NTTの電波塔が見える道で、塀にそって紅葉した木がある。
木には、多くの赤い実がなっている。
実はこの葉が紅葉する前に、この赤い実を見ていた。
しかし、その時は、何の木の実か分からなかった。
その後、市立川越高校のハナミズキの実を見て、この木もハナミズキだと分った。
その時よりも、だいぶ紅葉が進んでいる。
すでに、葉の落ちているところもあり、赤い実がよく目立つ。
ハナミズキは何本もあり、少し行くとまだ緑の葉があり、赤い実と良いコントラストをなしていた。
赤い実は、青い空にも映えるなと思っていると、後ろから声をかけられた。
「これは、何の実でしょうかね」
振り向くと、小型犬をつれた女性がいて、木を見上げている。
ふいをつかれて、とっさに「ハナミズキ」という名前が出てこなかった。
「春に花が咲いていたはずなんですがね」
そう言ってから、自分は今年の春に咲いていたであろう花を、見ていないことに気づいた。
来年の春は、ここのハナミズキも写真に撮ろう。