仕事を終えてFさんをお迎えに空港へ。
到着ゲートには名前が書いてあるボードを持った人たちでいっぱい。
いつもこのお迎えの瞬間をみるのが好き。誰かが誰かを待って誰かが誰かを探している。
Fさん発見。
遠いところよういらっしゃった!ようこそタイランドへ!
本当はピチピチギャルのフラダンサーのひとりやふたりはべらせて、レイでも首にかけてあげたかったけど
ギャルを雇うのはさすがに予算の都合上断念。
エアポートリンクに乗って、私のアパートの近くのホテル、ホリデイインにチェックイン。
Fさんの宿を予約するにあたって、若者で金がなかったら、安いゲストハウスをチョイスするのだが
なにせ、おっさんなのでそこそこキレイでエアコンがついていないといかんだろうと考え、
カンチャナブリ泊以外は全てホテルにした。
荷物を置いて一服して、アヌサワリの老舗ジャズバー、サキソフォンへ繰り出す。
めっちゃはりきって開店と同時に入店。
もちろんまだライブやってないし。
何時からライブはじまるんですかね?と聞くと21時スタートと言われる。
まだ18時半だし。
お腹が究極に空いていたのでとりあえずビールとフードをガンガン頼む。
飯が美味い!って雑誌に載ってたんだけど、正直私の好みとしてはあんまり…。
西洋人向けにかなりマイルドになっていて、タイを感じなかった。
ライブの時間が近づくにつれてお客さんがどんどん増えてくる。
ほとんど白人で、ハイソ系タイ人もちらほら。
前座の秋葉原にいそうなおっちゃんによるギター演奏が終わって、
メインのバンドがでてくるころには座れないくらいに店の中はお客さんでいっぱい。
確かに雰囲気よいわ。人に溢れているけれど若者の集うクラブとかにはない落ち着いた大人の雰囲気。
バンコクの夜にもリミットがあるので、もっと猥雑なパッポン通りへ向かう為、22時ごろに店をでる。
Fさんが、「飲んだあとの汁ものが食べたか」といかにもおっさんらしいことを言うのでアヌサワリの屋台で
適当に汁ものっぽいものを頼んだ。
よりによってクオイジャプ。
私は、タイ料理は大好きなのだけど、このクオイジャプだけはどうしても好きになれない。
豚のもつ煮に気合のはいってないトッポギみたいなのが入ってるんだけど、
内臓の臭いが強烈。噛みながら、「これどこの部位~~?」と泣きそうになる。
Fさんも、「これは微妙」って言いながら食べていた。
タイ1日目の食事がイマイチで本当に申し訳ない…。
それからタクシーにのって元気なパッポンへ。
セックスショーどう!?としつこくまとわりついてくるオヤジたちを振り払い、
お目当てのゴーゴーバーへ。
おかまがもっとたくさんいるところが良かったんだけど、そこはみんな女の子だった。
Fさんと、「どの子が可愛い?24番のチェックの水着良くね?」とおっさんもろだし。
はたからみたらカップルなんぞにみえるやもしれないけど、中身はおっさんふたり。
でもFさんは初めてのゴーゴーバーに緊張している様子。
とりあえず、女の子をからませれば緊張も解けるか?!と思い、踊り子さんを呼んで一緒に酒を飲む。
そしたら、給仕の子も「私にも飲み物奢ってくれ!」と言ってきて、
Fさんの支払いなので、気前の良くなっている私は「おう!のめのめ!」と言ってみんなで飲む。
気分が良くなった私は、オロオロしているFさんを置いて、お立ち台に登って踊る始末。
しかしながら、せっかくお立ち台にあがってるのに誰からも指名されないので悔しくなって降りた。
今度は水着を着て踊ろう。
あ、でも体型に難ありでますます指名から遠のく。くそ~。
楽しくはしゃいでいると、次から次へとスタッフがやってきて、私にも奢れ、私にも!となってきた。
いくらFさんの金といっても、これはマズイ!と思い退散宣言。
「お、お会計!」
ちゃんと明朗会計で安心しつつも、チップちょーだい♪と言われ
Fさんが100Bを整理券のように配りだしたので、ハイエナのように皆群がる。
ギャー!そんなにチップあげなくていいんだよーーー!!!とFさんをひっぱって走って店をでる。
ふう。びっくりしたあ。
ちなみに店の中で聞き逃さなかったスタッフ同士の会話。
「あの座ってる子どこの店の子?」
「日本人だよ」
「あっ、そーなの!」
日本人だよ!!
その後、タニヤで日本人カラオケでFさん接待計画だったんだけど、どのお店にはいっていいものかわからず断念。
日本人カラオケはおっさんにつれていってもらうことはあっても、おっさんを連れて行くことはないからなあ。
ああ、リアルに私がおっさんだったらよかったんだけど。
Fさんが「よかばいよかばい」と言ってくれたのでバンコクナイトライフ体験はお開きとなり、
ホテルへ送って解散した。
明日はカンチャナブリ!