私の母親は 79歳 腰は曲がっているが 元気だ。
母親は 実家で 姉夫婦 孫夫婦と暮らしている。
父が死んで9年経つが 元気で困る‥‥ なぜかというと
若い頃と同じように 買い物に行きたい 旅行に行きたい 親戚に泊まりに行きたい‥‥
もっと お金がほしい‥‥
年をとったにもかかわらず 文句と要求ばかりだ
客観的に見て 母親は 恵まれている
感謝の言葉だけしか 出てこないはずだ
‥‥なのに 出てくるのは 文句ばかり で ある。
寝たきりになって うつうつになるよりは いい ‥‥と言う考え方もある。
しかし 実際に母親の要求や話を聞いていると
なんて わがままな女じゃー と 自分の母親ながら 頭が痛くなる。
だから 母親とは たいがい けんか腰だ。
「ばあちゃんだって!」と 負けずに口答えしてくる。
私は 同居していないので たいしたことはない。
一緒にいる みんなのことを思うと‥‥ うーん 申し訳ない気持ちでいっぱいになる‥‥
母親が来ると ドッと疲れる そんな自分は異常なのか??
いや 異常ではない ‥‥血の繋がった 母と娘は あんがい そんな感じなのだ。
2年位前に 佐野洋子さんと 中山千夏さん を読んだ。
私だけではない‥‥
安心するのも 変な話だが やはり 親のありがたさは
親が死ななきゃわからないものなのである。
昨日 母親が病院帰りに 寄って行った。
お昼だったので 「おいしいものを食べに行こう」と とんでんへ‥‥
母は はこだて育ち なので 魚が好きだ
ちょうど さばの旬 「おいしい おいしい」と 食欲がある。
なるべく ケンカに ならないためには
母の話を聞くのではなく 母に私の話を聞いてもらう体勢にすればよいのだ。
これは 最近 自分で体得したもの
母は 聞き役なので わがままな事がいえない
あはhhh
今回は 実に精神衛生のいい 私である。
買い物があるという母親を お店の前でおろす。
「ごめんね。あんな手紙書いて‥‥」と ぽろりん と 素直に言う‥‥
驚いた! いつになく 素直だ
母は ショートステイに行った時 私に 手紙を 書いてくれる。
毎回 同じような内容だ。
ほんとに本人が書いたのか と 思うほど 感謝の言葉にあふれている。
手紙に書いていることが 実生活に反映されれば 悟りの境地だ。
しかし 書くことは出来ても 実行は出来ない ‥‥おしいところである。
この間の手紙には 母のグチが書かれていた。
だから 母は ごめんと 言ったのだ。
いいではないか。 グチは 吐き出さなくてはいけない。
手紙に グチを書いた事で スッキリしたと言う。
いいよー どんどん かいてちょーだい!
それが 一緒に暮らしているみんなの 平安に つながるはず‥‥
カンサンジュン『母』 集英社
半分まで 読み進んでいる‥‥
韓国語で 母 は オモニ なんですね。
わたしには 母は 重荷 と いうことで
なんだか 笑ってしまった いけない娘である。