十二日に、俳優の山城新伍さん(享年70)が亡くなった。
御冥福をお祈りしたい。
映画での硬派のイメージの一方、テレビでの軟派な変幻自在な言動が思い出される。
山城さんは、1997年に出版した『現代・河原乞食考』で、独自の「反差別論」を展開しているそうだ。(読んでいません。図書館で借りてきますー。)
山城さんの平等意識は京都で医者をしていたお父さんから学んだものだそうだ。
東京新聞からの【落穂拾い】
一九九七年、「現代・河原(かわら)乞食(こじき)考」と題したエッセーを出版、独自の「反差別論」を展開するなど、硬派な一面も見せた。異色本の原点となったのは幼少年時代の体験である。
山城さんが生まれ育ったのは京都。父親が開業する医院の周辺には在日韓国・朝鮮人が住む地域や被差別があった。どんな患者とも分け隔てなく接し、治療代が払えなくても診療したという。ある日、来院した韓国・朝鮮人の名前の発音を笑ったとき、父親からこっぴどく殴られた。「その国の人たちの誇りであり文化である言葉や名前を、おもしろいっていうおまえの解釈だけで笑った」との理由だった。父親からは「人は生まれながらにして人間や。だから平等でなきゃならんのや」と、幼いころから繰り返し言い聞かされた。
差別問題を身近に感じながら育った山城さんは、「もうからん医者なんてまっぴら」と役者の世界に飛び込んだが、芸能界も差別と無縁の世界ではなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2009081502000068.html
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