日時:2009年4月29日(水・祝)17:00開場/17:30開演
料金:予約¥2800(会場にて受付中)
当日¥3300(予約共にドリンク別)
会場:六本木「Super Deluxe」(Tel. 03-5412-0515)
http://www.super-deluxe.com/
東京都港区西麻布3-1-25 B1F
出演:Overload Collapse(Nicolas Fasnacht & Nikola Mounoud from Switzerland)
Incapacitants
Evil Moisture(Andy Bolus from France)
Melt-Banana Lite
TOKAGE (Yann Grivet from Switzerland)
Kuruucrew + ASTRO
Maruosa
OFFSEASON
地下の地下のチカチカには毎度の事ながら頭がクラクラします
文:アート倉持(高知県愛好家、JACK会長、参加者、セレブ、他)
多言語国家スイスの南西に位置する、ローザンヌという街から聞こえてくる奇妙なざわめきを、まずはここに切り取ってご紹介しよう。
国際オリンピック協会(IOC)の本部があったり、国際バレエコンクールを毎年開催していたり、世界中のセレブたちが“最高の教育環境”として自分たちの子供たちを留学させていたりと、ヨーロッパ全土がEUで統合されても尚“中立”を謳う国のフランス語圏ヴォー州の州都らしく、ローザンヌは世界にアピールするトピックに事欠かない街だ。
しかしその一方で、世界唯一のアウトサイダーアートのための美術館『アール・ブリュ美術館』があったり、モダン・プリミティブ以降のタトゥーアート・シーンの最重要人物フィリップ・ルーがアトリエを構えていたり、毎年秋には『ローザンヌ・アンダーグラウンド・フィルム・アンド・ミュージック・フェスティバル』(LUFF)が開催されていたりと、近年あらゆるシーンの好事家が集まりやすいブラックホールのような磁場を形成しつつあることは余り知られていない。
LUFFとはその名の通り、地下的暗躍をみせる世界各国のアーティストを特集する映画と音楽のためのフェスティバルだ。しかし、音楽部門のスタッフであるNikola Mounoudの話を聞いている限り、彼らの趣味はかなりベタでもある。日本からはこれまでにMerzbow、Masonna、Melt-Banana、Astro、Corruptedといった音楽家/バンドが招待されており、毎年の各国からの出演者の並びをみるにつけ、要するに、我が国では平素より十把一絡げにレコード屋の“NOISE / AVANT-GARDE”コーナーへと閉じ込められてしまいがちな面子が、毎年秋、ローザンヌの街に集合しているという形になるわけだ。
さて、今回のイベント「DE NOISE」(と書いてド・ノイズと読む。その意図は各位お察し下さい)は、地下を謳うLUFFの更に地下で菌糸のように広がるミッシング・リンクを、わざわざ東京は六本木の地下で提示しようとするショーケース的側面を持つ。
ローザンヌに住み、タトゥーアートに傾倒する前述のNikolaが、そのシーンを音楽でフォローするためにタトゥーアーティストのNicolas Fasnachtと結成したユニット「Overload Collapse」。そしてスイスで批評活動を行うYann Grivetによる謎の音楽ユニット「TOKAGE」が本邦初登場。そして2007年のLUFFに出演したASTROがKuruucrewとの合体ユニットとして、2005年のLUFFに出演したMelt-Bananaがその別働隊名義のMelt-Banana Liteとして出演。また、2009年のLUFFへの参加が決定しているOFFSEASONと、LUFFが長年出演を熱望しているというIncapacitantsがこの日彼らとの出会いを果たす。
更にここへ、フランスはマルセイユでアナーキー且つアールブリュッ!な出版芸術活動を行う集団「Le Dernier Cri」(ル・デルニエ・クリ=最期の絶叫)の参加作家であるアンディ・ボリュスが、自身の音楽ユニット「Evil Moisture」として参加を表明。そしてLe Dernier Criが自身のアイドルであるということを公言して憚らないMARUOSAもこれらのイイ匂いを嗅ぎ付けて登場(因みに当フライヤー表紙のイラストは、Le Dernier Criの人々がアイドル視してやまない特殊漫画家の根本敬氏に依頼しました)。
以上、8組のアーティストたちが一挙出演する「DE NOISE」は、ゴールデンウィーク直前の祝日に、三部構成でお届けします。脳とハードディスクの役割がすっかり逆転して久しい昨今ですが、この日ばかりはパソコンの電源を切って全身でご体感あれ─ド・ノイズを。
追記:ヤンは批評家ではなくハコの音楽ディレクターのようなことをしている人でした。しかもスクワッター。ごめんね、ヤン。
料金:予約¥2800(会場にて受付中)
当日¥3300(予約共にドリンク別)
会場:六本木「Super Deluxe」(Tel. 03-5412-0515)
http://www.super-deluxe.com/
東京都港区西麻布3-1-25 B1F
出演:Overload Collapse(Nicolas Fasnacht & Nikola Mounoud from Switzerland)
Incapacitants
Evil Moisture(Andy Bolus from France)
Melt-Banana Lite
TOKAGE (Yann Grivet from Switzerland)
Kuruucrew + ASTRO
Maruosa
OFFSEASON
地下の地下のチカチカには毎度の事ながら頭がクラクラします
文:アート倉持(高知県愛好家、JACK会長、参加者、セレブ、他)
多言語国家スイスの南西に位置する、ローザンヌという街から聞こえてくる奇妙なざわめきを、まずはここに切り取ってご紹介しよう。
国際オリンピック協会(IOC)の本部があったり、国際バレエコンクールを毎年開催していたり、世界中のセレブたちが“最高の教育環境”として自分たちの子供たちを留学させていたりと、ヨーロッパ全土がEUで統合されても尚“中立”を謳う国のフランス語圏ヴォー州の州都らしく、ローザンヌは世界にアピールするトピックに事欠かない街だ。
しかしその一方で、世界唯一のアウトサイダーアートのための美術館『アール・ブリュ美術館』があったり、モダン・プリミティブ以降のタトゥーアート・シーンの最重要人物フィリップ・ルーがアトリエを構えていたり、毎年秋には『ローザンヌ・アンダーグラウンド・フィルム・アンド・ミュージック・フェスティバル』(LUFF)が開催されていたりと、近年あらゆるシーンの好事家が集まりやすいブラックホールのような磁場を形成しつつあることは余り知られていない。
LUFFとはその名の通り、地下的暗躍をみせる世界各国のアーティストを特集する映画と音楽のためのフェスティバルだ。しかし、音楽部門のスタッフであるNikola Mounoudの話を聞いている限り、彼らの趣味はかなりベタでもある。日本からはこれまでにMerzbow、Masonna、Melt-Banana、Astro、Corruptedといった音楽家/バンドが招待されており、毎年の各国からの出演者の並びをみるにつけ、要するに、我が国では平素より十把一絡げにレコード屋の“NOISE / AVANT-GARDE”コーナーへと閉じ込められてしまいがちな面子が、毎年秋、ローザンヌの街に集合しているという形になるわけだ。
さて、今回のイベント「DE NOISE」(と書いてド・ノイズと読む。その意図は各位お察し下さい)は、地下を謳うLUFFの更に地下で菌糸のように広がるミッシング・リンクを、わざわざ東京は六本木の地下で提示しようとするショーケース的側面を持つ。
ローザンヌに住み、タトゥーアートに傾倒する前述のNikolaが、そのシーンを音楽でフォローするためにタトゥーアーティストのNicolas Fasnachtと結成したユニット「Overload Collapse」。そしてスイスで批評活動を行うYann Grivetによる謎の音楽ユニット「TOKAGE」が本邦初登場。そして2007年のLUFFに出演したASTROがKuruucrewとの合体ユニットとして、2005年のLUFFに出演したMelt-Bananaがその別働隊名義のMelt-Banana Liteとして出演。また、2009年のLUFFへの参加が決定しているOFFSEASONと、LUFFが長年出演を熱望しているというIncapacitantsがこの日彼らとの出会いを果たす。
更にここへ、フランスはマルセイユでアナーキー且つアールブリュッ!な出版芸術活動を行う集団「Le Dernier Cri」(ル・デルニエ・クリ=最期の絶叫)の参加作家であるアンディ・ボリュスが、自身の音楽ユニット「Evil Moisture」として参加を表明。そしてLe Dernier Criが自身のアイドルであるということを公言して憚らないMARUOSAもこれらのイイ匂いを嗅ぎ付けて登場(因みに当フライヤー表紙のイラストは、Le Dernier Criの人々がアイドル視してやまない特殊漫画家の根本敬氏に依頼しました)。
以上、8組のアーティストたちが一挙出演する「DE NOISE」は、ゴールデンウィーク直前の祝日に、三部構成でお届けします。脳とハードディスクの役割がすっかり逆転して久しい昨今ですが、この日ばかりはパソコンの電源を切って全身でご体感あれ─ド・ノイズを。
追記:ヤンは批評家ではなくハコの音楽ディレクターのようなことをしている人でした。しかもスクワッター。ごめんね、ヤン。