新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

手帖のはなし 

2023年12月16日 | 仕事/ビジネス
年の瀬も迫ってきました。

以前は、この季節ともなれば、お客さんや取引先にカレンダーを配ったり、逆にいただいたりしたものでしたが、最近は企業カレンダーを見かける機会も少なくなりましたね。銀行や大手メーカーくらいではないでしょうか。

2008年のリーマンショックのころが、時代のひとつの区切りだったでしょうか。不況で企業の広告宣伝費削減が進んだ一方で、インターネットが一挙に普及しました。スマホが台頭するのもこの時期です。

勤務先は古風な会社なので、それでもカレンダーとスケジュール帖を作り続けてきましたが、スケジュール帖は今年度の配布をもって発行を中止することになりました。

このスケジュール帖、結構人気があったのですね。配布中止のお知らせに、残念がるメールを早速いただきました。いかにも昭和レトロなデザインながら、そこそこ有名なデザイナー先生が手掛けただけあって、シンプル・イズ・ベストの趣がありました。

ただし、ファン層の年齢層は70代以上。先代とつながりの深い、企業・官庁・団体OPの方々です。いわゆる現役世代のお客様からは、使っていただいているという話は聞きません。ファン層はもう第一線から外れている方々ですから、営業効果、販促効果という点では「?」でした。紙代などの高騰もあり、今年を最後にすることにしたようです。

しかし70代でもバリバリ働いていらっしゃる方はいますからね。その中には経営者もいるでしょう。仮に年に一回、数年に一回のペースであったとしても、毎日使っている手帖で弊社を思い出し、仕事の引き合いもあるかもしれません。

弊社ではメルマガも展開していますが、メールを送ってレスポンスがあるのは、届いた直後の数日間、いや数時間程度。この点、カレンダーや手帖などの紙メディアなら、手元に残り続けます。

もちろん、制作費以外はタダ同然のメルマガに比べれば、コストはかさみます。手帖はとりやめましたが、せめてカレンダーを作り続けられるうちが花でしょうか。今回は、コストダウンのメリットより、イメージダウンのデメリットのほうが大きいかもしれません。

さて、私自身、しばらく手帖とは無縁でした。取引先にいただいた手帖を、使おうとはするのですが、三日坊主に終わってきました。予定がコロコロ変わりすぎ、すぐ無意味になってしまうからです。リマインダー機能もあるiPhoneのカレンダーでスケジュール管理してきました。

しかし、ハイキングを始めた今年は変化がありました。スケジュール管理というより、山行きの記録を残すためです。ほとんどが摩耶山で、たまに六甲山、大文字山、五月山に行く程度ですが。

体力も付いてきたはずなのに、涼しくなった秋以降、山を登るスピードは、ハイキングを始めた春ごろと変わらない、むしろ遅くなってきた実感がありました。

手帖を読み返していると、初めの頃は、律儀にタイムを記録しています。たしかに、タイムは落ちています。

初めは山登りに専念していましたが、最近は愛娘と対話しながら、写真を撮ったり、花を調べたり、猫と遊んだり、そのようすをツイッターで配信したり、今はタイムを気にしない、のんびりハイキングです。

ハイキングに慣れるにつれ、装備が増えていったことも大きいかもしれません。ヘッドライトに懐中電灯、着替え、予備の食料や水分、モバイルバッテリーの予備は2個。今はウェアや装備も冬仕様になりました。

体重計に乗ると、リュックの荷物は15キロありました。ウェアと携行品も4キロ強。夏場に比べると、ウェアと装備で4、5キロ増えている計算です。厚着になり、着替えもその分重くなり、熱いお茶を飲むためのボトルやアイゼンなどの装備も増えましたからね。

最初のころは、水分とパン、雨合羽にタオルだけの最低限の荷物だけでした。水分も500ミリリットルのペットボトルを4本程度でした。ウェアも合わせて、せいぜい5、6キロでしょうか。5キロの米袋ひと袋分です。それがふた袋になり、今は四袋分です。そりゃあくだびれますよね。

私の通っているのは初心者コースなので、本来ならここまでの装備は必要ありません。ただし、おもしろいものを見つけると、冒険主義的な行動に出ることもあります。だから、遭難したときに備えた準備もしているわけですが、この性格も含めて、いろいろ見直しが必要かもしれません。

六甲山高山植物園の入場券が見返しのポケットにはさまっていました。ヒマラヤの青いケシを観に行ったのは5月28日だったことがわかります。

つい半年ほど前なのに、青いケシを見たのは6月半ばか7月はじめと思い込んでいました。来年はうっかり見損ねるところでした。

「ツツジ」「ウグイス」「シュレーゲルアオガエル」「カジカガエル」と、その日見聞きした花や生きもののメモもあります。青谷川に棲息するカジカガエルの鳴き声は、二、三回しか聴けませんでしたが、市ヶ原や有馬登山口に近い渓流にも棲息しているようです。来年の夏はそちら方面にも足を延ばしたいと思います。

こうやって過去を振り返り、未来の計画を立てるには、アナログの手帖のほうが便利ですね。
来年はどの手帖を使おうかな? 




耐水用紙を使った防水メモ帳です。これは良いものを見つけました。普通の手帖は、汗や雨ですぐヨレヨレになってしまうのが難点だったので(すでに湿気を吸ってゴワゴワになっています)。ただ、この製品はデザインが今ひとつ好みでないので、「防水」をキーワードに類似品を探してみようと思います。



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2 コメント

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Unknown (農協牛乳)
2023-12-16 21:14:54
自分はいわゆる県民手帳とやらを数年前から買っています。
もっとも、手帳というよりは地域の資料という感じで
手帳としての使用は殆どしておりません。
県によっては高校以上の高等教育機関や公的施設等の住所が
載っているので、そういう意味では重宝します。
毎年買っているのは千葉、徳島、沖縄のみですが。


最近は発行を取り止める値域もあるので寂しい限りです。
関西だと奈良県と和歌山県のみが手帳の発行を続けて
います。
(関東は東京と神奈川県以外の自治体で手帳を発行)
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Unknown (kuro_mac)
2023-12-16 21:40:30
県民手帳の名前を聞くのは久しぶりです。

関東時代に見かけたことがあったのかもしれません。

Wikipediaを見ると、大阪府は発行したことがないそうですね。兵庫県も。

しかし、そういった資料集的な使い方も手帳にはありますね。
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