My Data of Dragons

中日ファンの評論。

勝つ執念は?

2007年07月08日 | 敗北(TV観戦)
<CAPTION>【8日・ナゴヤドーム】◇9回戦・中日3勝5敗1分 ◇観衆38,214 試合終了</CAPTION>
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪神 0 0 0 2 1 2 1 0 0 6
中日 0 0 2 0 1 0 0 0 0 3
[勝]ジャン  14試合 4勝 4敗
[S]藤川  32試合 3勝 2敗 19S
[敗]クルス  2試合 1敗
[本]林13号2ラン(山本昌・4回)、矢野1号(クルス・6回)


 阪神が逆転勝ちで借金を6に減らした。2点を追う4回、昨年8/12からナゴヤドームで27イニング得点できなかった中日先発山本昌から林の13号2ランで同点。5回には金本のタイムリーで勝ち越した。同点とされた6回は矢野の昨年10/4以来となる1号ソロ、鳥谷のタイムリー内野安打で再び勝ち越した。先発ジャンは5回3失点で4勝目。最後は藤川が3人で締め19セーブ目をマーク。中日は3回に先制するも2人目クルスが打たれ来日初黒星を喫した。チームは2カードぶりの負け越しで貯金を7とした。


 痛い負けだと思う。昨日いい雰囲気が作れただけに。今日勝てば乗っていけるような気がしただけに。いろんな敗因はあると思うが一番許せなかったのはベンチが6,7回でこの試合をあきらめかけたことだ。なぜ7回矢野をフォアボールを出した時点でラミレスを代えなかったのか?遅くとも関本をフォアボールにした時点で絶対に代えなくてはならなかったはずだ。いくらJFKが出るって言ったってこの試合まだ捨てる場面じゃなかったはずなのに。そんな余裕があるなら5回ツーアウト満塁でシーツの場面、山本昌を代えるべきではない。シーツを抑えてくれるのを願って投げさせたほうがまだ勝ちに対する気持ちが強くなるはずだ。ただそんなチーム状態ではない。山本昌を代えたのは正解だったと思う。むしろ遅いぐらいだった。だったらラミレスだって、6回ツーアウト1塁2塁の金本のクルスだって代えなきゃならなかった。結果的には負けていた確率のほうが高いであろうが、勝利に対する執念がどうしても感じられないファンにとって一番許せないことのように思えてならなかった。これが一番残念でならない。
 今日の山本昌は正直、前と違うと思っていた。前にも書いたが今年の山本昌は右のインコースのストレートを使えてないのでベース左側の変化球を狙い打たれているケースが多かった。今回はベース右側をうまく混ぜてピッチングしていたと思う。確かに微妙に外れたり打ち返されてたこともあったが、そのおかげで阪神打線もベース左側のスライダーやスクリューを結構引っ掛けていたと思う。それが得点した直後、大事にいこうとしたのかベース左側のコントロールピッチングに戻ってしまい林にスタンドに運ばれた。球威もあるだろうが去年までの闘志むき出しの打って見ろピッチングではないのである。このまま気持ち変わらずおわってしまうのだろうか?
 ちなみに去年と違うといえばこれも毎回言っているのだが、じわりじわりと相手ピッチャーを苦しめる攻め方をしていない。むしろ助けている。今日のジャン、明らかに4回からイライラしてコントロールを乱していた。落ちる球も減りストレートばっかり投げていた。狭いゾーンで狙い球を定められる展開になっていて勝手にカウントも悪くしていったケースも多かったのに、何回か早いカウントで難しい球を打ち損じていた。おそらくツーストライクまで手を出さない作戦だったら勝手にジャンが崩れていったはずだ。
 結局前と同じくもどかしい試合で負けた。また元に戻ってしまうのだろうか?このまま終わってしまうのだろうか?