黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

鍼の種類 当院で治療には使わない鍼

2010-07-20 17:10:22 | 施術の説明 はり・鍼
当治療院では使わない鍼もあります
それはディスポーザブル(使い捨て)でない鍼
治療院でディスポの鍼を使用する一番の理由は安心感のため
      
毎回毎回患者さんの前で封を切る
これが何よりの安心感だろうと考えてのことです

でも自分の練習や治療などにはディスポは使いません
理由としてはいくつかあります
一つは練習に使用しても腕の向上にならないためです
→ディスポの鍼は多くの場合コーティングが施されています
  このため非常に簡単に鍼が打てるようになっています
  でもこれではダメなんです
  簡単なもので練習するんではなくある程度技術の必要なものでする
  このために使い捨てではない鍼もかなりの種類持っています



これもそのうちの一つで銀でできた鍼です
銀鍼(ギンシン)と言います
銀でできた鍼は非常に柔らかく一つ間違うとすぐに曲がってしまいます
鍼に無理な力を加えずに上手に鍼を扱う練習には最適です
この鍼は某練習会で購入させていただいたものです
同じ銀鍼、同じ番手(太さ)のものと比較しても一段柔らかい気がします
銀鍼の場合、銀の純度で鍼の硬さが変わるようです
ディスポの銀鍼ですと硬めな感じですね
しかしこれでもステンレスの鍼に比べるとものすごく柔らかいです



こちらはステンレスの鍼
自分に治療をする場合は硬めの鍼が必要でステンレスが多いです
自分で自分に打つのですぐに曲がる銀だとちょっと難しいです
なにせ見えないところを手探りでやりますので



昔はこんな風にコンパクトに収納して持ち運んでいました
わかる人にはわかるでしょうが実はこれステンレスの名刺入れを改造、これが本当に便利が良かったです
白い部分は本当は綿をガーゼでくるんだものを使う方が多いのでしょうが自分は某勉強会をヒントに
コットン製のクッキングシートを使用していました
これが本当に便利で携帯用のアルコールコットンパフと一緒に持ち運んでました
       
ちなみにこれらの使い捨てで無い鍼は高級品です
同じステンレスの鍼でも使い捨てのものとで5~10倍以上高価
でも丈夫で長持ち、切れ味が落ちたら砥石で鍼先を磨けます
構えた感触も鍼を入れていくときの感覚もやっぱりこっちのほうがいいですね



こちらもよく使用している鍼
購入したときに職人さんが何かの拍子に鍼先が曲がらないように当て板をして包んでくれます



それがこんな感じ
巻いてくれるときの職人さんの手際のよさにびっくり
これがまたなんともプロっぽい感じでよかったです
      
良い鍼を持っていてもまだまだ使いこなすまでは至ってません
道具に助けてもらっているような状態です
だからこそ自分の体を使う練習では手間のかかる方でやってます

最新の画像もっと見る

コメントを投稿