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精神科医・野田正彰さんの『災害救援の思想』

2011年04月08日 22時31分14秒 | 日乗

「サンディー毎日」4月17日号で、阪神・淡路大震災を経験した関西学院教授の野田正彰さんが、東日本大震災で津波被害を受けた岩手県沿岸部に入り、「『心のケアー』という言葉はいかに浮ついたものか」と訴えている。

記事から次の箇所を拾った。
一番大切なのは、「救援の文化」を作ることだ。
阪神・淡路大震災の時、「心のケア」という歪んだ動きが起きた。心が傷をついたなら絆創膏を貼ればいいというイメージはとんでもない。災害時の精神医学で重要なことは二つ。一つは、被災した人たちの信頼度を高めるように救援全体のグランドデザインを描くこと。二つ目は、本当に病的な状態にある人に対してのみ治療をすることだ。それを全部一緒くたにしえ、「災害で人の心が壊れている。ケアしなければならない」という優しい言葉が振りまかれている。
「心のケア」という言葉がいかに浮つくものか。PTSD(心的外傷後ストレス障害)というのはあくまでも、死の恐怖にさらされ無力感を抱いた人の外傷体験だ。(etc)

 

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1 コメント

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「災害救援の思想」 (廣澤)
2011-04-12 10:24:23
このごろ耳につく言葉があります。「ひとりじゃないよ・・」タレントたちのこのメッセージジを聞くと不快感を覚えます。死者行方不明を合わせて3万人あまり、その人たちにかかわる何十万人もの一人ひとりが本当に『ひとりじゃない』なんて思えるかしら?これから生きていく道筋には常に渦巻く奈落が、悲しみ苦しみを所詮ひとりでしか通れないとおもうのです。えぐり取られた大事なものを、傷ついた心に納めるということは、どれだけ独りで苦しむのでしょう。「一人じゃない・・・」と騒ぐ世間の中で何十万人の何十万の「狐」があると思うのです。野田正章さんの「外傷体験」という言葉もよく理解できます。もっともらしく労わるが如くのメッセージは本当にいやです。
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