津輕海峽冬景色

新年会が行われる頃でございます。

今日、そんな新年会で「津軽海峡冬景色」を歌って下さった女性がいました。

出番が近づきました。
衣装に着替えるために　お部屋に案内しました。

「お手伝いしますか？」
「あ　お願いします」

その衣装は　むらさきを基調とした　品のある洋装でした。

大変美しい女性です。

その方は　「私、子供の頃、右腕が不自由になり‥‥」と　しずかにお話くださいました。
そして、なぜ、津軽海峡冬景色なのか　それは　その方のお母様が　その方が背負った　体のことを思い　北海道に行くことになった彼女を思った　その心情の入った歌だったからだそうです。

「３ヶ月　練習に通いました」
「まあ、そうでしたか」

彼女は　緊張し　少し震えながら　津軽海峡冬景色を歌い上げました。
会場から　暖かい拍手が届きました。

私は　感動したのです。
私も　この歌は１８番です。

しかし　今日　津軽海峡冬景色が　私の中で意味を持ったのです。

歌の力　昨年の紅白のテーマでしたね。
その意味を　今日　実感したのかもしれません。


石川さゆり -津輕海峽冬景色