンズを共有、使用することができない!という 二台のカメラの大きな<違い>が存在しています。

・・・・で、そのことは幸い5Dを購入する前から情報を得ていたのですが、僕のところではこのCanon製カメラボディに、

 Pentax Kマウントレンズ + アダプタ > EOS40D
 Contax レンズ   +   アダプタ  > EOS40D
 Canon FDレンズ  +  アダプタ  > EOS40D
 オールドM42 レンズ +  アダプタ > EOS40D

という具合に、上の純正18-55mm 55-250mm の二本のCanon製レンズ以外に、他のメーカー、マウント形式のレンズも アダプタを介して EOS40Dで利用してきています。

・・・・ で、 PentaxKマウント・アダプタ レンズは、5Dでは取り付け不可能という情報を得ていました。 でも、Contaxレンズは5Dに取り付けることが可能だろう・・・と思っていました。

  Contax planar 50mm f1.4       Contax distagon 35mm f2.8    

逆に、実はCanon EOS5D(初代)では、これら二本の単焦点レンズを、5Dのフルサイズセンサーで結像させ、写真をチェックしてみよう!と思っていました。 取り付けること出来るかな? うまく写真を撮ることが出来るかな?とはまったく思っていませんでした。

・・・・ですが、結果は、大きなフルサイズセンサー・大きな一眼レフの鏡の動作する範囲が大きいということから、EFマウントに少しでもカメラ内部に飛び出た凸部分があるレンズは、物理的に取り付け不可能、そして仮に取り付けができたとしてもそのレンズからの突起物がカメラボディ内部でシャッターを押すごとに上下する大きなサイズの鏡が衝突してしまって、やっぱり物理的に写真撮影が不可能!ということなんですね。

・・・というわけで、「いつかフルサイズボディを入手したときのために」と購入していたEFマウント 28-105mmズームレンズ だけが、今回届いたCanon EOS5D(初代)カメラボディに取り付けることが可能なレンズとなっています。

他にもいろいろレンズが有るにも関わらず、Canon EOS5D(初代)はそれらのレンズ使用を受け付けず、昔ながらの規格、形式のEFレンズだけを使用せざるを得ない、ということになっています。

すなわち、マウント形状を変換するアダプタがあっても、 使用可能か不可能化はまた別の話!!! ということでした。

<Canon EFレンズ ギリギリに後玉、そして情報接点が少し飛び出ている>

・・・・これがPentaxKマウントレンズに、アダプターを取り付けると
 
<どうしようもないほど、突起物が出ていて、これが5Dマウント内部にぶつかり、アダプターを付けたこのKマウントレンズそのものを、取り付けることが不可能! >

で・・・ 突起物のないContaxレンズは大丈夫・・・???

 
< この写真のように接点の飛び出しと、それから少しだけツメが出ていますが、突起物という感じではないですね>

ところが、このEFマウントアダプターを付けたContaxレンズ、5Dのボディにぴったりと乗せる!はめる!ことは出来るのですが・・・なんと、回せませんでした。 レンズを回してロックしてから撮影開始、となるのですが、レンズを回すことができないとは・・・・思っても見ませんでした。

アップで見ると・・・

 

接点の飛び出しよりも、さらにもう少しだけちょっと飛び出したツメが2つあります。この飛び出したツメの「位置」がちょうどレンズを回転させることのできないところにあったようです。

対応策・・・一般的には、単純にこのレンズの金属・ツメを、ヤスリで削り落としてしまえば、Canon EOS5D(初代)のボディ内部に衝突する部分を無いものとすることができます。 

・・・・でも、そこまでレンズを修復不可能な加工をして5Dでどうしても撮影したいのか?  という選択が、何よりも問題になりそうですね。

もし、実験的に使用してみるこのCanon EOS5D(初代)のフルサイズカメラがとても気に入ってしまうようなことがあれば、5DmarkII MarkIII MarkIV と後継機種をさらに入手するでしょう。 そして、5D系列のフルサイズカメラが自分のメインカメラとなる、というような状況が発生するならば、そのメインカメラに対応するように、必要と思われるレンズの突起物を< ヤスリで削り落とす > ということは、するかもしれません。

ともあれ、我が家の現状としては、今回やってきたCanon EOS5D(初代)には、EF28-105mmズームレンズ一本だけ 取り付けて撮影が可能!という状況なんです。



・・・逆に言えば、カメラボディ内部に飛び出したデザインのレンズでなければ、アダプタを利用してCanon EOS5D(初代)に取り付けは可能!ということになります。 

・・・ということは、オールドレンズM42マウントのレンズは、飛び出し凸がないタイプのものであれば、アダプタを介してCanon EOS5D(初代)で利用可能ということになります。(例 ペンタックス タクマー など)

もしくは、あっさりと昔ながらのCanon純正マウントEFレンズ、そしてその互換性を確保した タムロン・シグマ・トキナーなどのレンズメーカーによるEFレンズを、Canon EOS5D(初代)用として確保すれば、色々なレンズを交換しながらの撮影が可能になるということですね。

上のアダプターのところでも触れましたが、

同じメーカー、CanonのFDレンズも、そのままではEFマウントのCanon製カメラには取り付け不可能で、撮影不可能です。 そしてFDレンズの場合はアダプターと言っても、フィルム面・センサー面までの距離の問題で、アダプター内部にレンズが一枚入っているタイプのアダプターとなります。
・・・ということは、FDレンズが本来持っているそのポテンシャルをそのまま撮影して写真として手に入れることはできない、ということになりますね。

(レンズ入りのアダプターなので、そのアダプター製造メーカーのレンズ設計、製造技術の違いで、同じ一本のFDレンズによる撮影の写真の出来具合が、変化する・・・という、単純化した理屈も言うことが出来る状況ですね)

note: キャノンレンズは、FD > EF  > EF-S > EF-M ときて

一眼レフカメラから、ミラーレスカメラに移行するタイミングで RF という全く別物のマウント形式・規格に移行してしまいました。

今までEFマウントを利用していた多くのユーザーが、新しいミラーレスカメラに移行するようであれば、EFマウントレンズが次第に中古市場に供給されることになるかもしれませんね。



でも、同じCanon純正レンズ・・・逆は OK!!!!!

古い時代に設計され、製造された先の28mm-105mmズームレンズ、EFマウントレンズは、後発で登場したCanon EF-Sマウント・カメラボディでもそのまま問題なく取り付けることができ、普通に撮影が可能になります。

EFレンズをCanon EOS5D(初代)用に何本か用意したとしても、それらのレンズはAPS-CセンサーサイズのEOS40D(EF-Sマウント)でも、そのまま利用することが可能です。

ここで、同じ一本のレンズをCanon EOS5D(初代)とEOS40Dで使い分けをすることによって、<二本のレンズのように使用が可能>ということにもなります。


◯ フルサイズ・カメラと APS-Cサイズカメラ での画角



◯ Canon EOS5Dが届いて以降、少しずつクリーンング 2021.10.30 

ずいぶん古い機種のEOS5Dが届いて以降、実際に試写などもしながら、日毎にボディ各部のクリーニングやメンテナンスを行ってきました。それも月末になってやっと一通り完了しました。

1 サブディスプレイ・カバー上の深くて多いキズの修復  

中古5Dが比較的安価な中古価格になっていた大きな理由の一つ、カメラ右肩のサブディスプレイ・表面に<ガリガリ、ガリーーガリ、ガガガッ>とちょっと深めのキズが、この5Dには付いていました。(なんだろう、右手人差し指に金属製の指輪をしたユーザーが、ダイヤルやボタン操作するたびに、サブディスプレイの表面をえぐっていたようなキズです)

対策:サブディスプレイの透明カバー部分はガラスではなくプラスティック(だろう、そのばず)と仮定して、ここはプラモデルを作るときと同じパターンで対応してみようと作業を始めることにしました。

紙やすり1000番、1500番で、サササッと溝の奥まで削り落とします。このときの手の感触で、「よかったプラスティックだ」と確認できました。・・・で、あとはガリガリに入ったキズを根こそぎ削り落とします。

あーあ!もうかなり視認性の悪い<すりガラス>のようになってしまいました。でも、相手がプラスティックならば、あとはそれを平滑に向けてサンディングを繰り返せば、透明度は復活するはずです。

今度はそのすりガラス状のサブディスプレイ表面を、コンパウンドで磨いていきます。クククッククク・・・最後は鏡面仕上げコンパウンド9800です。

という作業の流れで、深い溝のキズを削り取り、全体を平滑に磨き上げることで、透明のサブディスプレイが復活しました。

 

最後に100円ショップで入手した、大きいスマホ用の柔らかいフィルムタイプの保護シールをカッターナイフで、サブディスプレイの形に切り抜いて、それをCanon EOS5D(初代)に貼り付けました。

EOS5Dの場合、カメラ背面の液晶に<絞り値・シャッター速度・ISO>などなどのカメラ設定が大きく表示されるタイプではなく、それらの確認はすべてカメラ右肩のサブディスプレイに表示され、そちらの方を見るようになっているみたいなので、<右肩サブディスプレイがきれいに透明度の高い表示>になっていることは、普段づかいでとても重要なポイントになりそうでした。最終的には、上の作業で快適に使うことが出来るようになって、ほっとしています。

 


2 5Dカメラ背面の液晶のクリーニング  

2005年登場のCanon EOS5D(初代)では、背面液晶はやや小さいサイズです。そして液晶描画は<2.5型 23万画素>です。

==ちなみに、他の手元のカメラとの比較=============
Canon EOS5D(初代)  2.5型 23万画素
EOS40D         3型 23万画素
Pentax K-5       3型 92万画素
Pentax K-30       3型 92万画素
Sony NEX-5R       3型 92万画素
(ちなみにCanonミドル現行機種 EOS90Dでは、3型104万画素)
 (EOS5DMark4 では、3.2型 162万画素!!)
================================

もともと<動画録画機能> <ライブビュー機能>は装備されていないEOS5Dなので、現代のデジタル一眼レフカメラで使用するような背面液晶の使い方をすることは・・・ありません!(^-^;)

結果として 1カメラ基本設定メニューの表示  2 現在の設定状況の確認   そして 3 今撮影したばかりの写真の確認 という、撮影時にこの3つの場面で利用するだけ、の背面液晶です。
( しかも、いずれも日差しの強い日中では、手で光を遮っても、液晶画面に表示されている内容を肉眼で確認するのは、けっこう!かなり! もうほとんどムリ!の状況だったりします。 )

 

 

というわけで、もともと届いたEOS5Dの背面液晶は年代物にしては比較的きれいな状態でしたから、少しだけクリーニングし、小さな小さなキズの部分はやはりコンパウンドで軽く磨いて平滑にしておいて、サブディスプレイと同様に100円ショップの保護フィルムを、液晶画面の形にナイフで切り出して、それを上にのせておきました。

カメラ背面は胸元にカメラをぶら下げて移動している時に、カメラ本体がブラブラして、ストラップの長さによってはズボンのベルト金具に何度もなんどもぶつかるようなことにもなるので、背面液晶の保護フィルムは大事かなと個人的には思っています。

(衝撃・キズからの保護なので、いくつかのカメラは結構頻繁に張替えをします。そして、手元にフィルムがない時は、透明の梱包テープを1,2枚かさねて貼り付けていたりします。(^-^;))



3 EOS5D左肩のモードダイヤル、ベタつき汚れの修復  

中古でEOS5Dを購入する時の注意点(安価な価格の理由の一つ)に、モードダイヤルのベタつきと、大きな傷がありました。

ダイヤルはレンズの調整リングのゴムと同じで、白く粉を吹いたり、ベタベタしたり、古いカメラボディやレンズでは普通の症状ですから、きっと簡単にクリーニングして修復できるだろうと思っていました。

で、実際、アルコールをつけた綿棒でまず全体に使い込まれたホコリ・汚れを拭い取って、その上でゴム部分にシリコンオイル、または自動車のタイヤクリーナーをつけてきれいにします。

小さな器にスプレーして、その液体に爪楊枝のさきを浸し、ゴムの細部にクリーナーを塗りながら爪楊枝の先で奥で固まっている汚れをかき出しつつ、ゴム部分を復活させる油成分を補給します。 最後はそれらを拭い取ったら終わりです。

基本的には、カメラのゴム部分をクリーニング、修復するときにはそのような作業をいつもしています。

・・・・で、モードダイヤル上部の金属パネル! その円周がキズでがたがたになっていたりくすんでいたりするのを、やはり最初に汚れを取り除いたあと、リング部分の< 輝く部分 >を少しずつコンパウンドで磨きます。

磨くというか、柔らかい金属部分なので、凸凹もまとめて<削り取る>くらいのつもりで、少しずつすこしずつ磨きます。 部品が小さいのでそれほど大変な作業ではないのですが、磨いては様子をチェック、磨いては様子をチェック、を繰り返していると、最後には凸凹も平滑に近づき、モードダイヤルの円周の金属部分が < きらり! >と光るようになります。

 

こうなるも、少々傷があっても、少しくらい凸凹があっても、黒々としたゴムリング上部で、金属がキラリと光っているモードダイヤルは、ぱっと見たところ、パーツをまるごと交換仕方のようにすっきりとした見栄えになります。

このモードダイヤルも、EOS5Dを使う上で頻繁にアクセスするところなので、そのたびに< 汚いなあ > <ボロボロだなあ> と思うのは、気分が一気に盛り下がるので、この小さなパーツをきれいにするつもりでクリーニング、修復作業しました。

(右肩のサブディスプレイが透明できれい、モードダイヤルもきれい! もう十分な感じです(^-^) )



4 反射ミラーの汚れ、クリーニング  

APS-Cと比較すると、いきなり巨大になった感じのする、フルサイズ一眼の反射ミラーは、よく見ると・・・<ミラー落ちの初期問題対策済み>のようでした。ミラーを支え、上下動作するアームががっちりとミラーを小さなパーツが固定しているように見えます。・・・これは幸いでした。

・・・で、これは鏡表面の汚れ = ファインダーを覗いた時の景色の変化だけの問題なので、撮影する写真には直接影響するわけではありません。とはいえ、<背面液晶ライブビュー機能のないCanon EOS5D(初代)>では、撮影時は100%常時ファインダーを覗くわけですから、クリーニングして気持ちよく撮影できるように成るというのは、いいですね。



5 カメラ背面のファインダー・レンズのクリーニング  
上のEOS5Dボディ内部の反射ミラーと同様に、ファインダーを覗いていて、届いた中古ボディのままだと結構汚れているのに気づいていました。これは外からメガネクリーナー・布に、綿棒や爪楊枝をあてて、くるくると一吹きするだけで、ファインダーガラスがきれいになります。 これもやはりカメラを構えて覗き込んだ時の景色がきれいになるので、精神衛生上OK!ですね。


6 フォーカシングスクリーンのクリーニング

EOS5Dも、カメラボディの上部にスクリーンが取り付けてあって、ポッチを押すだけでペロンと取り外し出来るタイプなので、金属製ではない樹脂製のピンセットでスクリーンを取り出し、ブロアでふいて、汚れがあるところはほんの軽い磨きでクリーニングです。 あとは、フレームにスクリーンを入れ直して、ぱちんと閉じたら終わりとなります。


7 問題のAFフレームのついた内部スクリーン   

実は手元に届いたEOS5Dは、ファインダーを覗いた時にAFフレームの一つのまわりに<カビが生えている>状態でした。撮影しようとファインダーを覗くと、ピントが合った時に赤く光るAFフレームの一つが、アンドロメダ星雲みたいに、もわーーと曇っていました。

これはただのカビなら、綿棒をあてると除去できるはず!と、 先のフォーカシングスクリーンを外した時に、綿棒の先にメガネ掃除の布を巻きつけて、ほんとうに軽く、軽く、ちょっとずつ擦っては様子をチェック、擦っては様子をチェックを繰り返して作業しました。

今でも何かちょっとあるのが見えますが、もうすっかり改善されたように思ったところで「これでよし」と上の作業は完了としました。

ちなみに日を変えて、EOS5Dをかまえて試写している時・・・ 今思い出すとスクリーン上のカビの存在は< 撮影の時にわすれていました >から、上のクリーニング作業は功を奏していると言えそうです。  


8 ボディ外回りの清掃、クリーニング、磨き  

今回のフルサイズ5D購入に際して、個人的にはカメラボディ外回りは、落下させて大きな傷が付いているようなことさえなければ、傷だらけでボロボロでもまったく気にすることはないよな、と中古5Dを選ぶことにしていました。

年代物古いカメラですが、初めてのフルサイズ一眼レフカメラ、その昔のフラッグシップ機種であるEOS5Dです。いろいろな外観上のコンディションのEOS5DがWebショップに並んでいました。

で、今回偶然たまたま入手した5Dボディは、外回りに<落下させた傷>がないのは幸いですが、それ以上にボディ全体角の部分の擦れ、塗装の剥がれがずいぶん少ない、いわば外回りだけはとてもきれいなタイプの5Dでした。

・・・ならば!ちょっと手に取った時にも、気持ちいいようにキレイにしておこう!ということで、クリーニング作業をしました。

まずはアルコールを少しだけ付けた綿棒で細かな部分まであてて、埋もれて固まっているようなホコリ・ゴミを柔らかくしながら掘り出し、その後少し脂分のある家具の保護剤でボディ全体、ボディ細部をクリーニングしました。

特にレンズを取り付けるマウント部分の金属リングは、くすんだ状態の表面に細かい粒子のコンパウンドを付けた綿棒、布で拭うように繰り返し繰り返し磨いて、<< キラリ >>と光るところまで仕上げました。

 

道具・ツールとして手にする時に、ちょっとでも気もいい状態のCanon EOS5D(初代)になりました(^-^)。








一本のレンズが、EOS40Dで標準、5Dで広角レンズに

例マクロ50mm   APS-Cで75mm相当 フルサイズで50mm



手ブレ補正のこと

ショックの大きいミラー跳ね返り振動

最高感度ISO





届いたEOS5Dでの、最初の試写です。















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