☆航空無線とアマチュア無線のii-blog

<無線局 JN4VWH + 模型 カメラ DTM DIY キャンプ>

届く 革製自転車サドル

2024年06月01日 | 自転車サイクルバイク
革製の自転車サドル、クラシカルなデザインの一品・・なのですが、現実的に「おしり痛さ解消のための試み」としてトライしてみることにしました。

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

本家本元の英国ブルックス製品だとびっくりするような値段なのですが、ネット上には(たぶん中華製)より安価でお手頃価格の製品がいくつか検索ヒットします。

届いてみたら「皮ではなくてゴムみたいな素材だった」というのだけは(覚悟していたのですが)避けたいと思っていたのですが、結果「皮」が張ってあるサドルが届きホッとしました。

(本家ブルックス製品そのものに知識がないので、比較できないのですが、今回届いた革サドルは、薄い皮を張り合わせてある程度の厚みを実現し、それを整形してサドルにしたものでした。本家は貼り合わせものなのか?一枚ものなのか?わかりません。)

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

サドルの形になった皮そのものは、何かの処理の結果なのか、とにかく触った感じはカチコチです。でもサドル前後3つ付いているスプリングや、実際に跨ってみると皮全体がいくぶん潰れるように変形して、ユーザーのお尻の形に自分から変形していくのを感じることが出来ます。

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

金属バネ、それを支えるフレーム・・などなど、重量のある金属パーツで構成されたサドルなので、軽量軽快をポイントにしたロードレーサーにはなかなか向かないタイプのサドルです。

ロードレーサータイプでも長距離ライドを楽しむ場合や、日常的にクロスバイクを生活の中で利用しているというような場合には、もし革製サドルの相性がいいユーザーには、バッチリのツールになるのかもしれません。

個人的には、新しく入手した格安MTBに取り付けて、運動不足解消のポタリングでその走行距離を少しずつ伸ばしていって、一日で30km、50kmの距離を平気でペダリング出来るようになりたいな、と現在サドルに試行錯誤しています。

ヨーロッパの自転車ロードレースのある時代には、連日過酷なコースを疾走する選手たちのほとんどが採用、使用していたという革製サドルです。プロ選手たちのような高頻度は無理にしても、普通のユーザーでも「長年乗っていくうちに自分の体型にサドルの形が馴染む」と言われています。

現在でも復刻されて革製サドルは市場で見ることが出来ますし、特に自転車旅行をされるユーザーを中心に革製サドルが重宝されている状況です。

・・・ただ、新品の最初だけは我慢して乗って、少しずつ長い時間かけて使い込んで自分のおしりになじませる・・・というのはきびしいので、ちょっと手間をかけて、なんとか早く革製サドルをなじませて、ものは試し!ということで使っていこうと思っています。果たして目論見通りうまくいくかどうか?


*水が浸透しては困る部分には防水機能の高い保護ワックス塗布
届いたその日から、すぐ革サドルを水浸しにする予定なので、サドルの形を保持するためにここはあまり変化してもらいたくないかなと思う部分に、(皮を柔らかくするオイルではなくて)皮に油を染み込ませるもののあまり柔らかくならず、防水性能をアップさせるワックスを、指先で少しずつすり込みました。

*水を革製サドルに染み込ませて(色が変化する)大まかな形付け
上の防水ワックス処理後、届いたばかりの革サドルに何度も何度も、ガーデニング用散水シャワーをかけて、新品の革に水を浸透させていきます。裏側はすぐ水が浸透して「濃い茶色」に変色しますが、それが厚みのある皮全体に染み込むまで、水をかけては陰干し、水をかけては陰干し、を繰り返しました。

そのうち革製サドルの表面側にも水がしみた濃い茶色部分が少しずつ少しずつ広がってきます。サドルのおしりの当たる部分全体が水の浸透で変色した段階で、水掛けはストップです。その後は、影干しでゆっくり水分が飛ぶのを待ちます。

基本的に皮は水を含むと柔らかくなりますので、ある程度乾いたところで、ズボンのおしりが濡れてしまうのを覚悟の上で、自転車にサドルを固定して近所を15分ほどポタリングします。

これで、おおざっぱですが基本的に革製サドルが自分のおしり、自分の坐骨位置にあわせて変形してくれました。

(このタイミングで、サドルにスプリングも付いていることもあって、なんとおしりに優しい、心地よさまで感じる自転車サドルなんだろう!とかなり感心しました)


*水の浸透した皮サドルを陰干しでゆっくり水分を飛ばす
ある程度自分のお尻の形に変形してくれた革製サドル(手で触ってみても、新品で届いたときのサドルの形とは別の形になっているのが確認できます)、ここから普通のコンディションになるまで、多分結構時間がかかると思うのですが、当分陰干しとなります。

*皮を柔らかくする保護ワックスを必要な部分に塗布
革製サドルの陰干しの間、手に持っても濡れないくらいになったタイミングで、「お尻にあたるここの部分」という箇所に、今度は皮に浸透して、ある程度皮を柔らかくするタイプの油を、やはり指先で塗り込みます。

このことで一通り作業終了後、自転車に取り付けてペダリングしている途中で、乾燥してちょっと硬さを取り戻したサドルの皮が、お尻を乗せた状態でペダリングする動きに対して、必要なさらなる「変形」しやすいコンディションを用意しておきます。(そのうち使っていくうちに、皮の中の油分は少しずつ少しずつ飛んでいくので、新品状態ほどではないにしても、ある程度元の硬さに戻っていくはずです)

*革サドルの広がりを抑えるための加工
ただ、水を含ませて柔らかくした革製サドル、その後塗布した油で微妙に柔らかく変形していく革製サドル、いずれにしてもサドルに乗せた体重でかなり平らに広がってしまいます。= 立体的なサドルの形ではなく、一枚の皮になってしまいます。

・・・なので、サドルの形を保持させるために、ちょっと加工をしようと思っています。陰干しも終わって、塗布した油も落ち着いて拭き取ったあと、実際に自転車に取り付けて革製サドルを使いながら、様子を見ての作業になりますから、サドル形保持の加工はもう少し先になりそうです。


<<追記: 格安革サドルでの試行錯誤
本家の高価な革サドルでは、新品で届いてすぐあれやこれやとても出来そうにないのですが、幸いなことに革サドルながら圧倒的な格安サドルなので、革製重登山靴を足になじませるのと同様のやり方で、革製サドルがどこまで馴染む道具になってくれるのかを試行錯誤しています。
新品から少しずつ時間をかけて自分の体に革製サドルをなじませていく、というのが本来の手順だと思います。ただ個人的にもっと若いときに革製サドルにトライしていれば良かったのですが、現状ではもしかすると「サドルが馴染む前に自分の寿命が来る」かもしれないものですから・・・ちょっと急いで革製サドルを馴染ませようとしているところです。 (^-^;) >>


追記 革サドルのメンテナンス   2024.06.13

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)


届いたばかりの革サドル、「ここは変形して自分のお尻の形になってほしい部分」を中心に何度も何度も水をかけて皮に水分を浸透させ、柔らかくなった翌日、自転車に取り付けて20分ほどポタリングしました。

そのことで一気に革サドルが変形して(柔らかすぎて変形し過ぎるので、早々にポタリングを終了)自分のお尻になじんだところで、また自転車から取り外し、1,2日陰干しして、川の中の水分を少しずつ飛ばしました。

完全に乾き切る前に、皮に浸透する保革油を革サドルに指で塗り広めて、またそのまま数日間陰干ししました。

そんなこんなで最後に皮表面の余分な油、ワックス成分を布でぬぐい取って、最後に乾いた布で軽く表面を磨いて仕上げました。それが上の写真となります。

サドル内側の皮もメンテンナンスするために、スプリング等の付いたサドル裏の金具は取り外してあります。

このあと金具を再び取り付け、シートポストにサドルを取り付けたら、久しぶりに自転車に取り付けて「実走」となります。

とにかく、今回とても安価に購入したので、ちょっと思い切ったメンテナンスが可能になりました。本家の数万円する革サドルだと・・・ちょっと尻込みしてしまいます。


とても安価な商品なので、もしかしたら「皮ではないかも」とか、何か違うものが届くのでは、とかいろいろ思っていたのですが、海外発送の革サドル、本当にいちおう皮で出来ていました。

何枚か張り合わせた皮を、自転車サドルの形に整形する時の、金具・装置で皮を挟み込んだ部分、機械があたっている部分と思われる各部で、皮表面に傷がついていたりしていました・・・が、とにかく安価なので、全部OKです!!!!

ちなみに、一番最初に「湿らした革サドルの型付け」で自転車に取り付けてポタリングした時の感触・・・・ちょっとびっくりするくらい「フィット感」がありました。 

湿らした皮全体が、むにゅーーーっとお尻の下で潰されるわけですから、それはフィット感がいいわけですね。なおかつ、先端に一つ、サドル後方に2つ、ショック吸収の大きな大きなスプリングが入っているので、自転車からの突き上げのような衝撃が見事に緩和されていて、大げさな言い方ですが「ソファに座っている」ような気がしました。

今回、処理して一気に皮を馴染ませることにしたので、これが成功しているかどうか分かりませんが、もし上手く行ったら、(現在の1時間弱のポタリングだけでなく)このサドルで半日や、一日の長い距離をサイクリングしてみたいなあと思っています。

(上の方にもメモしたと思うのですが、革サドルの重量が結構ありますし、その下のスプリングなどの金属フレームも含めると、1kg近い重量になりますから、軽量ロードレーサーで、軽快に、スピーディにサイクリングする、という目的には向かないと思います。 ロードレーサーやランドナーで、いろいろ荷物を自転車に取り付けて、ちょっとした自転車旅行に出かける!という場合には、快適そうなスプリング付き革サドルはすごく具合の良い道具になるかな、なってほしいなと個人的には思っています)


追記 革サドルに金属フレーム取り付け、 自転車に装着してみる 2024.06.15

サドルの皮へのメンテナンスはだいたい終わりました。13mmナットでサドル下の金属フレームを取り付けました。
・・・ こうして合体させて手に持つと、さすがほぼ1kg近い重量級の自転車サドルだなあ!という感じです。

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

できるだけ早くお尻の形に馴染むようにメンテナンスしてきましたが、そのため、自転車でサドルを使っていくうちに、どんどん皮が平らに伸びてしまう可能性があるので、革サドルの側面に穴をあけて、左右から引っ張ることで、サドルの形を維持出来るように加工しようと思っています。今回の革サドルに対しては、これが最後の作業になります・・・のはずです・・・きっと。


 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

自転車に取り付けてみると・・・なかなか馴染めない、あまり目にしない自転車の姿になってしまっています。

でも、個人的にはこのサドルが上手く機能してくれたらと思っています。現在の乗車時間が60分以内の「運動不足解消のちょっとポタリング」から、「半日、一日計画のぷち自転車サイクリング」の準備ができることになりますから。

でも、季節は春から夏へ、気温もどんどん上がってきていて、屋外活動を差し控えるように!と報道されるような気温にもなってきました・・・・汗。


追記: 試乗 革製サドル  2024.06.15

メンテナンス作業を終えた革製サドル、金属フレームを取り付け、シートポストに取り付け、そして自転車に装着して、週末今日のポタリングで試してみました。

どっしりサドルに座り込むようなMTBポジションでのポタリング、今までスポーツサイクリング用サドルではお尻が痛くて、いたくて、30分ほどでも大変だったりしました。

革製サドルは、サドルそのもの、その表面にクッションがないだけに硬いサドルという印象です。ですが、サドル全体がかなり「たわむ」「ゆがむ」「変形する」のを感じますし、巨大なスプリングが前に1つ、後ろに2つありますから、30分のポタリングでは、ただただ「快適」という結果でした。

後初めの「革製サドル・・・うむうむこんな感じなんだな」という最初の印象・・・・それが30分程度の試乗では、その印象が最後になっても、まったく同じ印象でした。

(比較 手持ちのいくつかのサドルでの場合、
その1 乗り始め10,15分ですぐおしりが痛くなり始める。30分以上乗っていると早く戻ろう!ということになる。
その2 乗り始め、クッションが効いていて痛くなりそうにないなあ、と走り始める。・・・しかし、30分以上経過すると、ちょっとあたってるなあ。60分近くなると、もう戻ろう! ということになる。
今のところ、「その2」がもっとも具合の良いサドル。)

スプリングクッション付き革製サドル・・・ 30分ほどでは乗り始めの感触のまま、最後まで同じ! なので、今度は60分近く、もしくは 60分以上、ポタリングして、その感触を試してみたいなあと思っています。


追記:革サドルを紐で縛る     2024.06.24

ぽつりぽつり・・・と自転車革サドルを仕上げる作業を重ねてきましたが、とうとう最終段階になりました。

一番初めに「水分を含ませた革サドルの柔らかさ」のまま一度短時間自転車に付けて試乗して、一気に形を慣らす作業の時、皮全体がかなり柔らかくなるので、「自転車のサドルの形」から「1枚物の皮」になりそうになるのを確認していました。

その後、仕上げていって自転車のサドルの形を保持してはいるのですが、皮が広がっていくであろう、ことは避けようがありません。

なので・・・「自転車のサドルの形を保持!」するために、サドルの下の皮に穴を開けて、サドルの下面を縛る作業を行いました。

 

穴あけは電動ドリルを使って、ぐりぐりぐり・・・と。その後新品のカッターナイフの刃先で穴の周辺を整え、穴の前後ろ、そしてその中に保革油を塗り込んでおきました。

そこへ・・・軽くて丈夫なパラシュートコードを通します。

 

これで、サドル下の皮を引き寄せて縛り付けてあるので、サドルの上に「よっこいしょ!」と重たいお尻を乗せても、早々簡単に横に広がって「一枚ものの皮」にならなくて住むのでは、と思っています。

この最終作業をする前の段階で、自転車に取り付けて試乗している時、自転車の乗り降りでサドルの幅が広がっていて、足が(ズボンの生地が)引っかかる経験をしています。

今回革サドル下を縛り付けることで、すっきりとした自転車サドルの形を維持・保持してくれることになりますから、自転車の乗り降り、また、ペダリング中の足の付け根部分の「サドル端との干渉」が、改善されるのではないか・・・と個人的には大きく期待しています。

梅雨時期に入って、なかなか「ちょっと試乗!」というわけには行かない状況なのですが、雨の切れ間に、MTBで漕ぎ出すことが出来たら、早速チェックしてみようと思っているところです。 (2024.06.24)

ちなみに・・・・「本当にお尻いたくない・・かも」

今回の最終作業前に、何度か30分少々のご近所ポタリングを重ねていたのですが・・・今まで自転車サドル3つほど、付け替えながら試していました。

< 自転車用パッド付きレーシングパンツではなく普通のズボン着用 >

その1 走り出したらすぐお尻がいたい
その2 乗り出して10分もするとおしりが痛くなる
その3 30分前くらいまでなら大丈夫だけども、その後痛くなる

・・・とそんなぐあいだったのですが・・・
(理由、久しぶりのスポーツ自転車なので、サドルはママチャリのように低く、いざという時にはすぐ足が届くように、なおかつ、前傾にならないようにハンドルはちょっと高め!・・・なので、スポーツサイクルにのる姿勢ではなく、ドシンと全体重がサドルに乗っかってしまうような、ほぼママチャリ姿勢、ということで、スポーツ用サドルに普通のスボンでまたがるとすぐお尻が痛くなっています)

なのですが、上の「革サドル」は前に一つ、後ろに2つスプリングもついていることもあって、サドル全体がソファーのよう! そして、革サドル本体が体重でしなってハンモックのよう!

ちなみに30分少々、1時間弱くらいのご近所ポタリングでは、まったくおしりは痛くなくて、乗り始めと乗り終わりの感触が同じ!だったりします。

まだまだ十分な慣らしが出来ていない革サドルですが、これはかなりいいことになりそう! 数時間、半日、一日の自転車ライドに出かけても、おしりの痛みから開放されたサイクリングができるのではないか!と 個人的に今期待が高まっています。


追記:変形してフィットした革サドル  2024.07.13

「ゆっくり自分のお尻にフィットするよう経年変化」するのを待ちきれずに、早急に革サドル・メンテナンスして、1ヶ月少々「運動不足解消ポタリング」を重ねたところでの、革サドルの様子・・・・

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

 
  (画像をクリックで拡大写真へ)

尾骨の位置をポイントに、ママチャリ風にどっしりと座るポジションでのご近所ポタリングによる、革サドルの変形・・・スプリング付きということもあって、現在すでに30分から60分のポタリングではまったくお尻の痛さを感じることがなくなり、とても快適な自転車散歩をすることが出来ています。

ちなみに、新しく届いた革サドルその2、まったくメンテナンスをしていない、届いたそのままのサドルの形は、以下の写真のように、まったく変形していなくて、丸くこんもりとした形になっています。

 

こちらのサドルも一度柔らかくして、一気にフィットする形になるようトライしてみようと思っています。



(作成途中)



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 急成長のほうせんか | トップ | 我が家軒下のアジサイ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿