門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

苗木花崗岩について後日談という名の訂正〜2017.10.15学芸員と歩くふるさとの大地「東濃編」番外〜

2017年11月08日 | 古生物学・地学

 濃飛流紋岩から傘岩・千畳敷岩まで6回に分けてUPしました岐阜県博物館の地学講座レポートですが、実は後日談があります。というより、おそらく講師の小井戸先生が話された事と異なる内容をUPしてしまったので、訂正します。関係者の皆様、すみません。

 当日の地学ツアーバスの中、小井戸先生の「地学的なものの見方を目指すならば、視野を広く、時間軸を大きくとれ」のご教示の中で花崗岩やペグマタイト、濃飛流紋岩の話も出てきたのはブログ内でも既出なんですが、、、。花崗岩の生成深度と話された趣旨が先生のお話とは異なっていると思われます。その根拠は、、、この項が特に自分のメモに信用性がなく(^^;)、書いた後も資料を探していて、小井戸由光先生が制作・著作された「岐阜の地学・よもやま話」というサイトを拝見したからです(記事をUPする前に探せよっていう話ですが)。ここに多分当日のバスの中でもこのことを話されたんだろうな〜という内容がそのまんま載っていました。以下、一部引用させてただきます。

「苗木花崗岩と土岐花崗岩は,いずれも粗粒で等粒状完晶質の組織を示し,マグマがゆっくりと時間をかけて冷却してできた深成岩としての特徴をもつ岩石である.ところが,これらの花崗岩がマグマとして貫いたときに周囲にあった岩石は地表に噴出した火山岩 (濃飛流紋岩) であり,それらは深くても1km程度の深さまでしか分布しない.」(「岐阜の地学・よもやま話」サイト中苗木・土岐花崗岩の項より引用)

つまり、

 『苗木・土岐花崗岩がマグマとして貫いた時に周囲にあった岩石は濃飛流紋岩』

だったということです。・・・くらげびとは一番大事なところを聞き逃していたのですね。「一般的に花崗岩は地殻部分で冷却してできるから地球全体の大きさから見て浅い」のではなく、「この地域の花崗岩は濃飛流紋岩と同じ深度(深くて1㎞程度)で生成されているから浅い浅い」が正解だったと思われます。「岐阜の地学・よもやま話」の当該項には花崗岩が地下深所で形成されるとするイメージは単なる思いこみに過ぎない.」という文章までありました。すみません、思いっきり混乱しておりました。お詫びして訂正いたします。同日の記事内に追記しようかとも思ったのですが、文章が長くなるため、本日このページをUPいたしました。


教訓。内容に不安があるなら書かない。書きたいなら不安がなくなるまで調べる。。。お粗末様でした。

 

 

 

参考:岐阜の地学・よもやま話

   Web番岐阜県地質地図「ジオランドぎふ」

   

   



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