12月19日(日) ジャパンタイムズにて京都POSSEの活動が紹介されました。

2010-12-20 10:42:12 | 京都POSSEの活動報告です!
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20101219b1.html
【The Japan Times】 2010年12月19日(日)(共同通信)
写真:京都POSSEのスタッフが相談者から寄せられた事案を検討しています。



『職場でのいじめやパワハラの被害者を助ける学生たち』

10月、パワハラと解雇のおそれに悩むある女性からの電話相談を、NPOの事務所で大学生が集まって検討していました。

女性はSEとして7年間働いていますが、最近、上司や同僚に無視される日々が続き、さらに同僚の会話のなかで近く首を切られるかもしれないということを知りました。

「働き続けたいが、辞めさせられそうになったらどうすればいいのか分からない」と女性は言いました。

女性の置かれている状況をホワイトボードに書き整理しながら、大学生16人は意見を出し合い、相談への対応を検討しました。

数分後、大学生らは女性へこうアドバイスしました。「今後上司などに辞めろと言われても絶対に合意しないでください。また、書類などにサインはしないでください。そして、パワハラの内容をできるだけ詳しくメモなどをして証拠を残しておいてください。」



労働相談は、いじめや職場の違法状態に悩む人々の労働相談を受け付けているNPO法人POSSEの京都支部(京都POSSE)のボランティアスタッフが対応しています。最近は特に相談件数が増えていると言います。

京都POSSEは今年2月に法律を勉強する20人ほどの大学生と大学院生が立ち上げました。彼らは電話やメールでの労働相談を24時間365日、無料で受け付けています。

NPO法人POSSEは、2006年に東京で発足しました。今年は京都に加え、3月には仙台にも新たな事務所を立ち上げました。

彼らは、違法行為や過酷な労働を強いる「ブラック企業」の問題に取り組んでいます。

相談者に対しては、会社都合ではなく「自己都合」で退職してしまうと、失業給付を受給する際に不利になってしまうと言うようなこともアドバイスします。

パワハラの実態をメモして証拠に残しておくことは、職場復帰するときや、会社に補償を求める時に重要になると彼らは指摘します。

POSSEは相談者の状況に合わせて、弁護士や労働組合を紹介します。

また、12月10日には、ブラック企業について特集を組んだ雑誌も発行しています。

ブラックな企業とは、元々はやくざのような団体とのつながりがある企業のことを指していました。しかし最近、インターネットなどで仕事を探す人々にとって「ブラック企業」とは、表向きは法律の遵守などをうたい適切な労働環境を整えているという印象を与えているが、実際には、過酷で時には違法な労働を強いる会社のことを指すようになりました。



過労死弁護団全国連絡会議の松丸正弁護士は、「最近、企業は経済不況の中で、従業員を育てるために時間を割かなくなった」と指摘します。

松丸弁護士は、一部の企業は著しいくらいに傲慢になっているといいます。というのも、一度に大量の労働者を採用しておき、必要な水準に達しない人を使い捨てるように首を切ることが許されるという態度を見せているからです。

また、松丸弁護士は、学生は大企業も含めて「ブラック企業」に対して警戒するべきで、厳しい就職状況であるとしても、絶対に「ブラック企業」に勤めるべきではないと言います。



今年POSSEに寄せられた労働相談の数は、すでに去年の件数(約200件)の2倍にいたっています。

POSSEは、若年労働者を組織的にいじめることで辞表を書かせる、あるいは十分な休息抜きの長時間労働が原因で引き起こされる「うつ」によって自ら辞めることを強いる、といった企業のやり方を明らかにしています。

京都大学大学院生で京都POSSE代表の坂倉昇平さん(27歳)は、同じ世代のスタッフが相談に対応するので、若年労働者は気軽に相談できると言います。

「ほとんどの場合、労働者は会社の違法行為に気づいていません。私たちは、まず原点に立つことで、悩んでいる人たちを助けることができます。」と坂倉さんは言っています。




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☆京都 POSSEでは『ボランティアスタッフを募集』しています!
京都POSSEは労働相談、政策研究・提言、調査活動、労働法教育事業、労働法セミナーなどのイベント運営等を若者自身の手で行うNPO法人で、2009年12月に設立されました。
労働相談の件数は全国から年間300件を超えています。
現在、京都大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学など京都の大学や、大阪大学、大阪市立大学など大阪の大学の学生も参加し、社会人も合わせて約30名のメンバーで運営しています。
「ひとまち交流館京都」市民活動総合センター(河原町五条下る東側)内に事務所を構え、活動しています。

労働や貧困の現場を知りたい、勉強したい、自分の力を社会のために発揮したいといった方は、是非一度見学にいらしてください。
最近ではボランティア説明会やイベント、メディア記事を見てなどから、新しくボランティアに参加してくれている人が増えています。
時期や学年、学部等問いません。
連絡は京都POSSE事務所の方に電話又はメールを頂けたらと思います。

TEL:075-365-5101
E-mail:kyoto@npoposse.jp

お気軽にご連絡下さい。連絡お待ちしております!



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NPO法人京都POSSE
■京都事務所:京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1
「ひと・まち交流館」2階京都市市民活動総合センター内NPO法人POSSE
TEL/ FAX:075-365-5101
E-mail:kyoto@npoposse.jp
HP:http://www.npoposse.jp/
京都POSSEブログ:http://blog.goo.ne.jp/kyotoposse




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