法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

「かの身心きたりてわが身心を道得す」

2020年09月12日 22時26分25秒 | 日乗

道元さんの『正法眼蔵・行持《下》』から拾った言葉。

仏祖は身心如一(シンジンニョイツ)なるがゆゑに、一句兩句(イックリョウク)、
みな佛祖のあたたかなる身心なり。
かの身心きたりてわが身心を道得す。
正當道取時(ショウトウドウシュジ)、これ道得きたりてわが身心を道取するなり。
此生道取累生心(シショウドウシュルイショウシン)なるべし。
*本山版訂補 正法眼蔵 河村孝道 角田泰隆 編者・校註者 


若い頃、先師・五十嵐正美先生は、
「薫習(クンジュウ)の読書」を勧めて下さいました。

テキストは、
『正法眼蔵』『正法眼蔵随聞記』
『教行信証』『歎異抄』

先師曰く
「テキストは、世界中で一番難解な書物です。
分かろうなんて思わないこと。
先ずは、繰り返しの音読。次は、一句一偈を拾いなさい」と。

現職の頃、若い先生方、くりのみ会のお仲間、
そして現在進行中のzoom法音道場のお仲間にも、
先師の教えをソックリそのままにお伝えし、
ご一緒していただいているところです。

今回、ボクが大事にしたい一句は、
「きたりて」です。

この「きたりて」と、
親鸞さんの「往相回向還相回向」に重ねたく思いますが…


 

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