ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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【追記】歌詞を考える  KinKi Kids 『恋涙』

2018年01月01日 00時09分05秒 | 歌詞を考える

こんばんは、ジニーです。

 

 

今日は、1月1日。

堂本光一くんの誕生日と言うこともありますので、

Kinki Kidsの「恋涙」、考えてみました。

 

てか、「れんるい」っていうんですね。

「こいなみだ」だと思ってました。

 

 

さて、どういう形で考えていこうかな。

とりあえず歌詞は、こちらからご確認ください。

『恋涙』

 

 

これは一人の女性が主人公になっていますね。

ある意味ふたりの共作の十八番な形です。

 

この歌は、解析がとても難しいです。

意味を紐解くという意味でもそうですが、それ以上に行間や

言葉の真意(と思われるもの)などを汲み取るのがとても難しいと

感じます。

上手く形容できないですけど、一編の小説のように一筋縄にはいかない

イメージですね。

 

とりあえず、頑張ります。

 

 

れんるい・・・恋涙に対する語りかけがこの曲の中心になっています。

「あたしが勝っても恨みっこなしよ」

いきなり躓きですよ。

恋の涙に対して、何を賭けているのか・・・。

 

しばらくここにこだわって止まっていましたが、歌詞の答えは歌詞の

中にあるという事ですね。

読んでいく中で何となくわかってきました。

 

おそらく、この勝ち負けは恋が続くこと、終わることを示しているの

ではないかと思います。

恋に涙はつきものです。

しかしその涙が、恋を成就させる物であることを強く望んでいます。

 

 

「死なせない」

 

 

強い意志です、何があってもこの恋をあきらめることはないという

意思表示がここにあります。

この主人公にとって、この恋は運ばれた命、つまり運命なのですから。

 

 

この恋は生きていることの、あたし自身の存在証明となっています。

だからこそ、生のイメージが詞を埋めていきます。

 

「血液が流れる」

「呼吸は続く」

 

あなたを愛するために生きているのです。

あなたを愛するために、あたしはこの命を死なせないのです。

情念ともとれそうなこの想い。

どこまでも深い愛を垣間見せます。

 

ただ、恋とは相手あってのものです。

いくら強烈に相手を想っても、必ずしも相手が同じ熱量で思いを

返してくれるとは限りません。

少しの油断で、恋の結び目はもろくもほころびます。

 

その死角に言いしれぬ恐怖を感じているのです。

「幸せすぎて怖い」という化石になりかけたフレーズを、

こういった表現で新しい命が吹き込まれた印象です。

 

一番は、自分が生きている意味であるあたなとの恋と、その幸せに

隠れて息を潜める「試練」の前触れを歌っています。

 

それを受けてのサビ。

これも難しいですね。

二度と帰らないでとするのは、やはり涙は出来るだけ流さないで

いたいという想いの表れに感じます。

しかしながら、堕ちないで銀河の星となって輝くことを望んでいます。

それはなぜだろう?

ここに言う涙って、言い涙ではないのだろうなって想ってます。

自ら夜を彩ることも出来ずに、夜にもたれるしか輝くすべを持たないのです

そこまで強い光とは思えません。

じゃあ、なんでそんな涙を銀河に輝かせたいのか、これについては最後に

述べたいと思います。

 

 

さて二番。

愛しの顔が曇った、試練が迫ってくる合図です。

一番のBメロで首をもたげていた予感が、訪れたわけです。

 

あなたがあたしを傷つけまいとついた優しい嘘(この手の男の持つ優しさ

の履き違え)は夜を越えて、朝を知らせる太陽となって

二人を照らします。

その太陽が作り出した陰に隠れて、あなたは秘密を重ねるわけです。

そんな二人を睨む太陽。

恋で泣かした人と、恋で泣かされた人の両方に同じ罪を振り分けるように。

 

そんなすべてを見透かしているあたしは、ただ激しく涙します。

縫って堕ちるというのは秀逸な表現ですね。

頬という大地を堕ちる涙は、取り乱す心と振り乱す身体に揺られ

ジグザグと縫うように流れます。

そして、涙は傷つきこわれそうな心を縫うように癒やしてもいるのではないかと

感じることも出来ます。

 

そして、自分自身に言い聞かせるように言うのです、大丈夫と。

喜びも悲しみも、その両方が愛を育むものだと。

 

そんな涙を、すべてうけとめようとします。

自分の物にすることで、やはり「死なせない」と綴るのです。

 

二番では、生まれた疑念と、それでも愛することをやめない強さが

歌われます。

 

 

 

全体を通して、浮かび上がるのは強く恋に生きる一人の女性です。

しかし、決して確固たる強さを持っているわけではありません。

むしろ、一陣の風に倒れてしまいそうな儚さを持ち合わせています。

それでも、命を賭けて愛すると決めた人が出来ました。

この恋を簡単に死なせるわけには生きません。

だからこそ、流す涙をなきものとはせず、銀河に飾り共にあらんと

するのです。

時につらい現実を目の当たりにする事もあります。

しかしそれらは恋をあきらめさせる要素にはなりません。

より一層強くなろうとする自分が生まれます。

 

 

 

僕はこの歌詞から感じたのは、

 

 

「死ぬほど愛している」

 

 

ではなく、その想いのさらに上を行く

 

 

「生きている限り愛している、愛しているから生き続ける」

 

 

という情念にも似た感情です。

 

 

だって運命の恋だと感じたから。

命として運ばれた恋に命を賭するのは、自然の摂理でしょう。

 

きっと、この主人公の女性はずっと恋の涙とともに行きながら

その都度、新しい強さを身にまとっていくのだと思います。

 

 

儚いメロディーに強い意志を感じるのは、そういう想いが込められて

いるからだと、そう感じます。

 

 

 

前回の「銀色 暗号」の時もそうですが、あくまでファンではない

一人の人間が、考えたものですので、ファンの方々の見解とは

大きく違う部分があるかと思います。

どうぞ大目に見てやって下さい。

 

初めてのリクエストに舞い上がって臨んでみましたが、

剛くんの歌詞は一筋縄にいきませんね。

時を経て、また違った景色を生み出していきそうな歌詞です。

いやぁ、すげえな。

この二人の共同作業はハンパないっすわ。

 

 

 

よろしければこちらも

歌詞を考える KinKi Kids 『銀色 暗号』

歌詞を考える Kinki Kids 『Topaz Love』

歌詞を考える Kinki Kids 「陽炎 〜Kagiroi」 - ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

 

 


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ありがとうございました!! (みき)
2018-01-05 16:09:07
あけましておめでとうございます。
新年早々にすてきなお年玉をいただいた気分です。
ありがとうございました。
私は今日から仕事始めです。でもまた明日から3連休。今日もお休みすればよかった・・・。

今回もおかげで長年のもやもやが晴れました。
「運ばれた命」=「運命」
これは、私は最近気づきました(笑)。
ジニーさんの『銀色 暗号』の歌詞を考えるを読んでから、私なりに『恋涙』の意味を考えようと歌詞を読み直したり、鼻歌で歌ってみたりといろいろとやってみて「あ、これって運命ってことだ」と発見してひとり興奮していました。
運命の恋っていうとなんだか軽いのですが、「恋」から発生するすべてのことを受け止めていくだけの覚悟があるというようなことなのかなと思いました。
この歌も普通の恋愛ではないように感じています。だから「死なせない」なんて強い言葉を使ったり、「あたしが勝っても恨みっこなしよ」と言っているのかな。普通は勝つはずがない恋なんですよ、きっと。だから「生きている限り愛して、愛しているから生き続ける」ほどの覚悟にも似た気持ちなんだと思いました。(ジニーさんの文を引用しました)そのくらい人生をかけて恋をするんです。
とにかく一途なんです。あ、一途ではなくて運命。

色々な解釈が出来て、とても楽しいです。ジニーさん、本当にありがとうございました。
これからもブログを楽しみに拝見させていただきます。

【1月24日にキンキの新曲が出ます。これは7年ぶり?のふたりの共作です。「Topaz(トパーズ) Love」というタイトルですが、実はこの曲は昨年の7月のキンキ20周年イベントでふたりが突然作り出した曲を仕上げたものです。最初は「突発ラブ」というタイトルでした。剛くんの突発性難聴とかけています。剛くんの突発性難聴になった時の気持ちなども歌詞に含まれているものになっています。これも素敵な曲になっています。この曲はそんなに歌詞をひねって書いていなかったと思います。もし機会がありましたらぜひ聴いてください!(キンキの押し売りみたいですみません)
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