にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

脳と内耳の造影MRI検査

2021年06月02日 | 健康
気管支鏡検査、造影CTに続き、造影MRI検査も制覇した。(別に制覇を目指してるわけじゃないけど)

何をされるかわからないと怖いので、いつも原理や他の人の体験談を調べてから受けるようにしてる。
今回も「閉所恐怖症の人には辛い」「音がやかましい」等の知識を仕入れ、なんで磁石で画像が撮れるのかとネットを漁ってみた。

「電子とともに原子を構成する原子核の中には、その原子核スピン(以下「核スピン」)により磁石の性質を持つものが多く存在する。(略)ここに外部から(強い)静磁場を作用させると、核スピンの持つ磁化は磁場をかけた向きにわずかに揃い、全体として静磁場をかけた向きに巨視的磁化ができる。この際、核スピンは静磁場方向を軸として歳差運動を発生する。この運動の周波数はラーモア周波数と言われ、かけた静磁場の強さ及び磁気モーメントの強さに比例する。(略)核磁化を励起するためのコイルは、RFコイルと呼ばれている。 そこに特定周波数の電磁波(ラジオ波領域)のパルスを照射すると、照射電磁波の周波数とラーモア周波数が一致した場合に共鳴が発生し、回転数が変化する(核磁気共鳴現象)。照射が終わると元の状態に戻る。重要なのは、このパルスが終わって定常状態に戻るまでの過程(緩和現象)で、それぞれの組織(通常のMRIであれば水素原子の置かれている環境)によって戻る速さが異なることである。核磁気共鳴画像法ではこの戻りかたの違いをパルスシーケンスのパラメータを工夫することにより画像化する」

はい、意味がわかった人、手を上げて。
私は読解力には自信がある方なんだけど、3回読み返しても日本語とは思えんかった。
知ってる単語はところどころにあるけど(スピンとか、励起とか)、だからなんで画像化できるの?ってとこがさっぱり。
こういうのを発見して、理解して、応用した人たちって、本当に凄いと思う。(ノーベル賞を受賞したらしいけど)
そういう人たちも私も、MRIで脳を撮影したら同じように写るんだよね。それも不思議。

さて、仕組みはチンプンカンプンなまま検査に挑んだ私。
まずは徹底して金属の有無を調べられた。
場合によってはマスカラやラメ入り化粧品も、金属を含んでるからアウトなんだってね。
私はもちろんスッピン、ペースメーカーも補聴器も一切なし。身に着けてる物で金属部分は眼鏡とブラのホックだけ。
なので事前チェックはあっという間に終わり、いざ機械の前に。

調べる部分は頭なので、検査台に横になった後は頭をしっかり固定された。
緊急用のブザーを渡されて、寝たまま機械の中に入っていく。
気管支鏡検査を受けた時は、薬物処刑される死刑囚になったような気分だったけど、今回は死体になって火葬場の炉の中に送り込まれるような気がした。
周囲は真っ白な壁で、閉所恐怖症ではない筈なのに、圧迫感が凄い。
パニくりそうになってヤバいと思ったけど、目を閉じたら気にならなくなった。
子供の頃、空き地の土管の中に入って遊んでた時は平気だったのに、なんでだろう(歳がばれるな)。仰向けのまま動けないという状況のせいかもしれない。
このまま寝てしまおうかと思った時、来ましたよ、噂の音が。
大きい音だと知っていたけど、いきなり聞こえた時はビクッとして飛び上がりそうになった。
どんなにでかくても単調な音なら寝る自信はあったんだけど、ぜんぜん種類の違う音がいきなり鳴るんだよね。
不意打ち的な音と申しましょうか。
ピーピーと高い音がするかと思うと、ゴトンゴトンときたり、バリバリときたかと思うとズモモモと響いたり。
ヘッドホンをはめてもらってたけど、ぜんぜん役にたたんかった。
検査半ばくらいで、音がたまらなく不快になってきて、何とかして気を紛らわせなければといろいろ試した結果、書いてる小説の続きを考えていたら音が気にならなくなることを発見。
そんなこんなで、造影剤を注射してからの撮影も何とか乗り切れました。
あ、体験談では誰も書いてなかったけど、私が一番困ったのは途中で鼻がかゆくなったこと。
かゆいのに掻けないというのは、けっこう辛かったよ~。

次の受診日は7月なので、それまで結果はわからない。
なので、顔面神経麻痺闘病記はまだまだ続きます。

コメント
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