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にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

受賞後の生活

2023年01月20日 | 小説
ありゃま。
また更新が一か月以上開いてしまった。
相変わらず小説を書くこと以外は筆不精な私。
日々の生活の中で、「あ、これブログに書きたい」と思うことは多々起きるんだけど、時間が経つと忘れてしまう。
特に画像があったほうがいいような内容だと、アップするのが面倒でほぼ挫折する。
例えば受賞作品が載ってるページとか、写真を撮る作業までは何とかこなしたんだけど、
一ヶ月経った今もケータイの中でじっと出番を待ってる状態。

というわけで、投稿生活からおさらばして早三ヶ月近く。
去年の今頃は4月締め切りの「大藪春彦新人賞」と、6月締め切りの「オール読物新人賞」に向けて、毎日せっせと小説を書いていた。
受賞した今年はガラリと変わり・・・と言いたいところだけど、なーんにも変わってない。
相変わらず仕事の日は帰ってから小説執筆の間にゲームをし、休みの日は一日中ゲームの合間に小説を執筆している。

ただ一つ変わったことというと精神面くらいかな。
去年は、「今年も駄目だったら作家デビューはあきらめて、これからは自分の好きなように書いていこう」とまで追い詰められていたもんなぁ。
「このまま書いていてもいいんだよ」というお墨付きを得られたことが一番嬉しい。
投稿生活10年目にして受賞できて、本当にラッキーだった。

そのうちブログを新たに設けて、投稿生活時代の「あるある」を書いていこうと思ってるんだけど、
ここだけでこの有り様だから、はてさていつになることやら。

来月から受賞作がアマゾンで読めるようになるので、この場で宣伝するかもです。
よろしく^^






筆不精にもほどがある

2022年11月23日 | 小説
自分的には、「ほんのちょっと書くのをサボってる」程度の感覚だったけど、見てみたら4カ月もご無沙汰してた!!

この間何もなかったわけではなく、椎間板ヘルニアみたいなのになって整形外科に行ったし、姿勢が悪いからこうなるのかと整体にも行ってみたし、寒くなってきたらまた股関節と膝の具合が悪くなってきたし・・・

でも何よりおおごとなのは、ついに投稿生活に終止符を打つことになった、ってことだろうなぁ。
そう、やっと新人賞を取ることができた。
これからは応募の為じゃなく、本にする為に執筆することになる。
・・・と頭ではわかっていても、今一つ実感がない。
「本当に私でいいの?」って思ってしまう。

この重苦しい気分の正体は何なんだろう。
出版社に対する責任?
自分の能力への不安?

いずれにしろ、「書かずにはいられない」ということだけは確かなので、これまでと変わりなくひたすらパソコンに向かってるしかないんだけど。
プロとしての自覚が湧いてくるのは、まだまだ先のことになりそうだなぁ。




今までとこれからのこと

2020年10月07日 | 小説
さて、全作撃沈判明から早一か月。
若い頃なら、「どうせ私は才能なんかないんだ(ウジウジウジ)」とのんびり落ち込んでいるところだが、還暦を過ぎた私にそんな贅沢な時間は残されていない。
というわけでネットにアップする作品選びと心機一転を兼ねて、これまで書いた小説を整理整頓した。

そこでまず気づいたことが一つ。
えっ、私ってまだこんだけしか書いてないの?!

この8年間、寝食忘れて書きまくっていたつもりが、数えてみると中編が4作と短編13作。
とっくに40作くらいは越えてると思ってたんだけど、どうやらアイデアやプロット止まりの作品も、脳内で執筆作品にカウントされていたらしい。
「やっぱりダメだった」とあきらめるにしても、30作は書いてからにしたい。
ということは、あと2年で15作? 
1年間に7作以上?
・・・・・・ムリッ
と叫びたいところだが、悔いを残すのもヤだしなぁ。

もう一つ気づいたのは、バイオリズムなるものがあるとしたら、底辺は2015年で、頂点は2018年だったってこと。
2015年も応募全作撃沈。
2018年は5作応募して、一次通過1作、二次通過1作、最終候補1作。
この年に結果を出せなかったのが、今から思うと痛恨だった。
あ、3年周期だとしたら、来年はまた頂点じゃん^^(こんな能天気さで、ホントに7作も書けるのか?)

とりあえずまず1作、ネットにアップしました。
HPからのリンクで読めるよ~。

来年は身の程知らずを承知で「江戸川乱歩賞」におうぼしようかな。
どんな結果になろうと、2年後は真っ白な灰になっていたいから頑張るしかないよね。(こういう例えを出すところに歳が出るんだよなぁ)


今年はダメでした

2020年09月02日 | 小説
毎年3月から6月にかけて2作から3作の小説を新人賞に応募し、8月の結果発表を待つわけだけど、今年はすべて撃沈した。

特に「オール読物」は大ショック。
2年前までは、1次か2次にはほぼ残れていたのに、去年からかすりもしなくなった。
いきなり筆力が落ちるとは思えないし、作風を変えたわけでもないのに何でだろう。
自分一人だとどんなに考えても原因がわからない。
こりゃいよいよ、どこかの小説教室に通わんと駄目かな。

8年前、小説を書き始めて、
「5年やってみて予選も通らないようだったらやめよう」
と決めて応募したら、いきなりのオール読物新人賞1次通過。
これですっかり舞い上がり、
「10年やってみて、受賞できなかったらやめよう」
に計画変更。
5年目に最終候補に残れるところまできて、そこまでは順調だったのに、いきなりの足踏み状態。
この調子だと進展のないまま、自分で決めたタイムリミットを迎えてしまいそう。

もちろん10年過ぎても小説を書くこと自体をやめるつもりはないけどね。
今回の公募全滅を機に、ネット発表のほうに少しずつ軸足を移していこうかと思ってる。
今後落選作から最終候補に残った作品まで、すべてネットに上げていくつもり。
予選通過作は、一応小説になっていると認められた作品だから、読みづらいってことはないと思うよ。
乞うご期待(?)


右往左往

2020年01月15日 | 小説
人間というのは誠に欲深いもので、最初の頃は「とにかく予選を通りたい!」とだけ願い、通過者100名以上の小さな文字の中に自分の名前をみつけただけで、本屋の中で万歳三唱してしまうほど喜んでいたのに、次第に名前だけでは飽き足らなくなって「最終に残って批評が欲しい!」と切望し始め、いざそれも叶うと「絶賛されて受賞したい!」という身の程知らずな願望を抱くようになった。

それでも初めて候補になった時はまだかわいかったよね。
「あこがれのプロ作家に私の作品を読んでもらえた」というそれだけで感動してたんだもん。
けれど三度目の正直がならず、これまでにない酷評を食らった今は、無我夢中で突き進んでいた道が消えたような気分。
この先どうすればいいのかさっぱりわからん。

努力で伸ばせるのは文章力に限られる。そしてその方面はどうやらクリアしているらしい。
これまでの批評でも、「最後まで飽きずに読ませる筆力を高く評価する」と言われ、前回は「筆力だけなら受賞作より上」とまで言ってもらえた。
なのに何がダメなのか。

今回の総評で今野敏先生が述べている新人に求めているのは整った綺麗な文章ではない。定まった円の中に収まっているのではなく、その円から何かが飛び出しているような作品だという一文が答えなのだろう。
きらめき、センス、感覚。
どれも努力で身につくものではなく、もし欠片くらいは持っていたとしても、磨くには時間がかかる。それだけの時間が自分にあるかどうか。

ここらで一度小説から離れてみるのも手かもしれない。マンガを描いていた時も、しばらく描くのをやめると絵柄がガラッと変わったりしたから。
・・・などと言いつつ、この3日間で小説のプロットを1つまとめてしまったのだ。
だってしゃあないよね。もうご飯を食べたり息をしたりするのと同じレベルで、書くのが当たり前になってるんだもん。
「数十年前の冒険小説を読んでいるようだ」という酷評にへこみつつ、だったらいっそ昭和を舞台にして書いちゃろか。そうしたら陳腐さはリアルさに化けるかもしれんぞなどと頭の隅で思ったりしてる懲りない私です。

これはもう、寿命がある限り突っ走るしかないな。