ぬいぐるみ犬とお散歩 〜 ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ

私の家族の4本足メンバー。食いしん坊の可愛い悪魔。のど元を過ぎると忘れがちなアレソレを日記に残します。

犬と猫のための手作り食―ペットの健康のための賢い選択

2015年11月04日 00時28分25秒 | 犬の本
ドナルド・R. ストロンベック
光人社


レシピも豊富だよ!と書いてはあるのですが。
『特に記載がなければビタミン剤は不要』とありますが、全てのレシピにビタミン剤と記載されています(笑)。どんなビタミン剤なのかも不明です。
寛容な心なくしては読めない本。


この本で一番参考になったのは、犬とブドウの関係についてです。

世の中に「ブドウで中毒の可能性」「腎臓に害がある」という記載は多いですが、具体的な情報は少ないです。本書によると、
『腎臓近位尿細管上皮細胞が壊死した症例で、ブドウ、またはレーズンを食べたという報告がある』
具体例が3件挙げられていました。
『全ての個体で発生するわけではないと思われる』
『ブドウのどの部位に原因があるかは不明』

腎臓の細胞は一度壊れると再生しませんから、とりあえず避けておこうというのは賢明な判断です。
1度では症状が出なくても、少しずつ細胞が壊れてたら困ります。
私も腎臓の値は良くないので…親子(?)とも気を付けたいものです。

現時点で分からないことを、はっきり不明と書いてあるのも良いです。

中毒というのは、腎臓の解毒機能がなくなるために、血液中の老廃物を濾過できず中毒症状が出る、の意のようです。



『犬にはどうしてもイワシが必要です』と書いてあります。

人間用の栄養学の本に、『ビタミンDは皮膚に紫外線が当たると合成されます』とあったので、「もしや毛むくじゃらの犬猫は、ビタミンDが作れないのでイワシから採れってことでは?」と思い調べると、この推測は正解のようです。

ビタミンDを含む食品には、他に 豚レバー、白きくらげ、しめじ などキノコ類、鮭、サンマ などがあります。
ビタミンDは脂溶性で、多めに摂れば肝臓に蓄積されます。カルシウムの吸収に必要な栄養素です。

犬に必要なカルシウムは人間のウン倍だ、という話をよく目にしますが、ビタミンDが作れず吸収率が悪いのを補うためにカルシウムが沢山必要なのか?
野生(?犬は家畜なので野生はいないか?)の犬はどこからビタミンDを採っているのか?
謎は尽きません。



魚の話のついでに。
BARFという生食志向が流行っているようですが、魚の内臓は寄生虫が心配なので加熱します。



この本では、「ドッグフードメーカーは長期間の実餌試験をほとんど実施していない」という批判が何度か出てきます。

でも、同じフードを食べ続けて障害が出ないか確認する、それは動物実験ですよね。
実餌試験をしない理由も、動物愛護のためなのかも。






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