My Data of Dragons

中日ファンの評論。

アニバーサーリー

2007年07月24日 | 敗北(TV観戦)
<CAPTION>【24日・ナゴヤドーム】◇11回戦・中日4勝6敗1分 ◇観衆35,658 試合終了</CAPTION>
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪神 1 0 0 0 1 0 1 2 3 8
中日 0 1 1 0 0 2 0 1 0 5
[勝]久保田  51試合 2勝 2敗
[S]藤川  37試合 3勝 2敗 23S
[敗]岩瀬  36試合 1勝 4敗 25S
[本]矢野3号(山井・5回)


   阪神が逆転勝ちで今季8度目の3連勝。借金を2とした。阪神は1点を追う8回、中日5人目の平井を攻め、矢野のタイムリー3ベースと藤本のタイムリー2ベースで2点を奪い逆転に成功。再び同点とされた9回には抑えの岩瀬から、代打狩野のタイムリー2ベースで勝ち越し、シーツの2点タイムリー2ベースで加点した。勝ちは久保田で2勝目、セーブは藤川で23個目。中日は12安打、8四死球も14残塁。8回同点に追いつく粘りを見せるも、リリーフ陣が乱れ連勝は2でストップ。負けは岩瀬で4敗目。巨人とのゲーム差は1と変わらず。


 後半戦スタート、うまく回転しない中でこの位置にいる中日がやっぱりセリーグ一位になるだろうというほとんどの評論家の前半戦の総括だったが、では後半になったらうまく回転するのか?その答えが描かれていた今日の試合だった。
 この試合の敗因は森野と紀だ。前半のうちに大差をつけられる試合だった。取れるところで取らなかったからこんな展開になってしまうのだ。昨日の森野と紀は最終打席以外、徹底してアウトコース攻めをされた。阪神はポイントをつかんでいる。福留がいないとなると4,5,6番をなんとかすれば大量失点はない。いままでウッズを歩かせてその後の森野、紀に打たれているケース、特に長打を食らってやられているケースが多かった。元来引っ張りが好きな二人という傾向もつかんでいたのだろう。ただ二人とも外角を反対方向へ持っていく技術を十分に兼ね備えている。紀はバースデー、森野は目の前でウッズが歩かされているという心理が働いたのか、二人とも自分で決める気満々でまったく対応できなかった。紀は後半2打席対応していったが正直ときすでに遅し、森野にいたっては最後まで対応できなかった。今年の阪神戦は本当に矢野のリードにやられている印象がある。おそらくあと2試合もこういう攻め方をしてくるだろう。もう一度つなぐバッティングを原点にもってきてもらいたい。それにしても12安打に7フォアボールで5得点となると、落合監督ではなくても攻撃陣が敗因といいたくなる。
 対して中日の与えたフォアボールは3つだけだったが、これが致命的になっている。7回葛城には私にはもったいなく思えた。だがバッテリーはあっさり出している。ワンスリーからあの振ってくれれば儲け物というスライダーはあまりにも消極的だ。決して勝算のない相手ではないだけにあまりにももったいなかったと思う。8回のシーツのフォアボールもツーアウトから与える場面ではない。結果的にはシーツにとどめを刺されたがランナーなしでなぜフォアボールを出してしまったのか?
 後半初戦敗退、おそらく状況は前半よりよくなるという可能性は低いだろう。各選手に考えた一つ上のプレーを期待したい。例えば堂上、初球の変化球の空振りでストレートが来ないことを読んでほしかった。ひとつひとつ考えたプレーをすれば道は開けると思うのだが。