カウンセリング研究会くりのみ《親鸞とカウンセリング・コース》では、
2011年4月から、月一回、
金子大栄校訂 『教行信証』
岩波文庫
をテキストとして、“音読勉強会”を継続しているところです。
一般に、仏教の勉強は、先達(大学の先生や僧侶の方)を講師にお呼びしての勉強会が主流のように思います。指導者のお話(講義・提唱etc)を聞くが多いですね。
一方、くりのみ会では、講師をお呼びしないで、
参加者が(横並び)で、『教行信証』に(直に)ぶつかる。
“音読”しようとの確認でスタートしました。
お陰様で、今週土曜日の学習会で、「証巻」を音読が終わります。
さて、“音読”ということではじめた勉強会ですが、
この頃、“音読”から“聞く”へ比重をかけようと考えているところです。
親鸞さんは、「聞信」を大事にしています。
そのことがしっかりと受けとめられていなかったように思います。
ご存知のように、『教行信証』は、『文類』という形です。
(経・論・釋)からの引文です。
これまで、私は、
親鸞さんは、(経・論・釈)を引文をし・書き写し・読んでいたと理解していました。
ところが、親鸞さんは、(経・論・釈)を(聞いていた)と思うに至りました。
その辺の事情は、【落穂拾い】に書きますが、
くりのみ会での学び方を、
『教行信証』の“音読”から、
世尊の教え聞く、高僧七祖の教えを聞く、
親鸞さんの教えを“聞く”ことに重点を置くことにします。
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