黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

鍼の硬さ柔らかさ

2010-07-21 12:58:27 | 施術の説明 はり・鍼
昨日の鍼の話にさらに追加のお話 
      
銀の鍼は打つのに難しいので練習にいいと書きました
では実際に難しさを見ていただこうと撮影したのが次の画像
      
 


上からステンレスの3番  銀の2番  銀の1番  銀の0番
 
銀の柔らかさが解るのではないでしょうか 
このように柔らかい鍼の場合ちょっとした手先の加減で鍼が曲がります
初めて講習会で銀の0番を使用したときは本当に一撃で鍼をだめにして涙目になったのを覚えています
またお互いに打つ場合は相手の鍼をお借りして打つわけですから
  ダメにする=相手の鍼をダメにする 
というのもあって余計に凹んだものです
鍼管へ入れるところから実際に入れるまで少しでも荒っぽくなるとダメ
このため練習にはいいわけです 
      
ちなみに銀鍼を練習した後でステンレスを使用するとびっくりします
あまりにも簡単に入るので

銀の鍼を使わない治療家でも銀鍼の練習は必要だと思います
ステンレスのディスポは簡単です多少の無理をしても入ってしまいます
これが問題なんですね
無理をしていても入る=無理をしていることに気付かない
結果として患者さんに負担がかかったり鍼に無理がかかりすぎて事故につながりかねなかったり

学生時代にお世話になった治療家の先生も治療には一切銀鍼は使用しない方でしたが、練習では銀鍼との事でした
 「先生のような人でも練習するんだ」
という驚きとともにやっぱり銀鍼は難しいんだなと思い
そして先生のこの姿勢は自分も見習わないとと思ったのです

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