世界中からバックパッカーが集うカオサンには、旅行会社がいっぱい。
そこで申し込めるツアーは安くておすすめ。
ってことで、行ってきました。近場をぶらりと気軽に日帰り観光ツアー。
内容は、メークロン市場⇒アンパワー水上マーケット⇒ボートに乗って蛍鑑賞
メークロンは前から気になっていた。
なんと、線路の中に市場があるのだ。
しかも、もう使われていない線路とかではなく、普通に電車通りますから!っていう線路で、
電車が来ると、線路内に立てかけていた屋根を店の人がパタパタとしまいだし、電車の通過を見送る。
そして、電車が過ぎればまた、店を開く。通称、傘畳み市場と呼ばれている。
そんな様子を見学し、その後水上マーケットでお買い物とシーフードを堪能し、〆は蛍…と、
こんなに1日がっつり遊べて800Bはお値打ちでしょう。
さて、お供に舎弟のこおろぎくんを引き連れて、集合・解散場所カオサンへ。
しかーし!前日のりこさんと飲んだくれて、二日酔いの私は非常にグロッキー。
それなのに、カオサンへ向けて乗り込んだタクシーは運悪くオラオラ系。
本当はストレッチャーに乗せられて救急車で移動したい位なのに、
急ブレーキ、急車線変更、無駄ギアチェンジ、無意味クラクションで、
カオサンに着いてタクシーから解放されるころには臨終寸前。
一目散にトイレへと駆け込んだ。
はたしてこんなんで、大丈夫だろうか…とフラフラしつつも、ピックアップ場所であるツアー会社へ向かう。
時間通りにピックアップされるなんてこれっぽっちも思っちゃいないのに、10分前に着く僕らは真面目な日本人だ。
そしてやっぱり、ツアー会社の人が迎えに来てくれたのは、約束の時間の30分後だった。
ミニバンに押し込められ、メークロン市場へ向かう。
ツアー参加の同乗者は、ほぼ韓国人観光客で、ガイドは英語対応のタイ人。
このガイドがまた、とてもお洒落で男前、そしてロン毛だったので、思わず一目惚れる。
ロン毛最高。どうでもいいけど、私の好きなタイプはドラクエⅤのパパス。
ロン毛で甲斐性のあるオヤジだったら、喜んで女の操を進呈したい。
ちょっとウキウキしつつも、ときめきだけじゃ二日酔いは治らない。
恐ろしく揺れるミニバンの中で、具合わりいよ~とぼやいていたけど、いつのまにか眠りに落ちてた。
仕事してる夢でも見ていたような気がするけど、車が止まり、
「マーケットマーケット!」と言う男前ガイドの声で覚醒し、ヨタヨタと80過ぎの老婆の様に車から降りた。
着いて頭に浮かんだことは、市場でも電車でもなく、トイレの3文字だったけど、
あと10分後に電車が来るとのことだったので、我慢。
確かに、線路の両サイド、しかもすごいギリギリのところに生鮮食品などの屋台が所狭しと並んでいて、
そこに布地の屋根が立てかけてあってとても電車なんか通れる様子ではない。
線路から数センチも離れていないところに、果物の入った箱がゴロゴロと置かれていて、
「それ、売り物でしょ?!いいの?!電車きたらどかすんでしょ?!」と売り子のおばちゃんに詰め寄りたくなるほどだ。
カンカンと汽笛が鳴りだした。
やっぱり、話に聞いていた通り、立てかけていた屋根を次々にしまいだす。傘畳みなう。
だけど、私が気にしていた果物の箱はいつまでたっても回収されない。
え?え?と思っていたら、ゆっくりと電車が狭い市場へと入ってきた。
心配だった果物はギリギリで電車を交わし無傷。おおーすげー。
その様子を見てる私も、市場の人々も、実際かなり電車と近距離だったけど、もちろん無傷。
でも、危なくないの?事故とか起きないのかしら?
電車が来たら黄色い線まで下がる様に教わってきたのと、電車が来たら店をどかすように教わってきたのとでは、
電車に対する危険意識とか全然違うんだろうな。
じゃあとりあえず見た!ってことで、もう何も吐く物なんてないのに、トイレでしばし便器と対峙。
トイレから出てきても、せっかくのマーケット見学の自由時間を、道端に座ってやり過ごす。
そして集合時間となり、次なる目的地アンパワー水上マーケットへ。
私は、てっきり前にも行ったことのある、手漕ぎボートに乗って見学するようなマーケットとだと思ってたけど、全然違った。
お洒落で可愛い雑貨屋や洋服屋が並び、値段もかなりお手ごろ!
具合悪かったけど、一気にテンション上がる。
歩きながら、いい感じのワインクーラーを発見し、お酒を見ると尻尾ブンブンのこおろぎくんは即購入。
小瓶で30B。安い!
私はまだ酒はコンディション的に無理だったので、買わずに一口だけ味見させてもらったけど、
飲みやすいし、キリッと冷えてて、美味しかった。
そこら中で焼いてるシーフードがまた美味そう!
ボートの上でシーフードを焼いていて、その縁に前みかん箱みたいな簡易的なテーブルと椅子があり、
獲りたて焼きたてを堪能することが出来る。
完全始動してない胃腸だったけど、そんな様子を見てたら食べぬわけにはいかぬ!
海老の盛り合わせをオーダー!
うまい!
一気に元気になる。てか、私おなか空いてたんだな。
追加でホタテと魚を頼み満足♪海老好きのこおろぎくんもニコニコご機嫌。
アンパワー楽しいっ!
ショッピングとシーフードでフリータイムはあっという間に経って、最後の〆である蛍鑑賞ツアー。
ボート乗り場の近くで子供が飛びこみして遊んでて、めっちゃ楽しそうだった。
家にこもってインターネットやゲームをするよりも、こんな風に遊べる方が健全な心が育ちそう。
子育てするならタイがいい。小さいうちは猿の様に、体を動かして遊んで欲しいな。
そして蛍と出会うべくボートに乗った。
蛍って見たことない。
沢山の星に囲まれて、まるで宇宙の中にいるような幻想的な様子を勝手にイメージし、期待大で出航。
どこやねん!どこに蛍おんねん!さあ来い蛍!!とはしゃいでたら、
私たちの後ろにスタンバってる船頭さんが、おもむろに私の肩を叩き「あそこだ!」と指をさした。
その先には、木にチッカチッカと瞬く小さな光。
・・・え?どうみても豆電球なんですけど。
けっこう遠くから見るからいまいち分かりづらいし、偽もんじゃねえのかと疑う。
しかも船頭さんが、そのチカチカを見つけるたびに「ホラ!あそこあそこ!」とバンバンアピールしてくるから、
船頭に言われるよりも先に探してやる!という事で躍起になる。
え~なんか蛍イマイチ~?と思ってたら、光がこっちに飛んできた。
船頭さんが捕まえて、手のひらの中をそっと見せてもらった。
ほんものやん!
小さい体から一生懸命光を放っているその姿が、健気で愛しくて、そして命を感じた。
豆電球なんて言ってゴメン。
手を開くと蛍は群れの元へと戻っていき、空を見上げるともの凄い大きい月が光ってた。
そんな感じで盛りだくさんツアーは終了し、〆にカオサンの日本食屋台でカレーうどん食って帰った。
充実度高かったな~。