財団法人 住吉学園

神戸市東灘区にある「財団法人　住吉学園」について
仲間のＨａおじいちゃんに聞いたお話です。
住吉学園には学校が無くて幼稚園しか運営していません。
お金があり年に数回　一泊旅行などの行事を無料に近い会費で行っている。
お土産もたっぷりとあり　この様子を楽しく話していました。

住吉学園は東灘区に広大に土地を所有していて地代が収入になっています。
成り立ちは　昔の住吉村に 山林、 池、 土地など、
江戸時代以来のその村独自の共有財産がありました、
旧住吉村は住吉学園という財団法人をつくり
そこに旧住吉村の財産を全部集めました。

参考　旧村の名残としての財産区について
　　　旧東灘区役所跡は「住吉学園」に23億で売却へ
防災まちづくりをめぐる

神戸市への編入合併時には旧町村有の現金や土地などの財産をどのように扱
うかが検討され， 旧住吉村以外の４ 町村は特別地方公共団体である財産区を設置
して， 町村の共有財産を管理していくこととした． 財産区制度の下では， 旧町村
の財産は旧町村区域の住民の意思決定によって処分や活用ができることになって
いるものの， 管理は合併後の市長が行うため， 宗教目的での支出などに制限があ
10
ったり， 非営利目的の利用に限られたりするなど， 住民の自由意思のみによって
財産の処分ができるとは言いがたい． ただし， 市有財産の一部になるため課税対
象にならないというメリットも存在する．
一方旧住吉村は財団法人「住吉学園」を設置して， 村有財産を財団法人に移動
した[ 1 4 ]．そのため村有財産が課税させられることになったが，その反面自由度の
高い財産処分が可能となった． その後， 住吉学園は高度経済成長期以後の大規模
な開発にともない， 旧村有の土地を市に売却して大きな利益を得た． 現在は所有
地を借地とすることによって， 毎年相当額の収入を得ている． その収入を学校へ
寄付したり，神事等の地域行事に支出したりしており，地区への影響力が大きい．
また旧住吉村には住民の自治会として「地区協議会」が存在しているが， 必要な
経費等は主に住吉学園によって賄われており， 非常に低廉な自治会費で活動が行
われている．
地区協議会だけでなく， 青年団や婦人会， 防犯協会などの住民組織も住吉学園
の下に集結して， 住吉学園の支出によって運営されている． 住吉学園の資金分配
は神戸市への合併時の人口構成比に応じて決められており， 当時から人口の多か
った阪急神戸線より南側の地域は， 山手の地域に比べて比較的豊かな資金源を持
っている． そのため呉田地区は旧住吉村の中でもとりわけ住吉学園の影響を強く
受けている地区の１ つであると言える．