ちくちく手縫いの昼下がり、ピンポ~ン!
宗教の勧誘かセールスか、居留守を使いたいけど、町内の回覧板かもしれない。
どっこいしょ。戸を開けると、段ボール箱を抱えた、お嬢さんが立っていた。
何やら、話し出す。果物のセールスだった。柑橘系の果物の説明をしだす。
説明はいいから、値段を早く教えて~~美生柑なるものが傷あり4個で540円、
質素倹約の我が家には、ちょっと無理。でも、せっかくだから、何か買わないとと思って
ゼリーを注文して、領収書を書いてくれた時、気が変わってしまった。
生まれてから一度も食べたことがない果実を食べておくのも一興、
「ごめんなさい。やっぱり、美生柑をお願いします。領収書はいりませんから。」
美生柑・・・文旦から生まれた和風グレープフルーツ。大正時代に熊本で発見された自然雑種らしい。
おぉ~!雑種・雑草・雑穀・・・雑が好きなわたしにぴったり。
食べると、とてもジューシーで、グレープフルーツのソフトバージョン。さわやかな甘さと酸っぱさ。
美味しゅうございました。
若い方のセールスに弱いわたし、今となっては不要だったケーブルの工事やインターネットの変更で
散財してしまった。若い方の営業成績が上がったと思うので良かったと言い聞かせる自分。
でも、我が家はそんな余裕がある家計ではないのです。やっぱり、お人好しだったかしら。
最近になってわかった、10年くらい前にやった屋根工事、悪徳会社で、逮捕告訴されていたのは
知っていたけど、工法も、無茶なものだった。瓦がずれないように、隙間をすべて埋めてある。
瓦には隙間がないと、熱の逃げ場がなくてひびが入ってくるらしい。
無知であるのは恐ろしい。