門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

金生山その2。20170528の採取物

2017年09月11日 | 古生物学・地学

 ↑金生山産の石灰石。フズリナが全面に見える。他の石灰岩は(巻貝&ウミユリのも含めて)息子が管理しているので画像なし。写真ぐらい取らせて!

 と、タイトルでは謳ったものの、はたして採取といっていいものか?先日のブログでも挙げました岐阜県博物館主催の地学講座<学芸員と歩くふるさとの大地「西濃編」>に参加した折、金生山の砕石屑を集めていただいた場所で化石探しを体験できました。化石探しといってもほぼすべての石にびっしりとフズリナがつまっており、どの石をお持ち帰りするか選り好みをするだけという太っ腹サービス企画で、息子その1はウミユリや巻貝の入った石をみつけて大喜びでした。くらげびとは化石好きな息子その1が見向きしなさそうな石をあえて選んでみました。例えば地名赤坂の由来になった「赤鉄鋼」や赤坂大理石細工の原料となる「大理石」、「紅更紗(鉄成分が混ざった方解石)」などなど。大理石鉱脈は江戸時代から続く採掘によって商業レベルではすでに消滅しているそうですし、1873年ウイーン万国博覧会に出品された日本の大理石細工の過半数が赤坂の職人の手によるものと聞くとやはり大理石は押さえておきたい!・・・でもくらげびとの知る赤坂大理石細工とは色が違うんですけれど、もしや他産地の大理石?

「ここにあるのは全て金生山の石です」byスタッフさん

あ、よかった。製材の端っこっぽかったので、限りなく不安だったんです。他産地の石と混ざって分からなくなる前にラベリングしておこう。。。でも、この場合採取者は誰になるんでしょう?くらげびと、ではないような、、、。今回石を運び込んでくださった山を所有しておられる業者さん←(複数ある)?・・・採取者欄は空白にしておいて今度聞いてみよう。

 

↑左下から時計回りに大理石・紅更紗・フズリナ化石を含む石灰岩・赤鉄鋼。紅更紗は他産地で紅寒水石と呼ばれているものとほぼ同じ?

金生山化石館付近の地図



最新の画像もっと見る

コメントを投稿