新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

花王のAmazon販売ページが炎上

2011年08月05日 | 仕事/ビジネス
フジテレビへの抗議が飛び火? Amazonの花王製品レビューが炎上
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/02/news033.html

 近年のいわゆる嫌韓流、在特会のように、特定の個人やマイノリティの自由を剥奪したり、その生活や生存を脅かしたりするものを、「表現の自由」「言論の自由」などと認めることはできない。

 しかし、近年の韓流ブームにも考えるところはある。オリエンタリズムとエスノセントリズム(自民族中心主義)は表裏一体なんだね。次の方のブログの記事が参考になった。

 Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~韓流というレイシズム
 http://meinesache.seesaa.net/article/217414561.html

 <エキゾチシズムとかエスニシティは、マーケティングにおいて本来劇薬のようなもので、できれば使わずにこしたことはない、使う場合は細心の注意をもって扱うべき要素です。ところが今のテレビ業界は、そんなセオリーに従う余裕はなく、目先の金のためならなんでもします(NHKを含めて)。エンタメ産業に国家レベルで金をつぎこみ、とにかく「韓国サイコー」と叫んでいれば満足してくれる、女に色目を使われたらホイホイ金を出してしまう男のような韓国は、そんなテレビ局にとって格好のカモなのです。>

 また、震災以降、原発事故等に対するテレビ局をはじめとした大手メディアの報道姿勢に腹を据えかねた視聴者の不満が爆発しているとのでは、という見方もあるようだ。

 日刊サイゾー 「花王ショック再び!?」"高岡騒動"で懸念されるテレビ局のスポンサー離れ
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8112.html

 しかし今回の騒動は、Webマーケティングのよいケーススタディだ。先のITメディアニュースによれば、Amazonの「アタックNeo つめかえ用」販売ページには、8月2日午前11時半時点でレビューが約220件投稿されており、そのうち約200件は「星1つ」だったという。

 http://www.amazon.co.jp/花王-アタックNeo-つめかえ用/dp/B002OOYDP8

 8月4日12時半時点では、レビュー件数は201件に減っていた。ガイドラインに抵触した投稿は削除されたのだろう。ちなみに「星5つ:11」「星4つ:3」「星3つ:2」「星2つ:14」「星1つ:171」だった。

 「評価が高い有用性のあるレビュー」は、「5つ星」だけれどクセモノ。117 人中、94人が、「このレビューが参考になった」と投票している。しかしタイトルが<雑巾洗いに!>で、こんな内容である。

 <祖母・母に花王製品だけはモノが悪いから絶対使うな、
 と言われていましたが初めて使ってみました。
 けれど、ひどく下品ではありますが強烈な匂いがするので、
 雑巾洗いに重宝しています。
 ただこれで276円はボッタクリだと思いました。>

 カスタマーレビューの規定では、不買運動は禁じられている。

 <他のお客様の行動を促す内容(違法行為、不買や「参考になった」の投票を促すコメントなど)>

 それでも、このベストレビュー(?)のように、規制の網の目をすり抜ける投稿を防ぐことはできない。私もイラク反戦の頃、某NGOのサイトで2ちゃねらーご一行さま1日3万5千ヒット御礼を体験したけれど、ネットの爆発力は強力である。

 花王のような大手生活消費財メーカーの場合、メディア戦略はマスメディア、営業戦略はドラッグストアやスーパーなどの流通対策がメインになってきた。こうした体質が、Webへの対応や、ソーシャルメディアの影響力を軽視させたのではないか。

 しかし、それだけのコストをかけて、Webに取り組む必要があるのか……という別の考え方もある。

 「アタックNeo つめかえ用」のAmazon価格は276円で、実店舗のイトーヨーカドーの288円より安い。濡れ手に粟で儲かるのは楽天やAmazon、Yahoo!ばかりだ。EC市場が拡大しないのも、出店者が「儲からない」からである。ネット社会が引き起こしてきた負のスパイラルについては、また別の機会に考えてみることにしたい。



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追記

(1)花王株価の動きがおもしろいね。



 この騒動の前は、株価急伸で注目されていた。

 花王株が急伸、震災影響軽微と海外売り上げ好調-今期業績予想を増額
 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=awEA2ufxN1iE

(2)「花王-アタックNeo-つめかえ用」のレビューを見た後、購入しているもの。




<30%のカスタマーが
 Forza Motorsport 4 リミテッドエディションを購入しています >

<24%のカスタマーが
 とらドラ! ねんどろいど 逢坂大河 (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)を購入しています >

<16%のカスタマーが
 サンペレグリノ 炭酸入りナチュラルミネラルウォーター 500m×24本 [並行輸入品]を購入しています >

<16%のカスタマーが
 初音ミク -Project DIVA- extend (予約特典「スペシャルコラボCD」付き)を購入しています >

 とてもわかりやすいラインナップだなあ。

 本来なら、カスタマーレビューは、購入履歴があるか「持っています」の人でなければ投稿できないのが普通だろうに、そうしないのが米国流か。

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2 コメント

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Unknown (氷川 渉)
2011-08-05 21:45:51
エスノセントリズムとオクシデンタリズムとオリエンタリズムのごった煮と言えば、朝鮮日報が最強でしょう。今すぐ例示できないのが残念です。

目クソ鼻くそ騒動ですな。

で、高岡さんのツイッター文章とそれを支持する2ちゃんねらーご一行様は、実に日本人的。本質の手前で矛先が歪むという。とはいえ、これ、右も左も関係ないと思います。例えば「左」の場合は、原爆投下の全ての責任は日本人にあると思いこませている僕の時代の学校教育とか。
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Unknown (くろまっく)
2011-08-08 10:46:16
お台場のデモの報道で、子どもが「あれなあに?」。親が説明に困るところが何とも。株価の動きを見ているとおもしろいです。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4452.T&d=1m

たしかに矛先は変わってしまいますね。反核運動も、米帝や日帝の批判に向かわず、「人類の破滅」「恒久平和」というお題目で帝もスタも免罪するばかりでなく、「アジア侵略の結果」だと結果的に原爆投下を正当化するところなど。
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